ムーミンのふたつの顔 の商品レビュー
アニメでムーミンが好きになり、小説を読む、というコース(?)をたどった私。いくつもの側面を持つムーミンシリーズを、読み続けていきたいです。
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冨原眞弓著『ムーミンのふたつの顔(ちくま文庫)』(筑摩書房) 2011.1発行 2017.10.12読了 創作者としてのヤンソンの生き様が挿絵も交えて詳細に描かれている。ムーミンが世界的に知られるようになったのは実はイギリスの新聞連載漫画からだった、ヤンソンはフィンランドの言...
冨原眞弓著『ムーミンのふたつの顔(ちくま文庫)』(筑摩書房) 2011.1発行 2017.10.12読了 創作者としてのヤンソンの生き様が挿絵も交えて詳細に描かれている。ムーミンが世界的に知られるようになったのは実はイギリスの新聞連載漫画からだった、ヤンソンはフィンランドの言語的少数派として生まれ育った、ムーミンシリーズが終わったのはヤンソンの母親が亡くなったからだった、などなど創作者ヤンソンの生き様を深く知っていくことで、ムーミンシリーズもより多面的に愛することができそうだ。 URL:https://id.ndl.go.jp/bib/000011116499
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アニメから入り、子どもの時に多分青い鳥文庫でよみ、グッズは大好き。 ムーミンコミックスを読みたくなった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なかなか興味深い本に出会えた。 センター試験のお蔭だな(笑) ムーミンより、著者トーベ・ヤンソンについて語られた部分が非常に興味深い。 芸術家(父ヴィクトル・ヤンソン・彫刻家、母シグネ・ハンマルステン・ヤンソン・画家)の家に生まれ、学校教育に早々に見切りをつけた自由な生活、フィンランドにおけるマイノリティであるスウェーデン語話者という境遇。 こうした背景が、あのムーミン谷のキャラに色濃く反映されているようだ。どこかのんきで世俗離れして、斜に構えたものの見方をする独特の谷の住民たち。 とはいえ、それらは主に、世に出るキッカケとなったイギリスの新聞連載コミックにて培われたキャラ(第1の顔がそれまでの児童文学シリーズ、コミックとなったのが第2の顔という著者の分類)。 一方、我々の世代が知るムーミン谷の住民は、1969年にスタートしたテレビアニメ放映から。それは日本人スタッフによる「ムーミン」だ。その時代に産み落とされた「第3の顔」(=アニメのムーミン)についても、時代背景と共に、著者によるキャラクター分析がなされている。 「原作のファンタジー性を抑えて、ときとしてかなり明確な社会諷刺」が盛り込まれた作風は、 「当時は世界中で、パリの学生と労働者連合による五月闘争、泥沼化するヴェトナム戦争、フラワームーブメント、日本の東大紛争など、社会の現状に否をつきつける若者たちの熱気がうずまいていた。」 そんな時代ゆえ、 「日本の制作スタッフは、意識的にせよ無意識的にせよ、架空の生きものであるムーミンたちに現状へのアンチテーゼ役を託したのかもしれない。」 むむむ、そうだったのかぁ。もっと素朴で牧歌的で、むしろ世相への批判も迎合もない、超然とした世界観があったように思う。 でも、確かに勧善懲悪でもない、正義感を押し付けるでもない、当時はやったスポ根ものなどの、汗と努力と根性な世界観とは明らかに違っていた。故にアンチテーゼ的だったのかな。 いずれにせよ、原作やコミックス版に対し、日本のアニメ版は、”作者が異なる以上、それぞれの作品が異なるのはむしろ当然だ”と、明らかに別作品とする著者の見切りの良さが、なんかスゴイぞ!! こうして、原作、コミック、アニメなど、その他のムーミン以外の著作の紹介など、ムーミンというより、トーベ・ヤンソンの仕事を俯瞰するような内容で、トーベ・ヤンソンの魅力を余すことなく伝える一冊となっている。 さらには、ムーミンママ以上に母性をたたえ、ムーミンママ以上に「さらに陽気で、寛大で、遊び心にあふれて」いるトーベの母にもいっそ興味がわく。 シリーズも1945年の第1作から1970年まで、時間をかけてゆっくりと「夏」から「冬」へとうつろいながら、「楽しい冒険から心理的葛藤へ、家族の互助から個人の自立へと、その基調をすこしずつ変えてい」くらしい。 後半は、ムーミンママ不在の物語が展開され、そこには実の母の死も色濃く作品に反映されているという。 ムーミンシリーズ、ちょっと腰を据えて読んでみようかなという気になる。
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Tove Jansson means Tove, Jan'sson. but Tove is woman?? Momin born in Finland has a lot of faces. it be novelize, animation, comic and c...
Tove Jansson means Tove, Jan'sson. but Tove is woman?? Momin born in Finland has a lot of faces. it be novelize, animation, comic and childbook in the world. author isn't only. as you know your Momin is a peace of it.
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20140813読了。トーベ・ヤンソンとムーミントロールとの関係性を書いた本。 ムーミンが誕生し、イギリスの新聞で連載され、それによって生活やムーミンとの関係が変化していく。ムーミンといえは日本では、アニメの主題歌とキャラクターグッズとスナフキンが思い出されるであろう。実のところ...
20140813読了。トーベ・ヤンソンとムーミントロールとの関係性を書いた本。 ムーミンが誕生し、イギリスの新聞で連載され、それによって生活やムーミンとの関係が変化していく。ムーミンといえは日本では、アニメの主題歌とキャラクターグッズとスナフキンが思い出されるであろう。実のところ、ストーリーをちゃんと知っている人は少ないのではないだろうか? ちゃんとムーミンの本やコミックを読んでみたくなった。
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ムーミンサーガと作家が持つ両義性に肉薄した一冊。 ムーミンコミック後期のラルス版を読みたくなった。
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http://blog.livedoor.jp/masahino123/archives/65726967.html
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これを読んで、ヤンソンが女性だと知りました(笑) 「ムーミン谷」が、子どもと大人どちらからも愛される理由が分かりました。子どもはムーミン達のキャラクターに、大人はムーミン達の持つ「孤独」に惹かれている。 是非、前作も読んでみたいです。
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児童文学のムーミン、新聞マンガのムーミン、そしてアニメのムーミン。ムーミンのイメージは人それぞれ。ほのぼの?シニカル?トーベ・ヤンソンの生涯もたどりながら、いろいろなムーミンについて語っている。さらに、ムーミン以外のトーベ・ヤンソン作品についても触れられている。こちらも読みたくな...
児童文学のムーミン、新聞マンガのムーミン、そしてアニメのムーミン。ムーミンのイメージは人それぞれ。ほのぼの?シニカル?トーベ・ヤンソンの生涯もたどりながら、いろいろなムーミンについて語っている。さらに、ムーミン以外のトーベ・ヤンソン作品についても触れられている。こちらも読みたくなる。幸いにも日本語訳があるそう。 幼稚園の頃、アニメ絵本を読んだ。小学生になって、児童文学のムーミンを読んだ。ムーミンシリーズは好きだったが、『ムーミン谷の冬』『ムーミン谷の十一月』の2冊が異様に苦手だった。暗かったから。でも、さらに大きくなって、今、『冬』『十一月』をもう一度読みたいと思った。あの頃、2冊を読んで拒絶した「不安」と、きっと今の自分なら親しく付き合っていけると思う。
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