テルちゃん の商品レビュー
芥川賞受賞作「中陰の花」以来、2冊目の玄侑宗久作品。遠い国から日本へ嫁いできた女性たちやその境遇への深いリスペクトを感じた。
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異文化からやってきた義理の妹の生き方をみて、自分や家族の来し方行く末を見つめ直す。老親との関わり方は自分にとっても切実。
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- ネタバレ
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ほのぼの物語って書いてあるけど、確かにほのぼのしているけど 人の心の奥、自分勝手だったり狡かったり弱かったりしてることが とてもリアルに書かれていて、切なくなっちゃう でも、それでいいんだよ いいとこばっかりじゃないのが当たり前 自分の嫌いなところも認めちゃって好きになればいいんだよ 許していいんだって、なんだかやさしい気持ちになったな
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なんでもつまらないことまで考えすぎてしまう主人公のキャラクターが面白い。 日本に渡ってきたフィリピン人妻の姿と日本の昔話という着想もおもしろいし、フィリピン人のテルちゃんにからめてお馴染みの昔話を難しくこねくり回してしまう義理の姉の姿がいい。 こういう作品は初めてだなと着想のオ...
なんでもつまらないことまで考えすぎてしまう主人公のキャラクターが面白い。 日本に渡ってきたフィリピン人妻の姿と日本の昔話という着想もおもしろいし、フィリピン人のテルちゃんにからめてお馴染みの昔話を難しくこねくり回してしまう義理の姉の姿がいい。 こういう作品は初めてだなと着想のオリジナリティに感心する。 おおらかでやさしさにあふれるフィリピン人の嫁とそこに愛着を感じつつときどきその姿にヤキモキしてしまう日本人の姿。 それが文化の違いってものなんだろうな。 でも違うからこそ発揮されるやさしさもあるし、違うからこそ自分を見つめなおす機会も生まれる。 なんか、異文化交流がひろがることはいいことなんだなと実感として感じられる作品だった。
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うちの子供のクラスにも、親御さんがフィリピンの方という子も何人かいる。 子供たち同士も多少慣習が異なることで戸惑うこともあるようだ・・。 この小説のテルちゃんというのは、フィリピン出身の女性。 片言の日本語ではあるが、ものすごく一生懸命なのだ。 大人になれば、誰でも多少計算高い...
うちの子供のクラスにも、親御さんがフィリピンの方という子も何人かいる。 子供たち同士も多少慣習が異なることで戸惑うこともあるようだ・・。 この小説のテルちゃんというのは、フィリピン出身の女性。 片言の日本語ではあるが、ものすごく一生懸命なのだ。 大人になれば、誰でも多少計算高いところがあったり、打算があったり・・ しかし、テルちゃんにはそれがない。 日本人としては、ちょっと目からウロコ。 ピュアな心というのは本当に美しいね。
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