デシート の商品レビュー

神崎和幸【著】

2013/03/09

全体としてのまとまりが素晴らしいです。
そのうえとても読みやすく、グイグイ引きつけられました。
独自性を全面に押し出したプロットに
まったく予測できないラストがとても良かったです。
追いつめられる権力者と
追いつめようとする探偵事務所の調査員。
主人公の誠一が本当に素敵でした。
主人公の恋愛に事件を絡めて描かれているので
ミステリーと恋愛の２つの要素を楽しめます。
タイトルも秀逸で、
その意味が解った瞬間には鳥肌が立ちました。
デシートとは欺きとか欺瞞、という意味らしいです。
主な登場人物は必ず誰かを欺いています。
それはいい意味の場合もあれば、悪い意味の場合も…。
本当に面白いです。

2012/03/22

この小説はギスギスしたものや嫌なものを感じないし、
バランスがいいと思う。
特に後半の疾走感が良かったです。
誠一は彼女の母親にあんな事を言ったものの
達成感を覚えていたんじゃないかな。
彼は本当にすごい事を成し遂げたと思う。

2012/03/18

主人公の誠一が福永栄三にどう復讐しようとしているのか
序盤でそれが気になったけど
まさかそんな事実が隠されていたなんて…
やっぱり驚いてしまいます。
復讐という言葉はミスディレクションだったんですね。
特に後半の盛り込み方も素晴らしかった。
これはまさに傑作でしょう。

2012/03/12

まさかの展開に思わず引き込まれました。
文章が読みやすく、
殺人事件が絡んでいるけど、
最後は救いのあるストーリーが良かった。
誰かを思って行動するって、こういうことなのかなって思った。

2011/04/05

これはハードボイルドっぽいですね。主人公の誠一と恐ろしい権力者である福永栄三との心理戦が面白かったです。事件の解決も鮮やかで、すっきりしました。

2011/03/27

独創的な物語に、ユニークな主人公。楽しめる作品ですね。やっぱりハッピーエンドはいいですね。ページ数が少し少ない気もしましたが。

2011/03/14

これは結構いいですね。主人公の誠一のキャラは楽しいし、ヒロインの窓華もかわいい。ストーリーも面白かったし、読後感もよかった。十分楽しめました。

2011/03/07

最初から最後まで一気読みでした。
主人公の誠一のキャラがまたいいですね。
ストーリーも驚くところがいくつかあり、
切ない部分もあって良かった。
ラストにも感動しました。

2011/03/05

結構衝撃的でした。
これほどカッコイイ主人公の物語を読んだのは
レイン以来初めてではないでしょうか。
ストーリーも最初から最後まで飽きることがありませんでした。
一人の男が一人の女性を想う気持ちと
彼女のためなら、危険を顧みないで、
恐ろしい権力者に立ち向かう誠一の姿に胸を打たれました。
わたしはネルソン・デミルのジョン・コーリーや吉野匠のレイン
以上に、この紀崎誠一が好きなりました。
事件の真相は誰も想像できませんね。

2011/03/04

本当に独創的なミステリーですね。
展開が早いけど、主人公の心理描写や
登場人物たちの造形が巧いと感じました。
主人公の誠一の推理力は凄いですね。
読み終わったあと、この小説はミステリー
のおとぎ話のようだな、と思いました。
たまにはこういう夢のあるミステリーを
読むのもいいですね。