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こっちへお入り の商品レビュー

3.6

102件のお客様レビュー

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2017/10/08

表紙のイラストと書店員さんのあおり帯に惹かれて手に取ったのだけれど、一言でいうと、中途半端で、共感できない。かな? この著者の本は2冊目なのだけれど、前回も、同じもやもやを感じた。彼女の興味深い対象なのか、30代で、結婚の兆しのない働く女性がいずれも主人公。でも、世間の思い込みを...

表紙のイラストと書店員さんのあおり帯に惹かれて手に取ったのだけれど、一言でいうと、中途半端で、共感できない。かな? この著者の本は2冊目なのだけれど、前回も、同じもやもやを感じた。彼女の興味深い対象なのか、30代で、結婚の兆しのない働く女性がいずれも主人公。でも、世間の思い込みをそのまま主人公の気持ちに入れ込んだ感じで、著者の新鮮な視線を感じられないので、読んだ後に主人公と同じ年代に属するだけに理解してもらっていない、がっかりと感じてしまう。

Posted byブクログ

2017/08/31

落語に興味を持ったのは情熱大陸で立川談志をみたときだった。談志師匠の晩年、声が出ず、話が思い出せず、だけど天才と言われた噺家は負けを認めない。周囲が立てて、煽ててなんとか一席落語をしてもらう。そんな風に扱われる立川談志は偉大な人だったんだろうと想像出来たし、それ故に同情されたり、...

落語に興味を持ったのは情熱大陸で立川談志をみたときだった。談志師匠の晩年、声が出ず、話が思い出せず、だけど天才と言われた噺家は負けを認めない。周囲が立てて、煽ててなんとか一席落語をしてもらう。そんな風に扱われる立川談志は偉大な人だったんだろうと想像出来たし、それ故に同情されたり、出来ない自分を晒すことはプライドが許さなかったんだと思った。立川談志の生き様を見て、憧れを抱いたし彼が人生を賭けた落語ってどんなものかと興味が湧いた。見たい、聴きたいと思うけどそれ以外にも楽しいことは溢れててずっと後回しになってた落語。 素人OLが友人から誘われた寄席の発表会を見に行ったことを発端に落語にのめり込んでいく話。趣味は作るものじゃなくて衝動なんだと思った。 興味がなければ通り過ぎるだけの道筋で、あるときひょいと覗き込んだら、待ってましたと声が掛かる。こっちへお入り。 寄席に行ってみたいなあ。

Posted byブクログ

2017/03/10

いわた書店さんの一万円選書の一冊。 落語には全く興味がなかったけど、読み始めてすぐに落語に興味が出て、読み終わるまでに、Youtubeで桂枝雀の「宿替え」や古今亭志ん朝の「厩火事」などを見てしまいました。面白かったです。 主人公の江利が落語を通じて、自分自身の悩みを違う方向から...

いわた書店さんの一万円選書の一冊。 落語には全く興味がなかったけど、読み始めてすぐに落語に興味が出て、読み終わるまでに、Youtubeで桂枝雀の「宿替え」や古今亭志ん朝の「厩火事」などを見てしまいました。面白かったです。 主人公の江利が落語を通じて、自分自身の悩みを違う方向から見れて解決していくように、私もこの小説からじんわりと人生について教えてもらったような気がしています。なぜこの小説を、いわた書店さんが選んでくれたかわかりました。 落語の粋な言葉や日本語の美しさも少しわかった気がしました。 折角日本人に生まれてきたので、親や友人も誘って、ぜひ寄席に行ってみたいです。 落語という新しい世界を教えてもらえた本でした。

Posted byブクログ

2016/11/28

2016/11/28 910||タイ (3階文庫) 落語に惹かれていくOLさんのお話。 有名落語がいろいろ紹介されていて、落語を知らなくても楽しめます。 だんだんのめり込んでいく主人公と同様、文中に出てくる落語を聞いてみたくなりました。LIVEで聞くのが一番ですが、落語DV...

