バカとテストと召喚獣(9) の商品レビュー
おバカ成分控えめな試召戦争の顛末とその後
前巻から続くCクラスとの試召戦争の後編。久し振りに思えなくもない“戦時”中心の内容となっており、図解もふんだんに盛り込む拘りとサービス精神(?)で雄二の作戦内容を示しつつ今回の顛末を最後まで描いている。これまでと比べて敵方に策謀の要素が強く、他のクラスも巻き込むような展開もあって...
前巻から続くCクラスとの試召戦争の後編。久し振りに思えなくもない“戦時”中心の内容となっており、図解もふんだんに盛り込む拘りとサービス精神(?)で雄二の作戦内容を示しつつ今回の顛末を最後まで描いている。これまでと比べて敵方に策謀の要素が強く、他のクラスも巻き込むような展開もあって、単にクラス同士がぶつかり合うだけでない幅広さと奥深さがあったように思う。その代わり、複雑さが増したことで状況が若干把握し辛かったり、戦術に重きをなしたことでバトルそのものは意外に少なかったりもしたが、たまにはこんな『バカテス』も悪くない。 指揮をとる雄二と、訳あって別行動となった明久とで視点を分けて今回の試召戦争、とりわけCクラスの思惑を炙り出す構成となっているが、結果的に全てが繋がるとはいえ、あちらこちらに赴く形となった明久のターンは少し冗長な気もした。まぁ、最後にきっちり盛り上げるクライマックスでアツいところを見せているので結果オーライではあるが。ただ、このような展開ではある程度致し方なしとも思うが、心情描写というか独白的な語り口を前面に出した手法では、本シリーズ最大の持ち味であるキャラ同士のおバカなやり取りが少なくなってしまい、この点において面白味に欠けると判断されてしまう部分もあるだろうなと思った。それでも次巻への引きに繋がる最後のシーンで急におバカなセリフのやり取りが出てくるところを見ると、作者のモチベーション低下やネタ切れといったことではなく、やはり今回はこういう作風ということであろう。 実は今回モーレツな頑張りを見せた姫路さんに絡む展開がこの後に続きそうであり、さらにはこれに絡んできそうな謎の少年と明久が途中で遭遇もしている。そして、もっと言えば最後の最後にFクラスもまた謎の行動をとっている。これら多くの伏線が今後どのように回収されていくのか。様々な期待を抱かせる謎を多く残した結び方である。
DSK
いよいよ激化してきた試召戦争。 色んなクラスとの陰謀渦巻く戦いが多く繰り広げられている。恋も各自新しい展開を見せている。このまま最後まで突き進むのか?
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Cクラスとの試召戦争のお話。試召戦争の作戦のがメインであり、戦略の話が色々と登場して今までとは違った面白さがあった。後、全編に渡って、瑞希の奮闘っぷりがなんとも健気。 また、最後のシーンは色々と胸熱だろう。バカテスここ数巻の中でも、最も盛り上がりのあった作品であったと思う。
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読書録「バカとテストと召喚獣9」3 著者 井上堅二 イラスト 葉賀ユイ 出版 ファミ通文庫 p34より引用 “ よくよく考えてみたら、この窮地もみん なが嫉妬に狂って襲いかかってきたのが原因 だし、それに限らずとも常日頃から酷い目に 遭わされてばかりいる気がする。 「よし。見...
読書録「バカとテストと召喚獣9」3 著者 井上堅二 イラスト 葉賀ユイ 出版 ファミ通文庫 p34より引用 “ よくよく考えてみたら、この窮地もみん なが嫉妬に狂って襲いかかってきたのが原因 だし、それに限らずとも常日頃から酷い目に 遭わされてばかりいる気がする。 「よし。見捨てよう」” 成績で待遇がはっきりと分かれる学園を舞 台とした、青春ファンタジーライトノベル。 通算12巻目。 Fクラス異端審問会による同士討ちによって、 試召戦争に臨む戦力が不足してしまっている Fクラスの面々。それでなくても消耗している にもかかわらず、ホームルーム直前になって も主人公・明久は登校して来ず…。 上記の引用は、遅刻してきた明久が危機に 陥っているFクラスメンバーを前にしての言動。 まあ、因果応報というやつでしょう。人に親 切にしたからといって、同じように親切にし てもらえるかどうかはわかりませんが、恨み には恨みをぶつけてこられる可能性は高いも のなのかもしれません。 青春が燃え上がる、熱い展開に胸躍る巻。 ーーーーー
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Cクラスとの戦争。 Aクラスの主要メンバーとかとの絡みとか、 明久の主人公らしさとかが普段よりも多めとなっております(´ ` ) もうちょい雄二と明久の友情あってもいいよね、あのおさげの子じゃないけども 笑
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今回の巻も安定した面白さ。 このシリーズは読みやすいし、これからも読書を続けて行きたいと思わせてくれる良書。
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前巻に続く、FクラスとCクラスの試召戦争の2日目。 態勢を立てなおしたCクラスがFクラスに攻め込んできます。Fクラス代表の雄二は教室に籠城し、次の作戦の準備を着々と進めます。 一方、遅刻して学校にやって来た明久は、Cクラス代表の小山友香が、3年生の小暮葵から作戦を授けられてい...
