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暗殺国家ロシア の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2020/03/18

怖すぎる。 特定の、1名のジャーナリストの行方を追うのかと思っていたら、一体何人死ぬのか。 これが独裁国家。その情報統制。 まだ、シナよりマシなのかとは思わなくもないが。 最後の、ベスランの立て籠もり事件の顛末に至っては、それなりの文明国とは信じられない。 これが世界の現...

怖すぎる。 特定の、1名のジャーナリストの行方を追うのかと思っていたら、一体何人死ぬのか。 これが独裁国家。その情報統制。 まだ、シナよりマシなのかとは思わなくもないが。 最後の、ベスランの立て籠もり事件の顛末に至っては、それなりの文明国とは信じられない。 これが世界の現実。 いや、その上澄みなんだろうと背中が寒くなる。

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2017/12/13

『でっちあげ』『モンスターマザー』が素晴らしかったのでロシアに全く興味がないながらも読んでみた。 これも良い本。 なんというか、ヒドいの一言。 テロリストとは交渉すべきではないというのはもちろんそうなのだが、こういう内容を知っちゃうと「声を上げたところで効果がないから武力(暴力)...

『でっちあげ』『モンスターマザー』が素晴らしかったのでロシアに全く興味がないながらも読んでみた。 これも良い本。 なんというか、ヒドいの一言。 テロリストとは交渉すべきではないというのはもちろんそうなのだが、こういう内容を知っちゃうと「声を上げたところで効果がないから武力(暴力)で・・・」って人が出るのも仕方がない気がしてくる。 日本はこういう国相手に「仲良く」なんてできるのか。 あくまで本書を読んだ感想。 ロシアという国や、ジャーナリズムに興味のある人であれば読むべき一冊。

Posted byブクログ

2017/04/28

日本人がノーバヤガゼータのことをここまで取材したのはすごい。アンナポリトコフスカヤは年を取るごとに心の美しさが外面にも現れ、笑うと女性らしく不正には涙を流し、どんな男より勇敢だった…。テレビ報道出身の他の記者は表現が比較的自由な新聞に移ったが、テレビのとらえる人々の一瞬の表情が恋...

日本人がノーバヤガゼータのことをここまで取材したのはすごい。アンナポリトコフスカヤは年を取るごとに心の美しさが外面にも現れ、笑うと女性らしく不正には涙を流し、どんな男より勇敢だった…。テレビ報道出身の他の記者は表現が比較的自由な新聞に移ったが、テレビのとらえる人々の一瞬の表情が恋しい様子。一線で働いてきた人は他の人が気づかないことに魅力を見いだしてる。ノーバヤガゼータはゴルバチョフとオリガルヒの1人とがかなり支えていた、そういうことも色々わかって面白かった。

Posted byブクログ

2017/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ノーバヤガゼータは2015年に資金難で休刊してしまったらしい。(今はインターネットメディアに移行) 本書が刊行されたのが2010年暮れなので、その後どういった経過を辿ったのか、新たに犠牲者は出なかったのかなどが気になる。

Posted byブクログ

2016/02/04

公権力の厳しい報道規制と闘うロシアのリベラル紙「ノヴァヤ・ガゼータ」のジャーナリストたちを追ったルポルタージュ.ソ連崩壊以降,エリツィン政権下で勃興した,新興財閥「オリガルヒ」の専横と堕落,そしてプーチン政権以降,その反動として始まった中央集権化と統制の中で,マスコミの多くが政府...

公権力の厳しい報道規制と闘うロシアのリベラル紙「ノヴァヤ・ガゼータ」のジャーナリストたちを追ったルポルタージュ.ソ連崩壊以降,エリツィン政権下で勃興した,新興財閥「オリガルヒ」の専横と堕落,そしてプーチン政権以降,その反動として始まった中央集権化と統制の中で,マスコミの多くが政府系企業の傘下に入り,結果として旧ソ連時代のような,国家によるマスコミの独占状態が再び戻ってきている様子が伺える.プーチンの下で権勢を振るう「シロヴィキ」の存在,更にはマフィアなどの犯罪組織との結託から,公安警察や行政機関が公然と行う癒着・汚職・隠蔽も克明に描かれており,ノヴァヤ・ガゼータで活動していた,体制に批判的なジャーナリストや関係者も,公権力やその手先とみられる者によって殺害され,捜査も碌に行われないなど,今日でもなお民主国家・法治国家とは程遠いロシア国内の実態が分かる.また,混迷しているコーカサス地方の政治問題,とりわけチェチェンを巡る問題についても述べられている.アメリカがテロとの戦いを国際世論の主軸に据えていったことが,皮肉にもロシア国内及び旧ソ連圏の反体制勢力や,彼らが潜伏していると目された地域に暮らす住民への迫害を,助長している側面がある. 同僚を何人も殺害されてなお,体制によって迫害される人々の現状を知らしめるべく,ペンを取り続けるノヴァヤ・ガゼータの人々の意志の強さには,目を瞠るものがある.

