人生解毒波止場 の商品レビュー
どんな本なのかは、解説にある作者の言葉が1番良く表している。 「今の日本は気取った、綺麗な物ばっかりになっちゃったでしょ」「でもそれってかえって毒が溜まるんだよね」 「それを解毒するような連載にしたい。毒をもって毒を制するみたいな」 上品な哲学よりも、より汚いものに目を向ける...
どんな本なのかは、解説にある作者の言葉が1番良く表している。 「今の日本は気取った、綺麗な物ばっかりになっちゃったでしょ」「でもそれってかえって毒が溜まるんだよね」 「それを解毒するような連載にしたい。毒をもって毒を制するみたいな」 上品な哲学よりも、より汚いものに目を向けるべきだという考え方は面白いし、もっともだと思う。 ただ、タブーに触れたがるあまり、問題を面白がってひやかしているだけのように見える部分も多かった。どうしても「この表現は人を差別にすることにつながらないのだろうか」と納得のいかないモヤモヤを抱えたまま読み終わった。
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外道、因果者。ダウナー系、アシッド系、電波系。ありとあらゆるアウトローの生態を温かい(笑)目線で捉えたフィールドワーク。リリー・フランキーの「誰も知らない名言集」と共に一家に一冊置いておきたい香ばしさ。女子供にゃお勧めできない。PTA子供に読ませたくない本ワースト5に入ること必至...
外道、因果者。ダウナー系、アシッド系、電波系。ありとあらゆるアウトローの生態を温かい(笑)目線で捉えたフィールドワーク。リリー・フランキーの「誰も知らない名言集」と共に一家に一冊置いておきたい香ばしさ。女子供にゃお勧めできない。PTA子供に読ませたくない本ワースト5に入ること必至。・・・大好きです。
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根本敬のエッセイが再び文庫化されたので読んでみたが、もうお腹いっぱいかな。 所謂「触れてはいけない人」に接触して、その生態を報告するというエッセイ。 でもね、当時は面白かったかもしれないけど、今ではやはり古くなっている。 とち狂った政見放送をしたインディーズ候補者にネット媒...
根本敬のエッセイが再び文庫化されたので読んでみたが、もうお腹いっぱいかな。 所謂「触れてはいけない人」に接触して、その生態を報告するというエッセイ。 でもね、当時は面白かったかもしれないけど、今ではやはり古くなっている。 とち狂った政見放送をしたインディーズ候補者にネット媒体が取材なんかすると、実はまともな人であんまり面白くなかったりするケースを見てきたから。 この本に登場する村崎百郎はゴミを漁って、それをネタに鬼畜ライターとして活動していたのだが、統合失調症の読者に刺殺されるという事件が今年起こった。 彼の死後、その素性が明らかになったが、公表していた経歴は全くので出鱈目で、有名私大卒の編集者だったというのもまさにこのパターンではないか。 それでもまだ第1部は読めるのだが、第2部の日記は下らな過ぎて出版するレベルにないと思った。 「また知恵遅れの集団と出くわした」ことをたった数行書くことに何の意味があるのだろうか? 人間生きていれば誰だってそういう人としばしば遭遇する。 ただいちいち報告しないだけで。 僕の知人女性にこの手のサブカルに詳しく、そっち系の施設で働いていたりする人がいるのだが「ああいう人たちとクリスマスカード作ったりするの、しんどいだろ?」と訊くと、「いや、そういうのは仕事としては全然楽」なのだそうだ(因みにこの質問はイギリスのバンド、ザ・スミスの歌詞より剽窃)。 この本でやっていることは「福祉の仕事として楽」なクリスマスカードに書かれた内容を晒して笑っているようなものでしかない。 因みに上述の鬼畜ライター村崎百郎を刺殺した犯人は、元々この著者である根本敬を狙ったものだそうだ。 その後日談も文庫版解説としてしっかり載っているのだが、果たしてこれもどこまでがリアルなのか少し疑わしいと感じている。 サブカル自体にはまだ可能性はあると思うけど、時代背景と共に転換期を迎えているんだろう。
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電波喫茶取材の裏話、村崎百郎の話、など、町山智浩の解説はこの奇書にふさわしい。単行本持っている人も必読。
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かの佐川一政と共著?を出していたので気になっていたが…面白かった。一般的にタブーとされるようなものに果敢に飛び込んでいく姿勢って、自分はできないから人の話聞くのは好き。
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