闇の傀儡師(上) の商品レビュー
2011年新装版第1刷、文藝春秋の文春文庫。権力闘争に巻き込まれるタイプの話。しかし、話のトーンが妙に暗い。このタイプの話で主人公が若手の場合、話はかなり明るいものが多いと思うのだが。どうも協力者が少なく、主人公から距離があるように感じるのが原因かもしれない。どうもハードボイルド...
2011年新装版第1刷、文藝春秋の文春文庫。権力闘争に巻き込まれるタイプの話。しかし、話のトーンが妙に暗い。このタイプの話で主人公が若手の場合、話はかなり明るいものが多いと思うのだが。どうも協力者が少なく、主人公から距離があるように感じるのが原因かもしれない。どうもハードボイルド型の、「彫師伊之助」のようなタイプか。ハードボイルドならとにかく、権力闘争型となるとちょっと合っていないような気もする。後半は少し変わるのだろうか? 備考:単行本 1980年 文藝春秋刊、1984年 文藝春秋より刊行された文庫本の新装版、「藤沢周平全集」第15巻が底本、
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伝奇小説的要素を加えた長編小説。 謎の人物たちによる会話の章をはさみながら、伝奇的な要素を含む波乱万丈のストーリーが展開する大型時代小説。 ただし、こういうふうな叙述の仕方は、作者の手に余るようで、ぎごちなさが感じられる。 伝奇小説のような結構の大きな話も、柄にあわないよう...
伝奇小説的要素を加えた長編小説。 謎の人物たちによる会話の章をはさみながら、伝奇的な要素を含む波乱万丈のストーリーが展開する大型時代小説。 ただし、こういうふうな叙述の仕方は、作者の手に余るようで、ぎごちなさが感じられる。 伝奇小説のような結構の大きな話も、柄にあわないようだ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
田沼意次や松平右近将監といった幕閣の中枢が登場する、やや珍しい作品。また、主人公の源次郎を無眼流の剣の達人に設定したことで、剣豪小説風にもなってしまっており、この点でも例外的な作品か。さらには、老中と一介の浪人とが直接に結びつくというのも無理を感じるし、少なくても私のイメージする藤沢周平とは違っている。ただし、読み物として面白くない訳ではないが。
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