19 の商品レビュー
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19歳をテーマにした、5人の作家が描く物語。 入間人間 彼女と過ごす12月25日の夕方2時間半。自分だけがループを2年する。 柴村仁 実は二十歳の女子大生。猫を被って生きている。 見抜ける人は見抜いてる。 綾崎隼 組のお嬢が政略結婚から逃げる話。 紅玉いづき 予備校に通う女の子。短編マンガを投稿して息抜き。 親バレしてマンガを封印して受験に挑む。合格してマンガを終了させる。 橋本紡 田島は高校教師。彼が姪であり生徒である高校3年のユキに指導する。 「好きなやつと手を握れ」と。 19歳になる前に、チャンスがあったら躊躇わずに進めと。 19歳縛りとはまた微妙な年齢だな…。 10代最後の年。揺れて悩んで焦る年齢。 夢を見て走るか。地道に生きるか。
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ぱっとしない話だと感じたのが一つ。 読んでいる途中で疲れたのが一つ。 読む前は敬遠していたが、本作は評価してもよいと感じたのが一つ。 なんとも評価しにくいのが一つ。 この作品のためだけに料金を払ったのだと思いたいのが一つ。 大人と子供の境界に立つ、実に曖昧な年代を描い...
ぱっとしない話だと感じたのが一つ。 読んでいる途中で疲れたのが一つ。 読む前は敬遠していたが、本作は評価してもよいと感じたのが一つ。 なんとも評価しにくいのが一つ。 この作品のためだけに料金を払ったのだと思いたいのが一つ。 大人と子供の境界に立つ、実に曖昧な年代を描いたオムニバス。 どの感想がどの話に当たるかは、伏せておく。
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「19歳だった」 19回繰り返した19歳のクリスマス。 特別な日の幸せな時間とはいえ、記憶が残ったまま何回も繰り返すのは苦痛だろうな。 これだけの回数ループしていると、常に気を張っていないと現在と過去がわからなくなりそうだな…。 「×××さんの場合」 馬鹿を演じる彼女を好きにな...
「19歳だった」 19回繰り返した19歳のクリスマス。 特別な日の幸せな時間とはいえ、記憶が残ったまま何回も繰り返すのは苦痛だろうな。 これだけの回数ループしていると、常に気を張っていないと現在と過去がわからなくなりそうだな…。 「×××さんの場合」 馬鹿を演じる彼女を好きになるには。 どれだけ馬鹿でも、流石にあそこまでやられたら誰かに相談するのではないだろうか。 妄想が過ぎた彼も悪いが、馬鹿のふりをして彼を追い詰めた彼女も大概な気がするな。 「向日葵ラプソディ」 カツアゲの標的にされ巻き込まれた家庭事情。 偶然目に留まったからといって、これほどまでに大きな事柄に巻き込まれた彼にとってはとてつもない災難だったろうな。 子供がどれだけ頭を悩ませ計画を練ろうと、大人の権力には敵うわけなんだよな…。 「2Bの黒髪」 コピー用紙に書き込む空想の物語。 現実に向き合う事を避けていたのかもしれないが、彼女が続けてきた事はすごい事なのでは。 想像したものを表現し相手に伝える事は、簡単なようで難しいからな。 「十九になるわたしたちへ」 叔父と彼の似ているところ。 今となればくだらない事でも、当時の自分にとっては重要な事はたくさんあったな。 上手く自分の事を分かってもらえないからこそ、相手の一語一句に反発してしまうんだよな…。
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19歳をテーマに、5人の作家によって描かれた短編集。 どうしてもこれを自分が19歳のうちに読んでおきたいと思い、現在19歳の只中で手に取った。 作家はライトノベルを主に手がけている人たちではあったが、内容はライトノベルよりも一般の小説と謙遜無かったように思う。青春だった。 それぞ...
19歳をテーマに、5人の作家によって描かれた短編集。 どうしてもこれを自分が19歳のうちに読んでおきたいと思い、現在19歳の只中で手に取った。 作家はライトノベルを主に手がけている人たちではあったが、内容はライトノベルよりも一般の小説と謙遜無かったように思う。青春だった。 それぞれ作家の個性や持ち味というものが出ていて良い短編集だったと思う。 ただ、最初に入間人間――SFでループもの、ライトノベルテイスト――とクセの強い作家を置いたのは、個人的にはある種の不幸で、何度か本を戸棚の奥へしまいかけました。丁度作家が5人だったので、4人が好み・良かった話しだったため、☆も同数の4にしました。
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19歳をテーマに、綾崎隼さん、入間人間さん、紅玉いづきさん、柴村仁さん、橋本紡さんが書いた短編小説 19歳だった(入間人間)…★★★☆☆ 無限ループもの リア充には皮肉な結末(笑) ×××さんの場合(柴村仁)…★★★☆☆ 学生のことを色んな視点で書いたもの 人間の裏側をみた感...