前巻に続く、FクラスとCクラスの試召戦争の2日目。 態勢を立てなおしたCクラスがFクラスに攻め込んできます。Fクラス代表の雄二は教室に籠城し、次の作戦の準備を着々と進めます。 一方、遅刻して学校にやって来た明久は、Cクラス代表の小山友香が、3年生の小暮葵から作戦を授けられている場面に遭遇します。Bクラスの根本をそそのかしてAクラスとの試召戦争を起こさせ、Fクラスに出張っている先生を引き揚げさせることで、勝負科目を制限しようとするCクラスの意図を知った明久は、Aクラスの翔子たちの協力を得て、CクラスとBクラスの連絡を絶とうとします。 しかし、明久たちの尽力も空しく、BクラスはAクラスに宣戦布告することに。Fクラスの指揮を執る雄二は、敵の裏をかいて代表の小山の首を落とす作戦に打って出るも、その作戦を見越したCクラスは、作戦の要となる姫路さんを騙して失格に追い込む計画を立てていました。 明久は、偶然知り合った金髪碧眼の少年リンネ=クラインの口から偶然Cクラスの作戦を知り、姫路さんを救うために駆け出します。 ギャグの冴えは健在ですが、メイン・ストーリーの試召戦争の流れがあまりスムーズではないようにも感じてしまいました。
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今回は前回の巻の続きで、CクラスVS Fクラスの試召戦争の話。全体的にはいつものギャグ的内容は少なめだった。 8巻での姫路からのキスについて触れてくれるのかな?と期待したが、ほとんど触れなかったってことは、次の巻に持ち越しか、後から物語を動かすきっかけになるのかな? 期待してた...
今回は前回の巻の続きで、CクラスVS Fクラスの試召戦争の話。全体的にはいつものギャグ的内容は少なめだった。 8巻での姫路からのキスについて触れてくれるのかな?と期待したが、ほとんど触れなかったってことは、次の巻に持ち越しか、後から物語を動かすきっかけになるのかな? 期待してた分ちょっとがっかりした。。 終盤戦の雄二と明久のハイタッチは二人の関係性を物語っているようで、胸が熱くなった。 美波の男前度が上がっていた。美波って本当にカッコイイと思う。 個人的には一番好きな、久保くんが沢山登場してくれたので、嬉しかった。 謎の少年?リンネ君とCクラス戦の裏で糸を引いていたタカシロ先輩が登場したことで、物語に何か進展があるのかな?そこら辺は今後に期待。 でもこの本で一番笑ったのが、本文よりもあとがきだった件について←
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
さあ、Cクラスとの試召戦争開始!ただでさえ厳しい戦力差、その中で明久が遅刻!?…遅刻の原因は、前巻の最後にあったりするわけですが。遅刻の理由「青春」には笑わせていただきました。明久、ある意味センスあるよその言葉選び! 予定通り試召戦争を始める雄二率いるFクラス。今回は何と言っても姫路さんの頑張りが素晴らしい。いつの間にか「守られてるだけのお姫様ヒロイン」じゃなくなってるあたりが。勿論、雄二の策とか、ムッツリーニの相変わらずの一点突出の攻撃力とか、美波のカッコよさとか、秀吉の可愛さ(これはやや違うような)も半端ないけれど! そして一方、遅刻して来た明久サイド。Aクラスの力を借りて乗り切るあたり、明久自身とAクラスの面々の友情がまたいい感じ。例え明日の敵でも、助け合う時は助け合う! 最後に明久と雄二が言葉なくしてもばっちり噛み合うところは相変わらずのコンビネーションのよさ。親友だよなぁ、素直じゃないけど本当に。 Cクラス撃破で次こそ目標はAクラス!?その間にまだ短編があるようだけれど。さて、またバカがカッコイイ次の巻に行ってみよう。
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とにかく笑えます。バカだけど優しい登場人物たちにほっこりすることもしばしば。恋愛サイドに関してはかわいそうなくらいうまくいきませんが(良い意味で)笑。読む価値ありのエンターテイメントです。姫路さん一択の巻です笑い
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