経済学的思考のすすめ の商品レビュー
機会費用や合成の誤謬など経済の基本原理が学べる第4章は勉強になった。いやはや、昨今は増税ネタがニュースになっていて、私は増税には勿論反対である。理由は増税すると、消費がなくなり、結局税収は伸びないから意味ないと思うからだ。著者は根本原因がデフレである事だという。まったくその通りと...
機会費用や合成の誤謬など経済の基本原理が学べる第4章は勉強になった。いやはや、昨今は増税ネタがニュースになっていて、私は増税には勿論反対である。理由は増税すると、消費がなくなり、結局税収は伸びないから意味ないと思うからだ。著者は根本原因がデフレである事だという。まったくその通りと思う。辛坊氏への批判がこれでもかというくらい散りばめられている。ちょっと大人気ないと思う。
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読み物として面白いです。 ちなみに、帯にデカデカと書かれている「喝!!」は、岩田先生本人曰く、 TBSの報道番組サンデーモーニングの人気コーナーである週刊御意見番で、故・大沢親分と張本さんが使う「喝!!」と同じものだそうです。
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最近本屋さんに行くとありふれている「シロウト経済学の本」(経済学者ではない人が書いた、一見分かりやすそうだが、間違いも多い書籍のこと)に喝!!を入れつつ、正しい経済学の観点から、ギリシャ問題や日本の財政、雇用問題などについて解説している。 けっこう難しい話題も多いが、なるべく分...
最近本屋さんに行くとありふれている「シロウト経済学の本」(経済学者ではない人が書いた、一見分かりやすそうだが、間違いも多い書籍のこと)に喝!!を入れつつ、正しい経済学の観点から、ギリシャ問題や日本の財政、雇用問題などについて解説している。 けっこう難しい話題も多いが、なるべく分かりやすく読者に伝えようとしている姿勢が好印象。おれみたいな経済学初心者におすすめできる一冊。
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経済学の専門家でない人が経済本をものし,それが結構売れちゃう日本。経済学者がこの現状に警告を発する本。 一般向けに噛み砕いて本を書いてきたのに,間違いだらけのシロート経済本の方が売れると愚痴もこぼしている。筆者は,他の分野ではそんな非専門家によるダメ本は幅効かせてないよねと言...
経済学の専門家でない人が経済本をものし,それが結構売れちゃう日本。経済学者がこの現状に警告を発する本。 一般向けに噛み砕いて本を書いてきたのに,間違いだらけのシロート経済本の方が売れると愚痴もこぼしている。筆者は,他の分野ではそんな非専門家によるダメ本は幅効かせてないよねと言っているが,トンデモ本が売れるのは経済学に限らないと思うけど…。 経済学は演繹で,似非経済本は帰納だ!と両者の違いを強調。前提を仮定して,そこから経済の動きをを演繹的に導き出すのが本物,あやふやな帰納とか類推を使って大雑把に分かったような気にさせるのがニセモノだという。 まあいいたいことはよくわかるし,経済学の説明も何とか追えた。ダメ本としては,辛坊治郎・辛坊正記『日本経済の真実』を取り上げて,めった斬りにしてる。
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一般読者向けに経済学的思考の特徴を、いわゆる「シロウト経済学」と対比させながら、わかりやすく論じたもの。不勉強である私は岩田先生がここで取り上げている辛坊氏も、辛坊氏の書いた本も知らなかったのだが、こちらの本(→http://amzn.to/ee9RwY)らしい。 辛坊氏本の ...
一般読者向けに経済学的思考の特徴を、いわゆる「シロウト経済学」と対比させながら、わかりやすく論じたもの。不勉強である私は岩田先生がここで取り上げている辛坊氏も、辛坊氏の書いた本も知らなかったのだが、こちらの本(→http://amzn.to/ee9RwY)らしい。 辛坊氏本の Amazon 書評を見ると、は「正真正銘のトンデモ本」と酷評されているから、大方の読者もそれほど惑わされているわけではなさそうだが、岩田先生の本はそうしたトンデモ本批判だけではなく、それをダシに使いながら、相当難しい(複雑な)話も論じている。初学者にはやや敷居が高いと感じられる記述もあるが、経済学を正しく使えば、そうした難しい(複雑な)問題も解決に導けるのだというメッセージは伝わってこよう。大学1年生くらいに読んでもらい、ディスカッションのネタにしたいと思う。
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