北条早雲(一) の商品レビュー

早乙女貢(著者)

2016/09/18

こんな面白い小説は久しぶりだった。登場する女性が皆色っぽい。（えろっぽい）あそこが元気になって困った。資料のない時代を面白く小説にしてある。伊勢新九郎は、人生に目標を持っていて、その目標に向かってまっしぐらに突き進む。この人生の目標が自分にはなかったなというか、定めなかったなあと反省している。何処へ行きたいのか、何をしたいのか、はっきりしないままただ毎日ひたすら生きてきた。何回も伸るか反るかがあったが、乗り越えてきた。でも遊びがなかったなあと、残念である。若いときは、仕事もするが遊ばないと結局損をする。しっかりお金を使って遊ぶべきだなあ。新九郎がうらやましい。

2010/01/05

全5巻。
1冊が上下卷くらい分厚い。

戦国時代の北條氏って割と影薄くて知らない。
読みたいなあって思ってた。
で。
名前は知ってた凄い人早雲。

ぼんやりした浅い知識で
一介の旅浪人が一代で成り上がった人ってイメージ。
実際出生とか若い頃とかはほとんど分からないらしい。

で。
前半と後半が別の小説みたい。
前半は早乙女先生創作の少し勧善懲悪な時代劇な感じ。
スーパーマンな主人公とおなじみの濡れ場。
後半は史実に引っ張られて前半置いてけぼりな歴史小説な感じ。

あんまり時代物は好きじゃないんだけど、
それでも前半の生き生きした感じは好きだった。
むしろ後半の歴史小説っぽいのが
生き生きした感じが薄れて少し残念。
大長編とはいえ重複も気になる感じ。

文章は読みやすい。
ワクワクする。
早乙女先生は個人的に勘違いして
説教臭い人と思ってたのでびっくり。
ごめんなさい。
でもたまに本人が出過ぎな感じも。

残念な部分も割と有るけど、
総じて感じるものがあった。
自分もがんばろう的な。
この人中年から一気に駆け上がってる。
がんばろう。