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深川てんぐ三姉妹 の商品レビュー

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前巻にも増した愛情と寝取られ凌辱の官能美

時代モノ設定でありながら、あくまで官能要素を主軸に描くのを「時代官能小説」、官能要素をスパイスにしつつも、あくまで時代劇を綴るのが「官能時代小説」と仮称するならば、本作、いや本シリーズは間違いなく前者と言えよう。今回も時代モノらしからぬ激甘成分たっぷりの熱烈かつ濃厚な情交が三姉妹...

時代モノ設定でありながら、あくまで官能要素を主軸に描くのを「時代官能小説」、官能要素をスパイスにしつつも、あくまで時代劇を綴るのが「官能時代小説」と仮称するならば、本作、いや本シリーズは間違いなく前者と言えよう。今回も時代モノらしからぬ激甘成分たっぷりの熱烈かつ濃厚な情交が三姉妹と繰り広げられている。 全体の流れとしては前巻から順当であり、構成もほぼ同じ。第一章(三女)、第二章(次女)、第三章(長女)の順で、愛情たっぷりでいやらしい情交がしっかり描かれている。特に前巻でお互いの想いを認識し合った仲なので、さらに深まっていく情愛と欲求がエスカレートしている。途中、ある女性が登場して事態を軽く掻き回しているが、これにより三姉妹のそれぞれが嫉妬する場面があったり、逆に仲の良い姉妹だけに、他の姉(妹)のために自分は身を引いた方がいいのだろうか?などと葛藤したりする場面があって、主人公との関係性に奥行きを出している。それでも主人公に責められれば肉欲の高みに登りつめ、幸せを謳歌する姉妹達である。 そして第四章では、これまた前巻と同じく色責め的凌辱のコーナーが用意されている。今回は次女がその毒牙にかかるのだが、前回の長女にも増して直接的な寝取られ感を醸した責めが相当な淫猥さで展開されている。しかも、秘伝書の隠し場所に纏わる情報まで奪われるオマケ(?)付き。クスリの効果もあって完全に我を忘れたために心までは奪われなかったものの、肉欲的には屈してしまった次女に執着を残していた凌辱者の存在が気掛かりである。 第五章のお清めから第六章の皆揃ってまで前巻の流れを受け継いでいるが、これがまた次巻へと続くことになっている。早くも告知されている『深川てんぐ三姉妹-嫁さらい(仮)』と題された次巻では三女が標的になるらしいが、本来なら今回のゲストヒロインになるべきにしてはあまり役に立たなかった女性、ひいてはその黒幕たる人物の動向や秘伝書を含めた全ての真相と、主人公の剣客としての成長が次巻の肝となるような気がする。しかし、その予兆を見せながらも無自覚で、何より普段からノーテンキな主人公が憎めないヘタレキャラに育っているのが面白さに貢献している。

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