看護覚え書 改訳第7版 の商品レビュー
ロンドンで子供が5歳になるまでに5人に2人が死亡する時代(1860年)に書かれた看護本。劣悪な衛生環境とそれに対する教育が軽んじられていることへの憤りが端々に感じられる覚書。患者に対する注意と観察、患者の立場になってものを考えて行動する重要性を説いている。 >このよい例が...
ロンドンで子供が5歳になるまでに5人に2人が死亡する時代(1860年)に書かれた看護本。劣悪な衛生環境とそれに対する教育が軽んじられていることへの憤りが端々に感じられる覚書。患者に対する注意と観察、患者の立場になってものを考えて行動する重要性を説いている。 >このよい例が「寒気(かんき)」と「換気(かんき)」のとんでもない混合であり、かなりの教育を受けた人々でさえこの間違いを犯している(改訂第7版 P33) これ元の英文どうなってるんだろう…
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シンプルに、こういう本に出会うために23年生きてきたんだなと思った。今年読んだものの中で確実に5の指に入った。
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学生以来読み直してみた。 当時の看護の実践内容(特に換気と食事について)が詳しく記載されている。当然、医学知識も気候も違う現代日本にそのまま適応できる技術ばかりではない。 ただ、看護師の役割や女性の職業についての考え方、観察とは何か、患者と関わる上での心構えについては、今後何度読...
学生以来読み直してみた。 当時の看護の実践内容(特に換気と食事について)が詳しく記載されている。当然、医学知識も気候も違う現代日本にそのまま適応できる技術ばかりではない。 ただ、看護師の役割や女性の職業についての考え方、観察とは何か、患者と関わる上での心構えについては、今後何度読み直しても参考になると思う。 看護師のみならず、誰かをケアしたいと思う全ての人にとっての必読書だと思う。
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ゲームがきっかけでナイチンゲールに興味を持ち読みました。 「ランプの貴婦人」と呼ばれていたことから、献身的で、自己犠牲も厭わない...というイメージでしたが、 自分がいない状況でも正しく適切な処置が行える状態に環境を整えることが大事である、と説いており、限りなく現実的に人を救うこ...
ゲームがきっかけでナイチンゲールに興味を持ち読みました。 「ランプの貴婦人」と呼ばれていたことから、献身的で、自己犠牲も厭わない...というイメージでしたが、 自分がいない状況でも正しく適切な処置が行える状態に環境を整えることが大事である、と説いており、限りなく現実的に人を救うことに尽力していたことが窺えました。 換気の方法や食事などの記載が多いですが「お見舞いの時に病状を聞くくらいなら、何か具体的な善が成されたことを話しなさい」など見舞客への指摘もあり、看護従事者ではない私にとっても、為になる内容が多くありなした。 記載の文体が終始辛口で、人の命を救いたいが故の過激さが垣間見れました。
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原文に忠実に訳した、と言う事なのかもしれないが、非常に読みづらい。原文を読んだ方がいいんじゃないかと思える程(笑)。住環境、食事など100年前の看護がほぼそのまま現代の看護に通じる。イギリス的シニカルな表現も、ナイチンゲールの人柄が伺えるかも。
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