空き家課まぼろし譚 の商品レビュー
日本海にある架空の水の都、日本のベニスと呼ばれる海市でのほっこりするちょっぴり不思議なおはなし4つ。使われなくなった趣のある家を上手に生き返らせる仕事をしている海市協会空き家課の間宮明と、上司の娘の小学校5年生の汀の二人の掛け合いが面白い。いつも汀が主導権を握っていて、明は引っぱ...
日本海にある架空の水の都、日本のベニスと呼ばれる海市でのほっこりするちょっぴり不思議なおはなし4つ。使われなくなった趣のある家を上手に生き返らせる仕事をしている海市協会空き家課の間宮明と、上司の娘の小学校5年生の汀の二人の掛け合いが面白い。いつも汀が主導権を握っていて、明は引っぱり回される。女の子は強いものだね。話自体はまあこんなものかなというところ。こんな町があるなら、ぜひ行ってみたい。
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連作短編4編 海市というベニスに似た架空の街を舞台に,空き家を再生するという都市構想の元,ちょっと頼りない間宮明と課長の娘汀のコンビが不思議なことに出会ったりしながら,問題を解決していく.キーになるのが古い写真と汀の能力.写真が再生される場面は,本当に美しい感じがした.扉のロラン...
連作短編4編 海市というベニスに似た架空の街を舞台に,空き家を再生するという都市構想の元,ちょっと頼りない間宮明と課長の娘汀のコンビが不思議なことに出会ったりしながら,問題を解決していく.キーになるのが古い写真と汀の能力.写真が再生される場面は,本当に美しい感じがした.扉のロラン・バルトの言葉「写真はすべて存在証明である」というのも意味深だ.
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舞台設定とストーリーは魅力的なのに、キャラが全てをぶち壊している印象。特に主人公が終始情けなく、小学生に日常的にやり込められ優柔不断で、しかも発揮しなくていいところだけ野次馬根性を発揮するので読んでいてイライラ。また小学生とは思えない精神年齢のヒロインとあいまって、かみ合わないモ...
舞台設定とストーリーは魅力的なのに、キャラが全てをぶち壊している印象。特に主人公が終始情けなく、小学生に日常的にやり込められ優柔不断で、しかも発揮しなくていいところだけ野次馬根性を発揮するので読んでいてイライラ。また小学生とは思えない精神年齢のヒロインとあいまって、かみ合わないモヤモヤ感が最後まで拭えなかった。 ベニスのような運河が生活に根付いた街。その街に佇む洋館やそこに暮らす人々の謎を解き明かすという、設定だけ聞いたらいくらでも極上のミステリーに仕上げられそうなだけにとても残念な作品だった。
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2015/2/3 海市行きたい。 心温まる話だったけど、もうちょっと彼らのことを知りたかった。 失明した女の子の話では、どっちに転ぶかわからなかったのにいきなりまぼろしを見せちゃってヒヤッとした。小説だけど。 一つ一つの出来事は面白かったんだけど、とにかく登場人物のことをもうちょっと書いて欲しかった。 もっと好きになれそうだったのに。 なんか惜しい。
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【あらすじ】 海上都市「海市」に構えられた「空き家課」は、古い空き家を保存・管理し、新しい住人にあっせんしている。職員の明は、ひょんなことから彼の上司の娘・三上汀が、場所に刻まれた思い出を蘇らせる、不思議な力を持つと知る。そのころ、薔薇屋敷の調査へ、湾岸地区再開発を狙う大企業の妨害が。汀は明を強引に説得し、その理由を探ろうとするのだが……。切ないノスタルジックファンタジー。 【感想】 ほんとに海市という街があったら、絶対に行ってみたいと思った。
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淡白すぎた。この程度の謎は超能力なしでなんとかしろよ。 海市の描写は良し。都会の喧騒はなく、それでいて寂れていない、情緒もある理想的な地方都市って感じ。 あと空き家課もいい。こういうところで働いてみたい。 話はビミョーだけど、舞台設定はいいって感じかな~。
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推理小説なのかSFなのか、ファンタジーなのか、なんか中途半端な印象。SFではないと思うが、そうなるとこう云う架空都市って突飛すぎて私の中では完全に浮きました。 まあ、生意気な小学生ってもともと嫌いではあるんだけど・・・ 個人的な好き嫌いで評価が低いだけですので、こう云う話が好...
推理小説なのかSFなのか、ファンタジーなのか、なんか中途半端な印象。SFではないと思うが、そうなるとこう云う架空都市って突飛すぎて私の中では完全に浮きました。 まあ、生意気な小学生ってもともと嫌いではあるんだけど・・・ 個人的な好き嫌いで評価が低いだけですので、こう云う話が好きな方にはいいんじゃないでしょうか。
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架空の海上都市が舞台の物語。 都市の景観保護と空き家再生を目的とした「空き家課」に勤めるちょっと気弱な間宮と、上司の娘で小学生の汀ちゃんが軸となって物語が綴られていきます。 この「空き家課」という発想や舞台設定が面白くて引き込まれました。 汀ちゃんの持つちょっと不思議な能力を活かして、写真に残された思いを汲み取り、過去にわだかまりや心残りがある人達が前に進むきっかけを作り出していきます。 暗号を絡めた謎解きなんかもあって面白かったです。 読後感も良いので、続きがあるなら読んでみたいです。
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ちょっとSF要素のあるミステリ・・でしょうか?ヒロイン的な立ち位置の小学生汀ちゃんは撮影した場所で写真に触れることにより撮影時の原風景を再現することができる超能力がある・・・と。 ちょっとハートフルなところもあり、ミステリ的な謎解きもあり・・・という感じではあるんですが、ちょっと...
ちょっとSF要素のあるミステリ・・でしょうか?ヒロイン的な立ち位置の小学生汀ちゃんは撮影した場所で写真に触れることにより撮影時の原風景を再現することができる超能力がある・・・と。 ちょっとハートフルなところもあり、ミステリ的な謎解きもあり・・・という感じではあるんですが、ちょっとどっちつかずな印象。どうも読み終わったあとに読後感として残るものがあまりないというか。「読み応えのある」という言葉の逆位置にあるように思った。ちょっと残念。
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ミステリかな?不思議な雰囲気です。 架空の町である海市が良いです。風が気持ちよさそう。 各お話も和めるというか、懐かしいというか、良い感じです。 スタートダッシュは弱めだけど好きかも。
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