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ビジュアルアプローチ 材料力学 の商品レビュー

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2020/02/16

フルカラーの図で変形がわかる。 大学の「材料力学Ⅰ」の参考書として購入。巻末にはマトリクス解析法もまとめられており、「構造力学Ⅱ」の参考書としても有用である。 「ビジュアル」の名の通り、豊富な図がフルカラーで示される。他に名著と呼ばれるものも多数あるが、それらは白黒印刷ゆえに見...

フルカラーの図で変形がわかる。 大学の「材料力学Ⅰ」の参考書として購入。巻末にはマトリクス解析法もまとめられており、「構造力学Ⅱ」の参考書としても有用である。 「ビジュアル」の名の通り、豊富な図がフルカラーで示される。他に名著と呼ばれるものも多数あるが、それらは白黒印刷ゆえに見づらかった。力の矢印・座標軸・材軸・線素・断面・補助線…と複数ある線がゴッチャゴチャしても色分けで非常に見やすくて良い。材料力学は物体の変形を考えるものであるから、幾何学的な情報がわかりやすいのは大変良い。また理想化、近似のために、現実の実際の変形とは異なる変形が仮定されているから、仮定が視覚的に理解できる図は重要である。 付録には断面一次/二次モーメントが丁寧に解説され、微分・積分の適用を理解しやすい。初学者は先に読むと良いかもしれない。 ただし微小曲げ変形に限定されている点は注意が必要である。有限曲げ変形としてエラスチカ問題くらいは扱って欲しかった。微分・積分が多用されているが、よく考えると矛盾というか疑念を生じる。解析学の参考文献の紹介があるのでまだ良心的ではあるが…。初学者向けであるからこそ、難しいところを隠さずに前提とする仮定を説明しておくべきだろう。 目次 1.静力学の基本事項 2.応力とひずみ 3.軸力を受ける棒の問題 4.真直はりの力学 5.せん断力線図と曲げモーメント線図 6.はりのたわみと不静定はり 7.ねじり 8.主応力 9.ひずみエネルギーとその応用 10.弾性破損 11.長柱の座屈 12.マトリックス構造解析入門

Posted byブクログ