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アンネの木 の商品レビュー

4.8

9件のお客様レビュー

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2023/09/03

「私は、オランダのアムステルダム市、 プリンセンフラハト263番地の裏庭に 植えられた、一本のマロニエの木…。」 語り手は、樹齢150年以上になるマロニエの木で、"隠れ家"にやってきたアンネ・フランクの生活の様子を話し聞かせてくれます。  わたしたちのマロ...

「私は、オランダのアムステルダム市、 プリンセンフラハト263番地の裏庭に 植えられた、一本のマロニエの木…。」 語り手は、樹齢150年以上になるマロニエの木で、"隠れ家"にやってきたアンネ・フランクの生活の様子を話し聞かせてくれます。  わたしたちのマロニエの木は、  上から下まで全身が花ざかり。  葉っぱもみごとにしげっていて、  去年よりもずっときれいです。 アンネは「雪に閉ざされる寒い冬のあとには、命のはじける春がかならずやってくる」と信じ、生きる希望を捨てませんでした。 マロニエの白い可憐な花に見入りながら次のページを開くと、空からは砲弾の雨、アンネたちの元には武装警官が現れて、メッセージ性の強い絵に身のすくむ思いがしました。 アンネたちが連れ去られた日を年老いたマロニエの木はどんな思いで見つめていたのでしょうか。苗木が日本に送られていたことを知り会いに行きたくなりました。命を繋いだ苗木のように、この絵本が沢山の人の手に届いてほしいと思います。

Posted byブクログ

2022/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

オランダ・アムステルダム市プリンセンフラハトに植えられた古いマロニエの木 263番地で起こったことを語る 建物にはかつて13歳の少女が住んでいた ユダヤ人は自転車を所持してはならない 電車やバスに乗ってはならない プールに行ってはならない 黄色い星のワッペンをつけずに外出してはならない 存在してはならない アンネの家族はもう1つの家族とともに、マロニエの植えられた隠れ家へとひっそり身を隠していたのです 〇マロニエの木が命をつなげていくように、アンネの身に起きたことも戦争のない世界を諦めない気持ちもつながっていくように

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2022/03/10

アンネの日記とはまた違って、第二次世界大戦の人種差別を痛く感じさせられた絵本でした。多くの人に読んでもらいたい絵本です。

Posted byブクログ

2012/05/24

タイトルから大体想像できるんだけど、やっぱり切ないね。 アンネが望んでいた「野蛮な争いのない静かで平和な世界」に今なってるの?って聞かれた感じ。 自信をもってイエスと答えられないな・・・。

Posted byブクログ

2011/08/30

私は、オランダのアムステルダム市、プリンセンフラハト263番地の裏庭に植えられた、一本のマロニエの木…。 かつてのこで、隠れ家生活を送っていた、13歳の少女、アンネ・フランクについて、みなさんに、話しておきたいのです。

Posted byブクログ

2011/05/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

第二次世界大戦のさなか、ユダヤ人であった少女アンネ・フランクは、家族とともに、オランダの隠れ家で、籠の鳥のようにひっそりとおくった生活を日記につけていました。「アンネの日記」です。その日記に登場する、隠れ家の裏庭に植えられた1本のマロニエの木。今は朽ちて、切り倒されるのも時間の問題になってしまったこの木が、アンネの事を語ります。隠れ家から外に出ることを許されず、密告され、連れ去られて、15才の若さで亡くなったアンネ。いま、朽ちていくマロニエから切り取られた小枝から苗木は育てられ、アンネの思い出を守り続けてくれるでしょう。

Posted byブクログ

2011/02/13

オランダのアムステルダム、プリンセンフラハト263番地にたたずむ一本のマロニエの木。長い年月を生き、今はもう朽ち果てようとしているこの木は、かつてこの場所で起こったことを語ろうとしていた。この場所に生きていた「アンネ」という少女が生きていたことを…。 『アンネの日記』を元に、ア...

オランダのアムステルダム、プリンセンフラハト263番地にたたずむ一本のマロニエの木。長い年月を生き、今はもう朽ち果てようとしているこの木は、かつてこの場所で起こったことを語ろうとしていた。この場所に生きていた「アンネ」という少女が生きていたことを…。 『アンネの日記』を元に、アンネという少女について、彼女の短い人生とその人物像、そして彼女に起こった悲劇を語る作品。ただし、語るのは人間ではなく、アンネが住んでいた場所にかつて佇んでいた「マロニエの木」。実際に、このプリンセンフラハト263番地にはマロニエの木がありました。この木が、自分自身が朽ちる前に、アンネのことを語るというのです。 この作品は、マロニエの視点から語られ(アンネの日記を引用され)ることによって、アンネが閉鎖的な生活の中でも希望を抱き生きていたことが、より瑞々しく描かれています。マロニエが冬を経てまた春に芽吹くように、自分たちの生活にもやがて春が来ると。しかし、その瑞々しさは、結末を知っている読み手には、いっそう悲しみを感じさせます。生きる希望を奪われる悲しみ。その悲しみを表すかのように、絵はセピア調で描かれ、寂寥感に満ちています。 そして、この作品にはもうひとつ、「マロニエが今感じている悲しみ」も描かれています。それは、読んでみて皆さんが感じてください。

Posted byブクログ

2011/01/28

木が語っているという設定だからか、絵があたえてくれるイメージからか、決して声高ではなく、ずしん。と伝わってくるものがあります。 『アンネの日記』といっしょに並べて置きたい。 高学年のみんなに読んでもらいたい1冊です。

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2010/12/23

アンネがこっそり隠れ家の窓から眺めていたマロニエの木。自由のない生活の中で、アンネにとっては、外界との唯一のつながり、憧れでした。2010年、老齢のため弱っていたこの木は、とうとう強風で倒れてしまいます。しかし、この木の苗木はその後、世界各地へ送られ、これから自由のシンボルとして...

アンネがこっそり隠れ家の窓から眺めていたマロニエの木。自由のない生活の中で、アンネにとっては、外界との唯一のつながり、憧れでした。2010年、老齢のため弱っていたこの木は、とうとう強風で倒れてしまいます。しかし、この木の苗木はその後、世界各地へ送られ、これから自由のシンボルとして大切に育てられることになるそうです。 この絵本は、「アンネの木」がやさしく語るアンネの物語です。読み聞かせにぜひおススメです。

Posted byブクログ