2016/11/28 910||タイ (3階文庫) 落語に惹かれていくOLさんのお話。 有名落語がいろいろ紹介されていて、落語を知らなくても楽しめます。 だんだんのめり込んでいく主人公と同様、文中に出てくる落語を聞いてみたくなりました。LIVEで聞くのが一番ですが、落語DVDもあるので、館内で見てみてください。

Posted byブクログ

2016/11/24

自分の傲慢さに気づかされた直後に読んだからか、この世界に随分励まされた。 色々な人がいる。 粗探しでなく落語のように笑って許せる愛嬌を見つけていきたい。

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2016/10/17

いわた書店さんの「一万円選書」で選んでもらった中の一冊。 落語が出てくる話は、今までに「しゃべれどもしゃべれども」と、あと「円紫さんと私」シリーズを読んだくらいかなあと記憶しているのですが、これが一番おもしろかったです。 落語にまったく馴染みがなくても、これを読むと少しわかっ...

いわた書店さんの「一万円選書」で選んでもらった中の一冊。 落語が出てくる話は、今までに「しゃべれどもしゃべれども」と、あと「円紫さんと私」シリーズを読んだくらいかなあと記憶しているのですが、これが一番おもしろかったです。 落語にまったく馴染みがなくても、これを読むと少しわかった気になるというか、用語の解説も小よしさんがしてくれるのでわかりやすい。 落語のこともだけど、江利の私生活(実家のこととか旬とのこと)も興味深くてあっという間に読み終えました。 前から落語に少し興味はあったけど、また「聞いてみようかな」という気になってきました。 せっかく「こっちへお入り」って言ってくれてるんだしね。

Posted byブクログ

2016/05/29

落語を通して人間や人生を知る物語。人物の心やそれを演じる人の特徴と、聞く人の感じ方、どこから入っても人間の奥深さを感じることができそう。見方によってはなにごとも笑い話になるとか、背中を優しくさすってくれるような人生観を表現する言葉が多々あって、読んでいて心休まる物語だった

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2016/05/25

私自身前々から落語に興味があったので、落語の魅力にどんどん引き込まれていく主人公・江利の気持ちにはとても共感しました。 落語を通して成長していく江利。 ただの娯楽とあなどるなかれ。 落語には、現代にも通じる生きるためのヒントがいっぱい詰め込まれているんですね。 もっと色々な落語の...

私自身前々から落語に興味があったので、落語の魅力にどんどん引き込まれていく主人公・江利の気持ちにはとても共感しました。 落語を通して成長していく江利。 ただの娯楽とあなどるなかれ。 落語には、現代にも通じる生きるためのヒントがいっぱい詰め込まれているんですね。 もっと色々な落語の噺を知りたくなったし、聴いてみたくなりました。

Posted byブクログ

2014/11/21

何度読んでも、私は、おもしろい! 物語としてはもちろん、落語の魅力が伝わってくる。つい「寄席に行ってみたいな」「DVD借りてみようかしら」なんて思ってしまいませんか? 今度は、噺や噺家のDVDとリンクさせながら読んでみたいなぁ。

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2014/10/04

落語は人生そのものなんだよ、とは亡き立川談志が良く言っていた。人生で遭遇する災難も悲しみも喜びも、「あぁ、落語で言ったらあの話ね」ってみんなわかるんだよ、って。 本作品の主人公江利も落語教室に通いはじめて自分の人生で起きる事が落語で語られているそのものだと感じ始める。 そして落語...

落語は人生そのものなんだよ、とは亡き立川談志が良く言っていた。人生で遭遇する災難も悲しみも喜びも、「あぁ、落語で言ったらあの話ね」ってみんなわかるんだよ、って。 本作品の主人公江利も落語教室に通いはじめて自分の人生で起きる事が落語で語られているそのものだと感じ始める。 そして落語を演じる事によって自分自身と身の回りの事を俯瞰してみる事が出来るようになる。 著者は私と同じ昭和28年生まれ。後書きで触れているようにその頃は寄席番組もテレビでたくさん流れていて私達は生活の中で普通に落語と落語の語る世界が身に付いていたように思う。 生の寄席に通う事は出来なかったが、古今亭志ん朝や談志、さらには円生、文楽、古今亭志ん生と同じ時代に生きていたという事はとても貴重な世代。 私達は落語の世界で言えば与太郎なのだ。 賢い隠居さんもいれば、力のある熊さんや、熱血漢の棟梁がいる。 何も出来ないと悩んでいても、与太郎の素直な気持ちを持ってさえいればそういった周囲の人達が力を貸してくれる。 失敗しても、悩んでも、悲しんでも、あんたはそれで良いんだよと励ましてくれる。 彼らの中に素直に飛び込んでさえ行けば。

Posted byブクログ