テコちゃんの時間 の商品レビュー
小泉今日子書評集で読んで気になって読んだのだけど、そもそも久世さんたちを知らないので面白くないのかも・・・。
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清々しい空気を感じた。家族で厳しくも強く優しい時間を過ごしているのが空気感で伝わる。家庭内での母の雰囲気は影響大だな。
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夫人が久世光彦氏について書いたもの。娘ほどの年齢の奥さんが、最後には久世さんのお母さんに見えてくる。悪い意味ではなく、古き良き日本の究極のマザコンだったというところか。
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いいエッセイです。久世光彦の奥様が書いたエッセイです。親子ほども年が離れていた夫婦だったのだけれども、実は二人が出会い、子供をもうけた時期には久世光彦さんは結婚されていて二人のお嬢さんがいる状況だったとのこと。久世さんがなくなった後に書かれた悲しみいっぱいに久世さんとの日々を思い...
いいエッセイです。久世光彦の奥様が書いたエッセイです。親子ほども年が離れていた夫婦だったのだけれども、実は二人が出会い、子供をもうけた時期には久世光彦さんは結婚されていて二人のお嬢さんがいる状況だったとのこと。久世さんがなくなった後に書かれた悲しみいっぱいに久世さんとの日々を思い出して綴った懐古エッセイ。ぐっとくるお話が満載です。読んでいると人と人との関わりに関して様々な思いがわいてきます。おすすめのエッセイです。
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読み終わったのではなく、読むのをやめる。 久世光彦氏の奥さまの書かれたエッセイ。 テコちゃんとは、光彦(てるひこ)氏の愛称だ。 久世氏と一緒に暮らしてきた人なのだから当然…… 久世氏は向田邦子氏とずっと仕事をしてきたのだから…… 第一、久世氏の書くものだってそうだった…… ...
読み終わったのではなく、読むのをやめる。 久世光彦氏の奥さまの書かれたエッセイ。 テコちゃんとは、光彦(てるひこ)氏の愛称だ。 久世氏と一緒に暮らしてきた人なのだから当然…… 久世氏は向田邦子氏とずっと仕事をしてきたのだから…… 第一、久世氏の書くものだってそうだった…… それはわかっているけれど、本文中に 向田邦子的モチーフが散らばりすぎていて、私には耐えられない。 向田邦子的世界は、もう完結しているのだから。 生理的に受け付けられず、投げる。 そして初めて、放棄した本のレビューを書く。 それほどまでに私には受け入れがたいということ。 ごめんなさい。久世さん&奥さま。私には読めません。
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名文章家であった久世光彦氏の夫人。19歳で出あったオトナの久世さんとのいけない暮らし、息子の誕生、日々のさりげない描写に久世さんをどんなに愛していたのかがわかる。 鍋の蓋もつかめなかった若き日、今や素手で熱いものをすばやく処理できるようになった私の手、これは久世さんが育ててくれた...
名文章家であった久世光彦氏の夫人。19歳で出あったオトナの久世さんとのいけない暮らし、息子の誕生、日々のさりげない描写に久世さんをどんなに愛していたのかがわかる。 鍋の蓋もつかめなかった若き日、今や素手で熱いものをすばやく処理できるようになった私の手、これは久世さんが育ててくれた、そして心しずまると書く。どの文章の中にも愛する人を急に見送った心のたゆたいと、久世さんが選び育てた人の魅力的なお人柄が浮かび上がる。まったく文章など書いたことなかった・・とのことだが、文才まで久世さんの薫陶を受け継いでいる。というか彼女の表現の仕方が私好みです。
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この本はぜひ手に取って実物を観てほしいです。いやー、ため息でました。端正で、さりげなくて、でも惹き付ける。お芝居に喩えると、セリフもなにもしゃべっていないのに、舞台に出て来ただけで静かに空気を変える、そんな感じがしました。
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亡き夫、久世光彦との出会いとともに暮らした日々を書いた随筆 学生だった頃の社会人久世との出会い、不倫、妊娠、出産 生まれた息子、一緒に暮らした犬や猫たちとの日々 ささやかな日常の記述だがことば豊かに紡ぎだされる記憶の中の情景 年齢の差はあったものの二人の生活の中では いつしか...
亡き夫、久世光彦との出会いとともに暮らした日々を書いた随筆 学生だった頃の社会人久世との出会い、不倫、妊娠、出産 生まれた息子、一緒に暮らした犬や猫たちとの日々 ささやかな日常の記述だがことば豊かに紡ぎだされる記憶の中の情景 年齢の差はあったものの二人の生活の中では いつしか久世光彦が朋子のこどものようになってしまっている
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テコちゃんとは2006年春に急逝した演出家・久世光彦の幼少時の呼び名だ。サブタイトルに「久世光彦との日々」とあるように、朋子夫人が亡き夫・久世光彦と10代で出会ってから波乱の日々を乗り越えて結ばれ幸せな日々を送るまでの30年に及ぶ思い出の日々を、折々の出来事と共に書き留めた珠玉の...
テコちゃんとは2006年春に急逝した演出家・久世光彦の幼少時の呼び名だ。サブタイトルに「久世光彦との日々」とあるように、朋子夫人が亡き夫・久世光彦と10代で出会ってから波乱の日々を乗り越えて結ばれ幸せな日々を送るまでの30年に及ぶ思い出の日々を、折々の出来事と共に書き留めた珠玉のエッセイ集である。(平凡社「月刊百科」連載) 22編のエッセイすべてが故人への思い出に満ちていて、ふとした日常の出来事の中に亡き人の姿や言葉、そして習慣などを見つけ出してしまうところは、二人の生活がいかに愛情に満ちたものであったのかの証のようだ。また、ひとつひとつのエッセイの中に垣間見える久世光彦像は、完全無欠の厳しい演出家の姿からはかけ離れていて、甘え上手でまるで憎めぬ家庭人の姿であることに驚く。 どれをとっても素晴らしいエッセイなのだが、やはり心を打つのは久世さんが死を迎える前後、年齢からくる衰えからか身体の弱って来た姿を描いた何編かだ。物が倒れる音から書き始められる『春の別れ』は、久世さんの亡くなった日の思い出を語っていて辛い。
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