一刀斎夢録(上) の商品レビュー
この作家さんの時代物は、本当に面白い。一言一言に、思わず頷いてしまう。衒いや見栄もなく、ズバリと本音が出てくるのがとても爽やかで、気持ちがいいです。
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浅田次郎の新撰組もの。明治になって生き残った斎藤一が新撰組時代から西南戦争までを語るというストーリー。上巻は主に新撰組のころの話題で、戊辰戦争に至るまでの話。
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浅田次郎、新選組三部作の三作目。 前二作が極上の作品であったため、少し見劣りしてしまう。 年老いた斎藤一のイメージが全く想像できず。 自分のイメージとは、違っていた。 しかし、この作品の語り部としての斎藤一は、まるで目の前で語っているかのようなリアリティがあり、作品に没頭してしま...
浅田次郎、新選組三部作の三作目。 前二作が極上の作品であったため、少し見劣りしてしまう。 年老いた斎藤一のイメージが全く想像できず。 自分のイメージとは、違っていた。 しかし、この作品の語り部としての斎藤一は、まるで目の前で語っているかのようなリアリティがあり、作品に没頭してしまった。
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2018.2.10 読了 タイトルから 戦国時代の兵法指南役の話 (その時代が好きなので)と思って 借りたのに、 なんと 幕末の新撰組の斎藤一(さいとうはじめ)の 話だった! 斎藤一を反対から読むと、一刀斎! それは わからんかったー! 斎藤一が 生きてきた軌跡を話し言葉で ...
2018.2.10 読了 タイトルから 戦国時代の兵法指南役の話 (その時代が好きなので)と思って 借りたのに、 なんと 幕末の新撰組の斎藤一(さいとうはじめ)の 話だった! 斎藤一を反対から読むと、一刀斎! それは わからんかったー! 斎藤一が 生きてきた軌跡を話し言葉で 物語が進む。 私 幕末は苦手というか嫌いなんですが、 書き方が 素晴らしいのか 読みやすいです。 新撰組に興味出てくるくらい。
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新選組の中で一際異彩を放つ男、斎藤一の昔語りが冴え渡っているな。吉村貫一郎なども登場し、浅田新選組作品の集大成になりそうな作品だ。下巻が楽しみすぎる。
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-2015/04/07 一刀斎が同じ内容を繰り返して述べているのが気にかかる。例えば、「居合とは槍が折れ鉄砲の弾が尽きた時にものをいう」との表現だ。 一刀斎の一途な生き方に悲しさを覚える。
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一刀斎とはよく言ったものだ、僕は伊藤一刀斎景久をすぐに思い浮かべたのだが、やはり全く違うものだった。もともと浅田次郎先生が伊藤一刀斎を題材にして書くなんて思っていなかったので、これは何?と手にとってみた 一刀斎夢録(上) 浅田次郎 一刀斎夢録(下) 浅田次郎 斎刀...
一刀斎とはよく言ったものだ、僕は伊藤一刀斎景久をすぐに思い浮かべたのだが、やはり全く違うものだった。もともと浅田次郎先生が伊藤一刀斎を題材にして書くなんて思っていなかったので、これは何?と手にとってみた 一刀斎夢録(上) 浅田次郎 一刀斎夢録(下) 浅田次郎 斎刀一…逆に読むとこうも読める。一文字置き換えると斎藤一。漫画などでもお馴染みの新選組三番隊長の斎藤一のことである。 浅田先生の時代小説に「輪違屋糸里」と映画化された「壬生義士伝」がある。そんな関係から伊藤一刀斎は考えなかったがまさか逆さに読むとね2011年に創刊されて僕はボロボロになるまで読み上げた折り目を入れたページは10ページ以上で多くのことを学んだ。本来、僕の中で書こうと思っていた作品に近いもの…というよりもエンディングが近いんですよね。かなりがっかりしたのですが、これはこれでかなり勉強になった。 夢録とあるが、どちらかといえば酒語りの中での回想録に感じる。斎藤一が藤田五郎として西南の役の際に抜刀隊に入り、九州に渡った。ここでの浅田先生の斎藤の心情として山口次郎でもなく藤田五郎でもなく、新選組三番隊隊長の斎藤一に戻ったのだとあるが、僕もそんなふうに前々から捉えていた。 市村鉄之助は死に場所を求めていたんだと思う。新選組の旧隊士たちは心の片隅にいつでも死に場所を探していたんじゃないかと思う。 「千年の武士の世は、生き残ったものの方には重すぎる」 女性がこの作品に共感を得るかと言ったら微妙であるが、エンディングは斎藤の話から離れ、梶原と榊という天才剣士二人の天覧試合になるのだが、何とも言いようがない終わりがまたいい。男に生まれてきて…と実感させられるような作品である。 浅田先生の新選組の個人をテーマにした作品は群を抜いているような気がします。
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きっかけ: すごく昔にやっていた『壬生義士伝』のドラマがすごく印象的で(私の中であのドラマから渡辺謙さんを認識した)小説も読んでみたいと思いながら一歩を踏み出せず。。 で、昨年 本屋で平積みを発見してからこちらから読んでみようと思い立ち、恋い焦がれ、やっと順番!! まるで自分が...
きっかけ: すごく昔にやっていた『壬生義士伝』のドラマがすごく印象的で(私の中であのドラマから渡辺謙さんを認識した)小説も読んでみたいと思いながら一歩を踏み出せず。。 で、昨年 本屋で平積みを発見してからこちらから読んでみようと思い立ち、恋い焦がれ、やっと順番!! まるで自分が梶原中尉になったよう。 一刀斎の話の続きが聞きたくて聞きたくてたまらない。のっけから衝撃的な話だったのにそれから脈略なく思い出すままに語られてるようで深いところで繋がっているような話の展開が心地よい。 若かりし一刀斎の人を斬ることに執着がない冷徹な様子に寒気を覚えながら、語る口調の端々に共に戦った隊士達への斎藤らしい尊敬の念や愛情が滲み出ていて切ない。そして、ものすごい惹かれる。 とりあえず、最後まで読んでもう一回じっくり読んでみたい作品。 他の新選組三部作も読んでみよう。
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一刀斎、新選組の生き残り斎藤一の回顧録。緊迫感がヒシヒシと伝わる文体。壬生義士伝の吉村も登場。前半は一気読み。後半も楽しみ。
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ちょっと読みずらかった。斉藤一が新選組の生き残りで明治にその物語を酒を飲みながら、ポツリポツリと語るというお話。時代的には明治には幕末の生き残りが当時の事を語っても不思議ではないのだが、近代と江戸がつながるという不思議さがある、乃木将軍の殉死を斉藤一が意見するのはやはり不思議な感...
ちょっと読みずらかった。斉藤一が新選組の生き残りで明治にその物語を酒を飲みながら、ポツリポツリと語るというお話。時代的には明治には幕末の生き残りが当時の事を語っても不思議ではないのだが、近代と江戸がつながるという不思議さがある、乃木将軍の殉死を斉藤一が意見するのはやはり不思議な感じがする。
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