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2013/01/26

ドストエフスキーを読み、ロシアという国が気になって手にした本。思っていた以上に恐ろしい国だ。 当局の力で次々と不都合を闇に葬り去る。白昼堂々と射殺することも厭わない。TV局や新聞社は当局の圧力に屈し、当局に都合の良いことしか報道しない。 それでも真実を暴こうとするジャーナリストも...

ドストエフスキーを読み、ロシアという国が気になって手にした本。思っていた以上に恐ろしい国だ。 当局の力で次々と不都合を闇に葬り去る。白昼堂々と射殺することも厭わない。TV局や新聞社は当局の圧力に屈し、当局に都合の良いことしか報道しない。 それでも真実を暴こうとするジャーナリストも少数ながらいる。本書は身の危険を冒してまで言論の自由を体現する彼ら/彼女らの奮闘記。 人権の世紀と言われている21世紀において、国際的にも責任ある立場にある大国ロシアで、国がこんな蛮行を繰り返しているなんて。ベスラン学校占拠事件の真相を暴く第8章なんて、読むに堪えない。 今度は日本についても勉強してみよう。でも、やっぱし知らん方がいい事は、知らん方がいいかな。悩ましい。

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2012/04/04

ノンフィクションのあじわい。 これを読んで、プーチンのやりかたは間違っている!プンプン!と思ってしまうのが、まぁ大多数だとは思うけど、プーチンの気持ちになって読んでみるのも一興かと。 俺がプーチンだったらそりゃ殺すわな。ジャーナリスト。

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2012/05/18

社会主義国から一転、開かれた国家に生まれ変わったように見えているが、そこにあるのは「制御可能な」という形容詞のつく統制社会であり、暗黒な社会だと思った。

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2011/11/18

「ノーバヤガゼータ」という新聞を中心に,ロシアにおける報道の自由の危機を紹介。体制批判を厭わないこの新聞では記者をはじめ関係者6名が暗殺されている。  著者の福田ますみは,モンスターペアレンツに事実無根の体罰や差別発言を糾弾され,実名報道,裁判沙汰になった小学校教師を描いた『でっ...

「ノーバヤガゼータ」という新聞を中心に,ロシアにおける報道の自由の危機を紹介。体制批判を厭わないこの新聞では記者をはじめ関係者6名が暗殺されている。  著者の福田ますみは,モンスターペアレンツに事実無根の体罰や差別発言を糾弾され,実名報道,裁判沙汰になった小学校教師を描いた『でっちあげ』も良い本だった。  ロシアでの記者暗殺といえば,2006年10月,自宅アパートのエレベータで白昼射殺された女性記者,ポリトコフスカヤが良く知られている。彼女は「ノーバヤガゼータ」でチェチェン紛争の取材に熱心に取り組み,ロシア軍を痛烈に批判する記事を書いていた。  要するにロシアには報道の自由はない。テレビは特に顕著で,政権批判は難しい。比較的影響力の少ない新聞は,多少の自由があるが,それでもプーチンのスキャンダルなどタブーはある。何よりも,何十人ものジャーナリストが不審死を遂げていることが,相当な圧力になっているだろう。  本書では,2006年9月の北オセチアのベスラン学校占拠事件を二章にわたって取上げている。取材は困難で,当局は人質の数を過少発表するなど事実を隠蔽。300人程度と報道されたが実際は千人以上いて,突入により400人以上が犠牲になった。  そんな状況の中,「ノーバヤガゼータ」をはじめ,政権を批判し,真実を伝えていこうというジャーナリストがいるというのはすごい。ロシアの外からも,そういう人たちを支援する動きもある。ロシアも次第に変わっていくのかも知れない。

Posted byブクログ

2011/06/18

アンナ・ポリトコフスカヤ暗殺後のロシア・ジャーナリズムの現状。ノーヴァヤ・ガゼータの状況を中心に、どんどん政権寄りになってゆくロシア・メディアの現状がレポートされてる。これを読む限り、ノーヴァヤ・ガゼータが最後の牙城に見えてしまうんだが、、、ロシア・ジャーナリストにとって春の訪れ...

アンナ・ポリトコフスカヤ暗殺後のロシア・ジャーナリズムの現状。ノーヴァヤ・ガゼータの状況を中心に、どんどん政権寄りになってゆくロシア・メディアの現状がレポートされてる。これを読む限り、ノーヴァヤ・ガゼータが最後の牙城に見えてしまうんだが、、、ロシア・ジャーナリストにとって春の訪れは遠そうだ。取材対象が狭いように感じるけれど、現在のロシア・ジャーナリズムの状況を知りたければ読んで損は無いと思う。

Posted byブクログ