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水の世界地図 の商品レビュー

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2021/03/15
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※このレビューにはネタバレを含みます

グラフやデータが満載であるため、役に立つ情報が多く掲載されていると思う。 少し気になった点としては、他の人の指摘もあるように数値の整合性が合わない箇所が見受けられるため、一歩引いた視点から捉える事が必要になるだろう。また、少し単調的な文章であり、読み飽きてしまう感は否めない。 しかし、それでも資料集として使用するには役に立つ書籍であると実感している。

Posted byブクログ

2012/01/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 水の分布やその変動に関する供給サイドの話、生活・食糧生産・工業など需要サイドの話、汚染・生態系など水資源の棄損の話、そして未来における水マネジメントの話と、章を分けて、各節ごとにメッセージを視覚化した地図を掲載し、直観的に分かりやすい構成になっている。また、各節のメッセージが明確なので、目次を読み込んだだけでも、おおよその内容は理解できるだろう。  イスラエルとパレスチナの水分配の不平等や、国際河川における水紛争のエピソードなど、知るとなるほど争いになるのももっともと思えるような話がいっぱいで勉強になる。統合的水資源マネジメントやミレニアム開発目標の話は、他の本でもっと学んでも良いかもしれない。  しかし、こういった良い点もあるのだが、いくつか気になる点もある。まず、ページ間で数値の整合性が取れていないところが多々見られる。この辺りは監訳者も気になったらしく、注釈が入れられている。  また、農業、漁業、工業に使う水は別立てで節があるのに、なぜ畜産は別立てになっていないのだろう?また、主に言及されているのがアジア・中東・アフリカの話であることも気になる。もちろん、こういった地域で課題が山積しているというのは間違いないだろうが、当然、欧米諸国にも課題はあるはずであり、そのバランスが適切かに疑問を感じてしまう。  この様な気になるポイントを挙げていくと、アル・ゴア「不都合な真実」と同様の匂いを感じざるを得ない。つまり、自分たちの導きたい結論にあわせて、様々な場所からデータを借りてきて、継ぎ接ぎにまとめているのではないか、という疑問だ。そして各データの前提となる要素が異なるため、各ページで微妙な矛盾が生じてしまうのではないか?  本書の内容がすべて間違っているという気は毛頭ないし、非常に勉強になる部分が多いことも間違いないとは思う。しかしこれが真実だと思いこんでしまい、それに基づいて政策立案をすれば、過去に国連や世銀がして来た失敗を繰り返すだけになってしまう気がして仕方がない。  このため、頭から正しいと思いこんで突っ込んでいかず、一歩引いた場所から読むのが、本書に対する適切な接し方なのではないかと思う。

Posted byブクログ

2011/03/09

東京新聞2011.03.07朝刊。 《本書は、増大する需要、先細る供給、気候の変化、傷んだ水路、技術による解決策など三十五枚の世界地図、新たな視点から最新の知見とデータを加えている。》

Posted byブクログ