日本経済の不都合な真実 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「需要サイドではなく供給サイドを強化せよ」という提言にすごく納得させられた。消費者としては、エコカー減税やエコポイントなどの制度はうれしい半面、そういった制度は短期的な効果しかないし、長い目で見ると良い対策とは言い難い。それに特定の業種をえこひいきであり、不公平感も否めない。現状の構造を打破し、新しいビジネスを立ち上げていくのはとても大変だが、需要サイドを強化することで、それを行っていくことが日本国民が経済的な面で幸せになる唯一の方法だと思った。それを踏まえて、自分も仕事を通じて、有効需要を生み出し、日本経済の発展に貢献したい。
Posted by
日本経済の現状を解説したうえで、七つの提言をしている。 日本を強くするためには、 ①供給サイドを強くする ②法人税を抜本的に引き下げる ③日本的雇用慣行を根本から変える ④内需重視の掛け声に騙されない ⑤FTAを推進する ⑥規制緩和を進める ⑦不透明な日本流規制をやめさせる ...
日本経済の現状を解説したうえで、七つの提言をしている。 日本を強くするためには、 ①供給サイドを強くする ②法人税を抜本的に引き下げる ③日本的雇用慣行を根本から変える ④内需重視の掛け声に騙されない ⑤FTAを推進する ⑥規制緩和を進める ⑦不透明な日本流規制をやめさせる ことが必要だと書いてある。 これらに共通して言えることは、どれも既得権益が関わっていてなかなか進められないから、今の政権じゃあムリだな、ということ。 あと個人的には、供給サイドを増やして、それに重要がついてくるのかという疑問がわいたが、勉強不足もあり、解消できなかった。 全体としては、具体例の解説でわかりにくい部分があるという点を除けば、基礎も押さえてあるし、入門書に良いのではないか。
Posted by
良書。 辛坊さんあまり好きではなかったが、試しに買ってみたところ 例えが分かりやすく書かれていて、 経済学に疎い私でも理解できた。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
年金の真実、日本経済の真実も読んだが、相変わらず魂のこもった作品である。この国の既得権益に群がる人たちに、その他の多くの人たちが巻き込まれている恐ろしい真実を理路整然と暴いている。 気になるポイントとしては、 ・経済が好転し税収が増えれば、国の借金も減ると言うのは幻想である。 ・FTAに参加しないことによりGDPが下がり、高い関税によって守られている農業は、結局滅んでいく。 ・弱い産業を温存することは、非効率な産業を残し、企業内失業者を生み、必要な産業へ人材が流れない構造となる。 国会議員は票田にしか興味が無く、公務員は省益にしか興味が無い。などが挙げられる。 著者は避けたいと主張しているが、このまま進めば数年後の日本は恐ろしい姿になっていると思われる。
Posted by
経済と政治は繋がってる。こうやって本やメディアで訴えているのに、どうして政治は良くならず、経済も一向に良くならないのだろうか?
Posted by
日本の国債の大量発行による過剰債務はどうなるのか?を切り口に日本の将来を考えます。 国債は国内で消化されているのだから大丈夫、というのは本当か?という疑問から入ります。結論としては、対外債権をどんなに持っていようと国内消化率が100%であろうと国債が信頼を失い、暴落する危険は...
日本の国債の大量発行による過剰債務はどうなるのか?を切り口に日本の将来を考えます。 国債は国内で消化されているのだから大丈夫、というのは本当か?という疑問から入ります。結論としては、対外債権をどんなに持っていようと国内消化率が100%であろうと国債が信頼を失い、暴落する危険は「ある」、と。 また、暴落まで行かなくても国債が値下がりして実質金利が1~2%上がるだけで国庫はパンクするとします。 日本が活力を取り戻すためには、自由化(FTA)を進めること、法人税率を下げること。 前著が解りにくい、といわれて出来るだけ簡便に書きました、ということですが私的には却って読みづらく感じました。 なるほど、とうなずける点はいろいろありましたが強く印象に残る、というほどではありませんでした。今のところ、「デフレの正体」と「日本経済は破綻しない!」(この二冊もお互い論拠は違うんですが)の方が説得力があるような気がします。
Posted by
「雇用調整助成金」制度はカンフル剤としては効果があるが、本来であれば市場から退出すべき会社まで助ける必要があるのか、ということ。
Posted by
- 1
- 2