はじめての政治哲学 の商品レビュー
2023.03.19 入門書の割には色んな考えが次々と出てきて理解しきれなかった。ある程度の知識がないと読みこなせないのではないか。色んな考え方があるからこそ議論が必要だということはよくわかる。相対化が進んでしまった、多様で複雑で難しい社会だと思う。
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各テーマのつながりもよく全体的によくまとまっており、政治哲学を概観するには良書だと思う。最新の思想動向まで記載されているし、参考文献も豊富なので、興味を持ったテーマから読み進めていけば深堀できるだろう。ただし、著者の主観も結構入り込んでいるので、そこは割り引いて読む必要あり。
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「はじめての政治哲学」というタイトルから、リベラリズム、リバタリアニズム、コミュニタリアニズムのそれぞれの立場を概観している本を予想していたのですが、実際には現代の政治哲学の主要トピックを23の項目に分けて簡潔に整理している本でした。どちらかと言えば、2冊目の入門書にふさわしい内...
「はじめての政治哲学」というタイトルから、リベラリズム、リバタリアニズム、コミュニタリアニズムのそれぞれの立場を概観している本を予想していたのですが、実際には現代の政治哲学の主要トピックを23の項目に分けて簡潔に整理している本でした。どちらかと言えば、2冊目の入門書にふさわしい内容ではないかと思います。 それぞれの項目について学習を進めていくに当たっては、本書の巻末に付されている参考文献リストがよい手引きとなっています。
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政治哲学を総花的に紹介している本。広い分浅いのであまり興味を惹かれませんでした。最初に全体像を掴むのには良い本だと思います。
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大学時代に何気なくとった授業の中でけっこう心に残っている分野。 きっと正義というごく当たり前の問題が意外と奥深いからなのだろう。 とてもとっつきやすいです。さわりとして。 疑問から始まって論理が展開されます。 かつて何らかの形で学んだこともある方も、そうでない方もオススメです。
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政治哲学の概要を知るにはちょうどよいと思う。政治哲学のマッピングをおおまかに把握して、ここから各論に入れば理解は進むだろう。
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入門書であるが今ひとつそれぞれの理論についての説明がわかりにくいと感じた。非常に興味深い学問分野であると感じたので今後とも読み進めて行きたい分野であると感じた。
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これまでどんな論が存在し、派生し、現在どのようになっているのかを網羅的にまとめてくれた一冊。 「どのような社会が適当なのか?」を考える上で、良い入門書となりました。 書籍も多く紹介されていて、勉強のための指南にもなります。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
はじめにより・・・世相を反映してか、哲学ブームが到来しています。昨年は、ハーバード大学のマイケル・サンデル教授の『ハーバード白熱教室』がNHKで放映され、人気を博したことから、政治哲学も哲学ブームの一翼を担いました。 「欲望は他者の欲望を欲望する」と仰ったのは、内田樹先生ですが、私たちは「どこを目指すか、どういう人になりたいか」という自分自身への問いをおろそかにし、安易に他者の欲望を模倣しているのではないでしょうか? 私たちは「地球の裏側では飢餓に苦しみ、医者にもかかれず、まして学校にも行けない子どもたちがいる」という現実をメディアを通じて知っています。世界が、もし100人の村だったら、私たち日本人は、上位数人の中に入れるほど恵まれているはずなのに、私たちはその豊かさに満足できず、もっともっと豊かになろうとしています。 一方で、ここ数日「養護施設にランドセルや現金、おもちゃなどが届けられた」という心暖まるニュースが放送されています。限りなく自分自身が豊かになることを追求する人とは対照的に、人の痛みを自分の痛みのように感じ、自分のできる範囲で手を差し伸べようとする人もいるのです。 私たちは、どのように生きるのが幸せなのでしょうか?世界で数パーセントに入る豊かさを手に入れることが幸せなのでしょうか?それとも出来るだけ多くの人と、食べ物を分け合い、苦しみを分かち合い、ともに学ぶことが幸せなのでしょうか? ハーバード白熱教室は、世界を担うエリートたちだけが受ければよい講義ではありません。私たち一人ひとりが、政治哲学という答えのない問いを問い続けることで、世界は確実によくなるはずです。
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サンデル先生のプログラムを見て、ちゃんと政治哲学を 学んでみたかったので入門書を読んでみました。 さまざまな考え方を網羅的にざっと学べる本です。 複雑な世の中を多面的に考えるための一助になりそうです。
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