フラミンゴの家 の商品レビュー
離婚により別居していた父親と娘が 一緒に暮らし始めるところから話は始まる。 父親は離婚後、 地元に戻りチンピラのような生活を送っていた。 娘と暮らすことになり、 生活や身の回りを取り繕ってみるが、、、 娘にはバレバレ。 娘は、苦手な元妻譲りの厳しい性格でもあり…。 現代っ...
離婚により別居していた父親と娘が 一緒に暮らし始めるところから話は始まる。 父親は離婚後、 地元に戻りチンピラのような生活を送っていた。 娘と暮らすことになり、 生活や身の回りを取り繕ってみるが、、、 娘にはバレバレ。 娘は、苦手な元妻譲りの厳しい性格でもあり…。 現代っ子でクールな娘は、 そんな父親に呆れながらも、気になっている。 (でも簡単には認めるつもりはない…) 父親と娘の 違った形の愛情が見える作品。 一番印象的な場面は 父親の実家から帰る車の場面。 父が娘の気持ちを読み取れない不器用な感じ、 娘の少しずつ変わり始めた家族への感情と、 そんな繊細な思いをぶっ飛ばすような 父親の実家の温かさと… いろんなものを乗っけて走る、 等身大で、キラキラした素敵な場面。 なんか、好きで印象的。 温かいいいお話だった。
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久しぶりに伊藤たかみ。 巻末の解説にも書いてあったけれど、少年少女の成長過程と喪失する様が描かれるのは、あるいみたかみの集大成なんだな。 向き合いたくないけれど、必ず対面する「喪失」の瞬間を描く力はさすが。 伊藤たかみファンだけれど、とても良い作品と、そんなにしっくり来ないなあ...
久しぶりに伊藤たかみ。 巻末の解説にも書いてあったけれど、少年少女の成長過程と喪失する様が描かれるのは、あるいみたかみの集大成なんだな。 向き合いたくないけれど、必ず対面する「喪失」の瞬間を描く力はさすが。 伊藤たかみファンだけれど、とても良い作品と、そんなにしっくり来ないなあ…って作品の二極化になりがちな作家だと思う。
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出てくる人々はいろいろな別れを体験している。離婚・死別。そして主人公とも言える娘は今まさに母を失おうとしている。人生にはいろいろな喪失があって皆それを乗り越え生きている。そんな当たり前のことに改めて気がつかされる。
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離婚と人の死という重いテーマだけど、関西弁でうまく重くなくしている。関西の人がみんなそうではないだろうけど、でもありそうで納得。ちょっと、ホロッと。
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喪失と成長の物語を大阪弁であっけらかんとつづったお話。久しぶりに泣けた。決して湿っぽくなく、ギャグをかましながら、それでもつぼは押さえて読ませる。上手いなあ。さすが芥川賞受賞作家。
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「片瀬さん」とぎこちなかった正人への呼びかけが「パパ」と自然に代わっていくことで晶の心の動きがわかる。 キャバレー云々という人間関係が中途半端に取り残されてしまったようで、スッキリしなかった
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お母さん、おばあちゃん、あや子さん、龍二さん、高井戸さんと人間味あふれる人達に囲まれた中でのせつない運命の主人公ふたり。 せつないんだけれど温かくもあり、とてもよいです 星5つ
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同じ関西弁でも、柴崎友香さんの関西弁とは全然違う印象。 同じ関西弁ではないのかな? 関西人じゃない自分にはよくわからない。 ヤンキーがしゃべってるからなのか? 柴崎さんの方が読んでいて心地がいい。 単純にヤンキーが好きではないのだけど。 それでも、最後の方は登場人物たちに愛着...
同じ関西弁でも、柴崎友香さんの関西弁とは全然違う印象。 同じ関西弁ではないのかな? 関西人じゃない自分にはよくわからない。 ヤンキーがしゃべってるからなのか? 柴崎さんの方が読んでいて心地がいい。 単純にヤンキーが好きではないのだけど。 それでも、最後の方は登場人物たちに愛着を感じてしまうのは、作者の力量か。 子どもの不安な様子と、同じように大人も不安な様子。 それでも、子どもの支えになることから逃げるのではなく、それぞれの形で一生懸命支えになろうとする気持ちが伝わってきて、 大人ってそういうことなんだよなって、うなずきたくなる。 「大人いうたって神様とはちゃうから。大人ってのは、つまり、ただの人間や。子どもが大きくなっただけの話やから、頼りすぎるな」
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またもや単行本で読んだものを文庫で買ってしまった…。 それぞれのせつない気持ちが伝わります。 12歳の子が大人すぎるかなあ。
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正人と晶が再会する初っ端の場面が、なんとも面白いです。 父親に向かって、「片瀬、さん?」と聞く晶。 そこに、「… 前歯も生えたんやん」なんて、12歳の娘に言っちゃう正人。 そんな二人を取り巻く環境も、ヤンキー揃い。真っ向勝負の彼らが、結構かっこいいです。 元妻の病気と、正人達...
正人と晶が再会する初っ端の場面が、なんとも面白いです。 父親に向かって、「片瀬、さん?」と聞く晶。 そこに、「… 前歯も生えたんやん」なんて、12歳の娘に言っちゃう正人。 そんな二人を取り巻く環境も、ヤンキー揃い。真っ向勝負の彼らが、結構かっこいいです。 元妻の病気と、正人達のドタバタと、悲喜交々の中で二人の距離が変わっていく感じが、良かったです。 何気に、正人の母親のしたたかさが怖い!!
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