図説 ヨーガ大全 の商品レビュー
借りたもの。 哲学としてのヨーガを一番わかりやすく、充実した内容で解説している一冊。 ヨーガでも使われる用語のサンスクリット語の読みと意味、成り立ちの解説に留まらず、その背景にある信和や物語と成立について言及されている。中には図解で。至れり尽くせりの内容。 生(性)と死が密接で...
借りたもの。 哲学としてのヨーガを一番わかりやすく、充実した内容で解説している一冊。 ヨーガでも使われる用語のサンスクリット語の読みと意味、成り立ちの解説に留まらず、その背景にある信和や物語と成立について言及されている。中には図解で。至れり尽くせりの内容。 生(性)と死が密接であったインド哲学。 仏教が中国~朝鮮半島を経て日本に至る(ほかのルートもあるだろうが、割愛)なかで、音(オン)の変化や当て字、独自解釈が成され、何故このような表現なのかよくわからないと思っていたことが、この一冊を通して、繋がりを持つようになった。 性のヨーガ(p.234)の行で、‘女からプラーナ(風、気のエネルギー)をもらえる’とシッダたちが異議申し立てをしているという話に、夏目祭子『知られざる最強の創造エネルギー なぜ性の真実『セクシャルパワー』は封印され続けるのか』( https://booklog.jp/item/1/490502742X )で、中国の皇帝が女性を“氣の資源扱い(後宮)”したという話を思い出し、 ダーキニーの項目にアラン・ダニエル―『シヴァとディオニュソス』( https://booklog.jp/item/1/4062147378 )が指摘していた母系社会を垣間見る。
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意外に低い評価があったのでバランスをとる意味で高めに。 まず「ハタヨーガ」の淵源をここまで調べあげ血肉化した熱意に敬服します。数年インドにヨガ留学したくらいでは決してこの理解まで届かないでしょう。 特に従来の高級な「ラージャヨーガ」に対して地位の低い「ハタヨーガ」、という説に...
意外に低い評価があったのでバランスをとる意味で高めに。 まず「ハタヨーガ」の淵源をここまで調べあげ血肉化した熱意に敬服します。数年インドにヨガ留学したくらいでは決してこの理解まで届かないでしょう。 特に従来の高級な「ラージャヨーガ」に対して地位の低い「ハタヨーガ」、という説に対し、ハタヨーガの側から批判を加え、それをアーリヤ系バラモンのサーンキヤ/ヴェーダンタ思想とドラヴィダ系のタントラ/後期密教思想の対立という視点から捉え直す作業をし、さらにそれを学術書ではなく一般書として分かりやすく解説する、などの芸当は、好悪の判断を越えて高く評価されるべきと思います。 確かに文体に独特の味というか臭みがあるので、馴染めない人もいるでしょうし、はっきりかかれている性ヨーガとハタの関連に食傷してしまう、幻想を破られて傷つく人もいるかもですが、ハタの出自がそこにあるという事実は事実でしょう。 口触りのよい、通り一辺倒の知識を越えてヨーガ、あるいはインドの知識を得たい方に強くお薦めします。 ちなみに多くあるイラストの中でインド滞在中に描かれた寺院の詳細なスケッチに惹かれました。建築についての本が出版されるのを待っています。
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- ネタバレ
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ヨーガについてのさまざまな事がインド文献中心に書かれている本と読めました。イラストも多く、好きな人は好きでしょう。 ですが、個人的には肌が合わない本。好きになれないです。
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