闇の傀儡師(下) の商品レビュー
2011年新装版第1刷、文藝春秋の文春文庫。下巻では協力者がいなくなることにより、単独な行動が多くなる。こちらの方が好みかな。ヒロインとのからみもはっきりするし。最後の追跡の場面はどうなるのだろうか、とドキドキヒヤヒヤもの。 あとがき:「あとがき」(昭和55年5月)藤沢周平、解...
2011年新装版第1刷、文藝春秋の文春文庫。下巻では協力者がいなくなることにより、単独な行動が多くなる。こちらの方が好みかな。ヒロインとのからみもはっきりするし。最後の追跡の場面はどうなるのだろうか、とドキドキヒヤヒヤもの。 あとがき:「あとがき」(昭和55年5月)藤沢周平、解説:「解説」清原康正(文芸評論家)、備考:単行本は1980年文藝春秋刊、1984年に文藝春秋より刊行された文庫の新装版、「藤沢周平全集」第15巻が底本、
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久しぶりの藤沢周平先生。 ちょっと違うパターンだが、江戸の街を楽しめた。 甲府エリアは懐かしいなぁ。
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田沼意次の時代、10代将軍家治の後嗣を巡る暗躍を描いた伝奇的長編。 下層では八嶽党という謎の忍者集団に対抗する主人公=御家人崩れの剣客源次郎とそれをサポートする公儀隠密が命を賭して戦い、上層では老中・松平右近将監、田沼意次、一橋家徳川治済、 白河侯松平定信らの思惑が交差する。 娯...
田沼意次の時代、10代将軍家治の後嗣を巡る暗躍を描いた伝奇的長編。 下層では八嶽党という謎の忍者集団に対抗する主人公=御家人崩れの剣客源次郎とそれをサポートする公儀隠密が命を賭して戦い、上層では老中・松平右近将監、田沼意次、一橋家徳川治済、 白河侯松平定信らの思惑が交差する。 娯楽小説ですから楽しめます。ライバル視する二人の老剣士が出てきたリ、女性達のひたむきな恋が描かれたり。そういうサイドストーリーは上手いものなんです。しかし肝心のメインストーリーが冴えず。どうも主人公の不決断やら後回しが目立ってしまいます。 このタイプの作品は藤沢さんは向いていないのでしょうね。
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後半は興味を失って、なんとなく読んでしまったので、話の細かいところは覚えていない。 ただ、主人公源次郎と津留の交流は心温まるいい話だった。 読みどころは、それだけだったような気もする。
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11月-8。3.0点。 下巻。田沼政治の時代、暗躍した団体と、 それを調べる主人公。 うーん、イマイチだったかな。
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これでもかってほどの剣豪小説。 斬り合いや決闘シーンはかなり細かくて圧迫感があるけど、 人間関係の部分になるとご都合主義的な見方もできる。 でも読み応えある1冊でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
数奇な運命に翻弄される八嶽党の存在自体が哀れである。そして、最後に甲州の山道に消えてゆく彼らの姿は寂寥感を誘う。物語は源次郎を中心として、彼の周辺で展開してゆくが、それらはあくまでも表層にすぎない。実は、その背後にある幕府中枢での権力争いこそが隠れた軸になっていた。そして物語の登場人物たちは、ことごとくそうした中に巻き込まれて行くのである。表題の意味もまた、そこに置かれていたのだろう。
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