モーツァルトの食卓 の商品レビュー
諸国を巡ったモーツァルトは一体何を食べていたのか?という疑問を通して、当時のヨーロッパの食がわかる本
Posted by
図書館で借りた。 モーツァルトの一生に沿って、その時々で食べていたものを紹介している。さらに、その食べ物がどこの国から輸入されていたかであったり、当時いくらして現在の日本円でどの程度の値段かなども解説している。 所々で当時の世界情勢も解説している。 音楽家が世に認められるまで...
図書館で借りた。 モーツァルトの一生に沿って、その時々で食べていたものを紹介している。さらに、その食べ物がどこの国から輸入されていたかであったり、当時いくらして現在の日本円でどの程度の値段かなども解説している。 所々で当時の世界情勢も解説している。 音楽家が世に認められるまでは本当に大変なのだと思った。生まれ故郷では音楽家が召使いと同様に扱われているため、他の国でポストを得るために方々へ旅をするのは辛いものがありそうだった。 食べ物を得られる場所が限られ、道中も安心して飲める水がないので携行食には気を使っていたのだと思う。 モーツァルトの父が栄養管理を行っていたことに驚いた。 当時のスープは今イメージするスープと違って、煮汁でやわらかくなったパンを指したらしい。パンにかけたりもしたそう。 「トスカーナ人の豆食い」という言葉を初めて知った。 文中に出てきて気になった書名を挙げる。 『新ザルツブルク料理本 (Neues Salzburgisches Kochbunch)』 今でも改訂版の古書が手に入るらしい。 貴族向け料理だけでなく庶民の料理も載っている。 『修道院料理の秘密 (Geheimnisse aus der Klosterküche)』
Posted by
モーツアルトの時代には、まだドイツ語圏に「じゃがいも」がなかった、というのにびっくり!今では、じゃがいもなしは考えられませんもの。
Posted by
モーツァルトの生きた時代は、ハプスブルグ家の広がりとともに 音楽家達も新たな仕事を求め、ヨーロッパ中を旅しました。 そこで彼らが出会うのは、悲惨な道中の食事から、各国の宮廷の垂涎のメニュー。 モーツァルトも厳格な父の健康を考えた薬草スープから、最高勲章をいただいて初めて飲めたココ...
モーツァルトの生きた時代は、ハプスブルグ家の広がりとともに 音楽家達も新たな仕事を求め、ヨーロッパ中を旅しました。 そこで彼らが出会うのは、悲惨な道中の食事から、各国の宮廷の垂涎のメニュー。 モーツァルトも厳格な父の健康を考えた薬草スープから、最高勲章をいただいて初めて飲めたココア。大好きなカキ。 多額の収入にもかかわらず、多額の借金をした背景には、最高の者を求める姿勢から、食事にもその気外を失わなかったモーツァルト。 演奏旅行先で得た、食文化は、彼の芸術にも投影され、そして、今の私達も味わうことができるのです。
Posted by
- 1