算数の先生 の商品レビュー
わたしが読んだのは,本書ではなく,国土社から出ていた少年少女科学名著全集の1冊の『算数の先生』です。おそらく中味(表現)も少しちがうところがあると思います。 この本の原著は『算術の話』という本でして,これは「小学生全集第73巻」として昭和3年に文藝春秋社から発刊されています。...
わたしが読んだのは,本書ではなく,国土社から出ていた少年少女科学名著全集の1冊の『算数の先生』です。おそらく中味(表現)も少しちがうところがあると思います。 この本の原著は『算術の話』という本でして,これは「小学生全集第73巻」として昭和3年に文藝春秋社から発刊されています。戦前のことなので,表現はいまの子どもたちが読むと…となります。そこで,本書では現代語訳してあります。 著者の国元東九郎先生は,本書を書いた目的を次のように述べています。 すなわち本書は、学校数学の実態、家庭算数の縮図を描写しつつ、その間に子どもの日常生活をとりまく数学的素材と、これに着目する慣習、そしてそれを解明するためのたゆみない努力――いわゆる科学する心を植えつけるための一方案として書いたものであります。(本書「あとがき」p.269) せっかくなので,元本の最後の一節を紹介しておきますかね。 げに,尺とり蟲の一屈み,求智に燃え立つ少年の意氣は,やがて猛然と伸び進んで,廣野の奧にいみじき花の一枝を手折り,岡本先生の机邊に呈して,淸き色香に満腔の謝意をこめる日も,さほど遠くはあるまいと思はれます。(元本,p.244)
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算数の新しい先生がやってきました。さあ、算数の物語を始めましょう。 物語調で(ちょっと昭和風)すいすい読めました。こんな先生がいたら算数楽しいだろうな……ということで、算数に拒否反応ほどではない文系が読むにぴったりだと思います。
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最初簡単そうに見えて、結構奥の深いことやってたりしておもしろかったです。昔の小中学生を対象に書き下ろされた本ですが、今の大人が読んでも十分楽しめます。
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時間をかけてもう一度ゆっくり読みたい。子供のときにこういう本を読む事ができれば数学も好きになれたかな。
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物語風に話が進みながら、算数のお勉強になる面白い本です。 語り手である生徒の言葉遣いから、昭和初期頃が 物語の舞台なのかな?と思います。 まだ読んでいる途中ですが、星5コは確定と言える内容です。
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