自分を守る経済学 の商品レビュー
いわゆる教科書的に経済学を説明するだけではなく、これまでの人類の歴史も交えつつ経済を説明しようとしている本。 これまで読んできた経済学の本と違った見方で経済を知れたようでおもしろかった。ただ第8章、第9章があまりに極端な内容すぎたので、その点がマイナス印象。
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本書は経済学をわかりやすくひも解くように記載することを目指しているようだが、いっこうにわかりやすくないと思った。 本書では、一見経済学の必要なアイテムをわかりやすく解説しているようだが、まったく頭に残らない説明に思えた。多くの要素と歴史を含む経済学を、誰もがわかるように説明す...
本書は経済学をわかりやすくひも解くように記載することを目指しているようだが、いっこうにわかりやすくないと思った。 本書では、一見経済学の必要なアイテムをわかりやすく解説しているようだが、まったく頭に残らない説明に思えた。多くの要素と歴史を含む経済学を、誰もがわかるように説明する難しさはよくわかるが、本書は成功しているとはいえないと思った。 「関が原からバブルまで」の項も、詰め込みすぎと独自の解釈の内容は、読んで疲れると思った。「少子化」「学力低下」にしてわずか2㌻で決め付けるには、もう少しいろいろな議論もあるだろうと感じた。 「これからなにがおこるのか」においては、「2013年の後半から日本はバブル景気に入っていく」としているが、ちょっと断言しすぎという思いをもった。 本書は「異色の経済ガイド」と紹介されているが、この内容ではガイドされてもどこへ行くのか不安である。著者は第19代徳川宗家だそうであるが、本書を読んだところ、庶民の暮らしを理解していないという思いをもった。あまり評価できない本である。
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・エネルギー価格の高騰と、アメリカの衰退 ・日本の国家財政破綻 ・移民の受け入れ ■何が起こるか ・アメリカ発の不況 ・日本においてバブル発生 2013 ・インフレ⇒金融引き締め⇒銀行破綻・失業 ・地方都市に活気 ■どうすべきか ・財政破綻前に、できるだけ資産を増やして、財政破綻...
・エネルギー価格の高騰と、アメリカの衰退 ・日本の国家財政破綻 ・移民の受け入れ ■何が起こるか ・アメリカ発の不況 ・日本においてバブル発生 2013 ・インフレ⇒金融引き締め⇒銀行破綻・失業 ・地方都市に活気 ■どうすべきか ・財政破綻前に、できるだけ資産を増やして、財政破綻後の投資収入を大きくする ・投資一般 ・金融資産を現金化して、銀行預金を増やす(2010-2012) ・株を買う(2012-2016) ・株を売って、金を買う(2016頭) ・金を売って、それで得た現金をタンス預金とする(2018) [
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著者は徳川宗家19代目に当たる人。顔が徳川家康の肖像画になんとなく似ている。『サイゾー』のインタビューが面白かったので購読。以下印象的な箇所のまとめ。 ・日本経済も世界経済も今後停滞する。世界経済はどっと落ち込むから、落ち込んでも日本はましな方になる。 ・日本は財政破綻する。その後は国家再生の道に。2020年までに明治維新、太平洋戦争が起きた頃ほどの時代の激変期が来る。 ・貧困が蔓延する。現在ほど豊かな社会ではなくなる。 ・突然没落するわけではない。一旦インフレになった後、没落していくので、政治経済のニュースを読んで、経済の流れを読むことが必要。 ・2012年までは、金融資産を現金化して、現金預金を増やす。アメリカの株価が暴落したり、ヨーロッパの大国の金融機関が破綻したり、金の価値が暴落したり、原油価格が暴落したり、中国の株価が暴落したりなどしたら、世界的不況がやってくる。 ・2012年~2016年ごろ、一時的なバブル、好景気が起きる。その時は株を買う。株を買っても、日本経済最強とか、自分の株を買う能力最高とか、勘違いして浮かれない。バブルなのだから、いつ落ちるか見極める。 ・2016年ごろ、株を売って金を買う。好景気でインフレになって、円高になっている。金は、2012年ごろの不景気の際に安くなっているし、株価高騰の時も、安さを維持している。金は株券と違って、バブルの時に価値が上昇しないから。 ・ 2018年半ば、政府がインフレをおさえるため、金融引き締め政策を実施。この前後、金を売って現金に変える。銀行が破綻するかもしれないので、預金口座には預けない。治安も悪化しているので、どこか貸金庫に預ける。あとは厳しいサバイバルの時代。自分を守り生きていく。 ・アメリカや日本の若者は、学力が下がっている。娯楽がたくさんある。つまらない勉強をして学力を高める必要がなくなった、学力がなくても豊かに過ごせるほど社会全体のサービスが充実している。この状況は、フランス革命前の貴族の状況に似ている。貴族たちは、娯楽を独占していた。知力もないのに豊かさと富を享受していた貴族たちは、死刑執行場の見物くらいしか娯楽のなかった民衆たちに革命で打倒された。娯楽はシャットアウトして、諸学を勉強した方がいい。 (所感) 主に後半の内容をまとめたので、いかがわしい未来予言書であるかのようなまとめになったけれどw、本の前半は、堅くて真面目な経済学の本。 著者はテレビとテレビゲームに批判的。仮想現実の世界は、自分の好きなように世界を楽しめる。つまらない番組があれば、チャンネルを替えられるし、ゲームの中では自分の好きなように世界を組み立てることができる。仮想現実に浸かっていたら、現実なんてつまらなくて当たり前。これだけ娯楽が充実していれば、ひきこもりが増えるのも当然だ、みたいな意見だが、私は著者の意見に否定的。 19世紀の人は、小説から人生を学んだかもしれないが、21世紀の人は、ゲームやマンガから色々なことを学んでいる。著者はさらにインターネットの可能性にも否定的だけれど、私はインターネットとゲームが21世紀の歴史をかえていくと思う。げんにもう中東の独裁政権が、フェイスブックとツイッターに革命やられているし。世界の歴史は、ソーシャルネットワークゲームに変わっていくかも。
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今後10年間で起こることの予想。ほんとにこの傾向がでてきたら筆者のいう通りの資産管理をしようと思う。
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