愛は血を流して横たわる の商品レビュー
まず、邦題の和訳が今ひとつ。インパクトにも欠けるし内容と繋がらない。 最初はなかなか物語の中に入り込めませんでした。沢山の人物が立て続けに登場し、複数の事件が絡んでいるんだけど、まとまり具合が分かりづらい。ハラハラさせる場面は楽しかったけれど、犯行の動機に今ひとつインパクトが欲し...
まず、邦題の和訳が今ひとつ。インパクトにも欠けるし内容と繋がらない。 最初はなかなか物語の中に入り込めませんでした。沢山の人物が立て続けに登場し、複数の事件が絡んでいるんだけど、まとまり具合が分かりづらい。ハラハラさせる場面は楽しかったけれど、犯行の動機に今ひとつインパクトが欲しかった。 しかし古典絡みなのでまた奥深い面もあり、もう一度読んだらまた印象が変わるのかもしれない。またいつか読み返そうかなと思いました。
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3+ 端書きに“卓抜した着想とユーモアに溢れた〜”なんて書いてある。さぞ笑えるものかと思えば、その実皮肉めいたものばかりで、少し唇の端が上がる程度の“ニヤリ”が続く。こんなものかと油断していたところに“なんとかかんとか〜♪”と能天気に歌う人物が唐突に登場し大爆笑させられる。侮りが...
3+ 端書きに“卓抜した着想とユーモアに溢れた〜”なんて書いてある。さぞ笑えるものかと思えば、その実皮肉めいたものばかりで、少し唇の端が上がる程度の“ニヤリ”が続く。こんなものかと油断していたところに“なんとかかんとか〜♪”と能天気に歌う人物が唐突に登場し大爆笑させられる。侮りがたし。 事件の謎については、割と早めに犯人の予測はつくものの、そこから入念な迷彩を施しており、読み手を幻惑し、不安にさせることには成功しているかもしれない。 真相が明かされるラストは、多少クド過ぎる嫌いがあり些か退屈させられる。
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黄金期の風格漂う英国探偵譚、と帯にありましたがまさしくその通り。終業式を控えた学校で起きた事件を、来賓として来ていた名探偵教授フェンが解き明かします。セイヤーズのウィムジー卿のシリーズをもう少しだけモダンにしてカジュアルにしたような雰囲気ですっきりと品が良く、これぞ英国ミステリと...
黄金期の風格漂う英国探偵譚、と帯にありましたがまさしくその通り。終業式を控えた学校で起きた事件を、来賓として来ていた名探偵教授フェンが解き明かします。セイヤーズのウィムジー卿のシリーズをもう少しだけモダンにしてカジュアルにしたような雰囲気ですっきりと品が良く、これぞ英国ミステリというのを楽しみました。
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原題が「Love Lies Bleeding」で、被害者の一人が「Love」という姓なのですが、邦題にするとよく分からないです。仕方ないですかね。 教師二人と老婆の殺害、薬品の盗難、女性徒の失踪と次々と事件が起きます。 動機が後半にならないと分からず、故にアリバイ工作と犯人が巧...
原題が「Love Lies Bleeding」で、被害者の一人が「Love」という姓なのですが、邦題にするとよく分からないです。仕方ないですかね。 教師二人と老婆の殺害、薬品の盗難、女性徒の失踪と次々と事件が起きます。 動機が後半にならないと分からず、故にアリバイ工作と犯人が巧妙に隠されていました。 後半の犯人追走劇のドタバタ劇は楽しく、推理部分とユーモアが無難に融合されていたと思います。
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終業式前日に発生する殺人事件×2+女学生の行方不明事件。さらに翌日、追加で老婆の殺害事件まで発生。名探偵フェン教授がこの4つの事件の解決に乗り出す。 イギリスの寄宿舎・学校の様子などが垣間見られて面白かった。終業式は日本と違い、夏休み直前なので、非常に暑い季節の描写が多い。 う...
終業式前日に発生する殺人事件×2+女学生の行方不明事件。さらに翌日、追加で老婆の殺害事件まで発生。名探偵フェン教授がこの4つの事件の解決に乗り出す。 イギリスの寄宿舎・学校の様子などが垣間見られて面白かった。終業式は日本と違い、夏休み直前なので、非常に暑い季節の描写が多い。 ううむ。並行して読んでいるセイヤーズが自分の肌に合いすぎるせいか、それほど評価が高くならない・・・。
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