19歳をテーマに、綾崎隼さん、入間人間さん、紅玉いづきさん、柴村仁さん、橋本紡さんが書いた短編小説 19歳だった(入間人間)…★★★☆☆ 無限ループもの リア充には皮肉な結末(笑) ×××さんの場合(柴村仁)…★★★☆☆ 学生のことを色んな視点で書いたもの 人間の裏側をみた感じ 向日葵ラプソディ(綾崎隼)…★★★★☆ 平凡な少年の夏休みに起きた暴力少女とのボーイミーツガール ラノベっぽい展開で面白かった! 2Bの黒髪(紅玉いづき)…★★★★★ 浪人生に綴ったネット投稿マンガを中心に描いた作品 一番、19歳の苦悩が書かれたいい作品でした。 主人公が女性というのも面白い! 十九になるわたしたちへ(橋本紡)…★★☆☆☆ 恋愛模様のようなものを描いたもの 特に印象に残らなかった
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19歳をモチーフにしたアンソロジー。 19歳で読めなかったのは少し残念ですが、何年か経って読み返すと感じることが変わってきそうです。
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メディアワークス文庫では人気の作家5人が揃い踏みのわりにはパワー不足かな。テーマが19歳だけでなくもうひと捻りあった方が良かったのかも。
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『2Bの黒髪』(紅玉いづき先生)を目当てに購入。他の話も大いに楽しんだ どことなく全編に広がる自分や世界への過信と諦めが、19歳を19歳たらしめる要素なのではないかと思う
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4/5人の作家さんの本を手にしたことがあって、どの作品も結構好きだったのと、主に絢崎さん目的で買った・・・けど期待はずれだったなー 入間人間『19歳だった』 『明日も彼女は恋をする』と『昨日は彼女も恋してた』の前後編だけ読んだことあるんだけど、この作品の文体は結構好きで、他のも手を出そうかと思ったけど、この後に出た『たったひとつの、ねがい。』の冒頭が斜め上をいったぶっ飛んだ感じで、無理だと思って以来入間さんの作品は手に取ってなかったので、お久しぶりという感じ。 今回のは(今回のも?)タイムトラベルもので、このアンソロジーのテーマの19歳よりも、タイムトラベルが全面に出てたうえ、19歳だから、みたいな要素は寧ろ数字のこだわりしかなかった気がする 彼女も言葉からのイメージと外見は正反対のようだし、その彼女の言葉も19歳にしてはちょっと幼い印象を受けたかな 真面目な話してる時はそうでもなかったけど 19歳の男子が何考えてんのかなんて知らないけど、どうてい、どうていとしつこい 彼女が好きっていうのは伝わってくるけど、その先を求め過ぎ 今まで幾つかタイムトラベルもの読んできたけど、これは一番ひどかったかも そして途中の記号と数字ばっかりのページ、最後の19回目のクリスマスの書き方は何か意味があるんだろうか・・・記号と数字ばっかりのページはマトリックスを思い出して、時空を超えてる雰囲気でも出そうとしたのかな・・・どれをとってもラノベ感たっぷりでちょっとがっかりでした 手にした前後編作品が結構好みだっただけに、ちょっと期待してただけに残念 まぁ、入間さんはラノベも書かれてる方なので、私の勝手な印象によるものなので、入間さんは何も悪くないんだけど・・・ 入間さんの作品全体が好きな人は好きなのかもしれないね 柴村仁『×××さんの場合は』 『オコノギくんは人魚ですので』を読んでて、あの世界観とか結構好きなんだけど、入間さんに引き続き、このアンソロジーでのお話はよく分からないし、ついていけない感じだった ストーカーとか出てはくるけどバッサリしてて、読み易いっちゃ読み易いんだけど、人一人を形容するにも、誰がどう見てどんな印象持つかで全然違うってことは分かったけど、 何だったんだろう・・・ ちょっと変わった感じで語られた神話とかは面白かったけどさ 絢崎隼『向日葵ラプソディ』 花鳥風月シリーズで大好きな作家さん だけど、ちょっと斜め上をいってくれました このアンソロジーは19歳という縛りの他に、少し斜め上というか、変わった作風であることが裏のテーマなのだろうか・・・ 明季沙の自由奔放っぷり・・・あれってどうなの ツンデレかと思えばむしろちょっと捻くれてんじゃん あのおじいさんにしてこの孫って感じ あの一家も一家(一組?)でなんかね・・・ 今回舞原家は大して関わりない感じでちょっと残念 探偵と名乗ってた明沙に成り済ましてた人は零央かな? 明沙の名前は初めて見た気がするけど、今後彼の物語が語られることもあるのかな? 3連続で期待が裏切られている分、読み進めるのが不安だ 紅玉いづき『2B』 唯一作品をまだ手にしたことがない方 『ガーデンロスト』とか気になってはいるんだけどね これを読んで、何か一つ買うって決めた! この話にはいい意味で裏切られた! 3連敗に歯止めをかけてくれた!! 一番19歳っていうテーマがいかされてたと思う 私も浪人して、須和子と似た境遇に居たのもあって余計に惹かれたところがあった、っていうのも正直なところだけれども でも、彼女はいいよね 漫画っていうやりたいことがあって まだやりたいことが見付けられてない私には、とっても羨ましいよ ハルカを通じて人との繋がりと成長が描かれていて、大人と子供の狭間、浪人生の足下の覚束無さ、先の見えない未来への不安と短い話の中にぎゅっと詰まってた 橋本紘『十九になるわたしたちへ』 『九つの物語』を読んだことがあって結構好きだったので裏切られないでよかったです 紅玉の話の次に好きかも? 一瞬混乱したけど、気にかけてなかった年代を見て理解 19歳だった先生と、来年19歳になる二人の物語でした 未来なんて将来なんて、どこでどう決まるか分からないものだよね だからこそ、その時にしか出来ないこと、その時にしたいことをしないと、後悔という形で後々現れてしまうから・・・
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19歳にまつわる話。19歳だったり、19歳じゃなかったり。それぞれの作家さんの色がすごく出ているなぁと思った。 2013/06/03
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