「方丈記」「徒然草」に学ぶ人間学 の商品レビュー

境野勝悟【著】

2013/02/13

学校では方丈記も徒然草も書き出しをちょっとやって終わってしまった。もっと全体を読んでみたいと思ってこの本を手がかりにした。分量からいっても本書も全部を読むわけではないが、方丈記・徒然草の持つ根底の思想をしっかりと伝えてくれた。まずは遁世・厭世文学ではなということ、二人とも仏教に相当精通しているが、世俗仏教に背を向けた格好がそのような誤解へつながった。さらに著者の仏教観に基づくのびのびとした解説にはますます興味が広がった。ぜひとも両書とも全編を通読してみたいと思う。

2012/10/23

徒然草の「もののあわれ」という日本人感。　世界的な視野が求められているときこそ、この無情の「もののあわれ」という気持ちを大切しなければならない。