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海に沈んだ町 の商品レビュー

3.7

68件のお客様レビュー

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2012/05/24

「海に沈んだ町」三崎亜記/写真  白石ちえこ 奇想日常短編集。モノクローム。 三崎亜記の不思議な世界。日常に奇想を取り込んだ短編9編です。 小説の合間に載せられたモノクロ写真が、雰囲気を醸し出してます。 惜しむらくは見開きページで写真がぶった切られてしまっていて、ちょっとこれは...

「海に沈んだ町」三崎亜記/写真  白石ちえこ 奇想日常短編集。モノクローム。 三崎亜記の不思議な世界。日常に奇想を取り込んだ短編9編です。 小説の合間に載せられたモノクロ写真が、雰囲気を醸し出してます。 惜しむらくは見開きページで写真がぶった切られてしまっていて、ちょっとこれはいただけないわー。。 横開きとかでも良かったのではないかと。 『団地船』『彼の影』『ニュータウン』が好みでした。 『ペア』の結末がちょっとわからなかった。 やっぱし写真が切れてしまっているのが残念すぎるなあ。文章も写真もいいだけに。(3)

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2012/05/11

町が海に沈む。それは海岸沿いだろうと、内陸だろうと関係なく、まるで地震のように、何の予告もなく訪れる。そしてある日、生まれ故郷の町が海に沈んだ。私は妻に促されて十数年ぶりに故郷を訪れた。海に沈んだ、故郷を。表題作を含む連作短編集。 三崎亜記の町シリーズ。四時八分から時間が進まな...

町が海に沈む。それは海岸沿いだろうと、内陸だろうと関係なく、まるで地震のように、何の予告もなく訪れる。そしてある日、生まれ故郷の町が海に沈んだ。私は妻に促されて十数年ぶりに故郷を訪れた。海に沈んだ、故郷を。表題作を含む連作短編集。 三崎亜記の町シリーズ。四時八分から時間が進まない町や影が自立して動く町など、ちょっとだけ現実から乖離した町を舞台に、そこの住む町人を淡く、繊細に描いた作品。以前住んでいた街に久しぶりに戻ってみると、当時はまるで街に守られているかのように感じていたのに、もうなんとも言えない疎外感を感じてしまう。そんな気持ちを思い出す。

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2012/04/07

不思議な三崎さんの世界。 ただ、やはりちょっと飽きてきてしまうのは毎回感じる。奇抜な部分が徐々に薄れていかなければいいが…と感じてしまった。

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2012/02/23

内容(「BOOK」データベースより) 数千人の人々を乗せて海を漂う“団地船”、永遠に朝が訪れない町、“生態保存”された最後のニュータウン…喪失、絶望、再生ーもう一人の“私”が紡いでゆく、滑稽で哀しくて、少しだけ切ない九つの物語。『失われた町』『刻まれない明日』に連なる“町”を、気...

内容(「BOOK」データベースより) 数千人の人々を乗せて海を漂う“団地船”、永遠に朝が訪れない町、“生態保存”された最後のニュータウン…喪失、絶望、再生ーもう一人の“私”が紡いでゆく、滑稽で哀しくて、少しだけ切ない九つの物語。『失われた町』『刻まれない明日』に連なる“町”を、気鋭の写真家との奇跡的なコラボレーションで描く連作短篇集。

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2012/02/11

「遊園地の幽霊」「海に沈んだ町」「団地船」「四時八分」「彼の影」「ペア」「橋」「巣箱」「ニュータウン」9編収録短編集。

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2012/02/10

よくこの本が世に出たなぁと思ったら、震災前に出た本でした。震災後だったら延期されてただろう。 海に侵食された故郷の話、寂れた団地船、時間が止まってしまった町など、町にまつわる短編集。どこか物悲しい写真がところどころに挿入されているのが印象的。

Posted byブクログ

2012/01/26

すぐそこの未来でもありどこにも無い世界でもある不思議な空間、心奥の風景。全ての短編に名状しがたい風が吹いている、心地よい物であるか、心寒からしむる物であるか、、いずれにしても魂に届く物語。

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2012/01/14

三崎ワールドとも呼ばれているらしい独特の世界観。じっくりと推理を楽しんだりするようなジャンルではないのだろうが、その斬新な設定は驚きを通り越して感心してしまった 。 これまで、この作者を知らなかったのは非常に悔やまれる。

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2012/01/09

9編の連作短編集。 『本の雑誌』のガイドにあったように、わたしも「団地船」が良かった。 三崎さんならではの発想が楽しい。 物語は、もの寂しい。

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2011/12/07

読み終わってからしばらく経ってじわじわと来る系かな(これを書いている今も、読み終わって半年位経っている)。「団地船」の世界観とかは自分好み。でも、三崎氏の作品の中ではやはり、「コロヨシ」と「失われた町」がダントツだなぁ。自分の中では。

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