GIGAZINE の商品レビュー
GIGAZINEの編集長が、ネットの可能性について勢い良く暴言する本。 この本は、ネットの可能性を著者の言葉でまとめていて、自分の言いたい事を熱く代弁していて、若者向けにアジテーションしている感じ。 具体的には、ネットの可能性を生かして知を武器にするために、自己限定せずに成長する...
GIGAZINEの編集長が、ネットの可能性について勢い良く暴言する本。 この本は、ネットの可能性を著者の言葉でまとめていて、自分の言いたい事を熱く代弁していて、若者向けにアジテーションしている感じ。 具体的には、ネットの可能性を生かして知を武器にするために、自己限定せずに成長することを勧めていて、その方法として、最初から好きなものより、知っていくにつれて好きになっていくことを増やすことによって、幅を持たそうとするもの。 こういう所が、自分の感性にあっていて読んでいて楽しかった。 ただ、タイトル通りに暴言していて、内容の掘り下げが浅い点が少し残念な所で、また機会があったら、掘り下げた本を出して欲しいと思った。
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いうなればGIGAZINEの編集後記みたいなもの? フリーミアムやロングテールといったここ数年のネタを絡めつつネットメディア論を柔らかく展開している。 あれこれつまみ食い的な展開は、まさに雑誌感覚。
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「パトロンモデルの到来によって、メシを食える人が増えれば良いな」と個人的にも思っている。 そのためには、無料のものに対価を支払うことが当然となる。 そもそも、無料かどうかを定義するのはリリースする側である。 そして、価値の有無を決定するのは受け取る側である。 このことから、無料...
「パトロンモデルの到来によって、メシを食える人が増えれば良いな」と個人的にも思っている。 そのためには、無料のものに対価を支払うことが当然となる。 そもそも、無料かどうかを定義するのはリリースする側である。 そして、価値の有無を決定するのは受け取る側である。 このことから、無料=価値が無いという式は成り立たない。 リリースする側は何をリリースすれば良いのか… 思わずお金を払いたくなるモノ。 難しい… 筆者は、パトロンモデルが成り立つには教育レベルでの改革が必要だと訴えている。 それは一理ある。 しかし、教育を行っているのは学校だけではない。 筆者の主張には、親の視点が抜け落ちているように感じられた。 思想や金銭に関わる教育は、学校としてよりも一教師として話す部分が増える可能性が高いため、扱うテーマとしてはかなり重い。 家庭環境はそれぞれなのだから。 各論の部分では「学校」と表記し、結論部分では「教育」と表記されていた。 一緒くたになっていたのが残念。 これは内容とはあまり関係ないが、筆者はp.230において「考え方がメインであって実際にどういうことをするのかという部分が大いに欠落している。(略)実現していくためにはどうすればいいのかがわからないため。」と述べている。 とても潔く、好感がもてる。 これからもGIGAZINEの更新が楽しみだ。
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暴言と書いていますが、暴言とは思わなかった本。タイトルは「釣り」かなーと。ひろゆきさんの本を読んだ時と同じような感覚になりました。 http://booklog.jp/asin/459405952X ブログはこちら。 http://blog.livedoor.jp/oda197...
暴言と書いていますが、暴言とは思わなかった本。タイトルは「釣り」かなーと。ひろゆきさんの本を読んだ時と同じような感覚になりました。 http://booklog.jp/asin/459405952X ブログはこちら。 http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/3721358.html
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考えてみれば、放っておいても月日は流れ、今の若い世代が世の中を動かすようになるのだから、世の中が少しも変わらない方がおかしい。 むしろ、インターネットの持つ底知れない爆発力を考えると、この本に書かれた極端な未来が訪れても何ら不思議は無いとさえ感じた。 少なくとも、インターネットを...
考えてみれば、放っておいても月日は流れ、今の若い世代が世の中を動かすようになるのだから、世の中が少しも変わらない方がおかしい。 むしろ、インターネットの持つ底知れない爆発力を考えると、この本に書かれた極端な未来が訪れても何ら不思議は無いとさえ感じた。 少なくとも、インターネットを使い、好きなことをやって生計を立てられる個人が、今後ますます増えていくのは間違いないのではないだろうか。 そう考えると、食べるために歯を食いしばってやりたくも無い仕事を続けるより、面白いと思ったことを脇目もふらずやった方が得なんじゃないの?という気がしてくる。 とりあえずこの本にだまされて、知性、理性を高め、感性の赴くままに好きなことをし、発信し続け、それによって何かが変わるのか試してみようと思う。
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思考停止だけはしたくない - [書評] - GIGAZINE 未来への暴言 | 諸葛亮孔明の知恵袋 http://dialy.amazedkoumei.com/2011/01/gigazine.html
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更に知りたくなった項目のメモ Freenet RiP - A Remix Manifesto http://ripremix.com/ Everett M. Rogers : "Diffusion of innovations"
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読み始めはタイトルの割に案外普通の内容だと思っていたが、読み進めるうちにだんだん内容がぶっ飛んできてワクワクしました。 最後の「インターネット=国家」の話は抽象的すぎるし、他にも賛成しかねる部分もいくつかありましたが、さすがGIGAZINEの編集長なだけあって切り口が斬新で面白い...
読み始めはタイトルの割に案外普通の内容だと思っていたが、読み進めるうちにだんだん内容がぶっ飛んできてワクワクしました。 最後の「インターネット=国家」の話は抽象的すぎるし、他にも賛成しかねる部分もいくつかありましたが、さすがGIGAZINEの編集長なだけあって切り口が斬新で面白いです。 特に「著作権破壊ビジネス」、「パトロンモデル」、「嗜好の細分化」の話は良かったです。
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GIGAZINEの編集長によるインターネット未来地図。ほとんどが無料で食えないといわれるネットで食っていくための方法について、希望的観測も含めて「暴言」を吐きまくった刺激的な論考。 無料で閲覧できるGIGAZINEは広告によって運営されているが、これは圧倒的多数のユーザーがいな...
GIGAZINEの編集長によるインターネット未来地図。ほとんどが無料で食えないといわれるネットで食っていくための方法について、希望的観測も含めて「暴言」を吐きまくった刺激的な論考。 無料で閲覧できるGIGAZINEは広告によって運営されているが、これは圧倒的多数のユーザーがいなければ成立しないビジネスモデル。 ゲーム業界はパッケージ売り切りからオンラインゲームの月額課金→アイテム課金へ、ソフトウェア業界もパッケージ販売からダウンロード販売、更新料モデル(アンチウイルスソフトなど)→月額課金モデル(プレミア会員)へと進化してきたが、いずれも多数のユーザーがいなければ成り立たないという意味で、広告モデルと大同小異。そこまでユーザーを獲得できないだろう個人が取り組むべきモデルではない。 そこで、著者が期待を込めて語るのが「コンテンツやサービスを提供する個人に対してリスペクトするという意味を込めて、お金を寄付する」パトロンモデル。ユーザーからダイレクトに資金調達する方法が主流になると力説しているのだが、ここは正直「?」と感じた。ウィキペディアが寄付で運用できているのも、圧倒的多数のユーザーがいるからでしょう? とはいえ、アニメやゲームなど、ユーザー作成コンテンツが豊富にあって、それ自体がひとつの市場を形成しているようなものについては、「これだけたくさんファンが存在するにもかかわらず、マネタイズができていない」ことが問題なわけで、「これを有料コンテンツへのフリーライドと見る動きが今は主流ですが、そのような顧客を敵だと見なす動きをしている限り、現状は改まりませんし、自らの首を絞め続けるだけ」という指摘はそのとおりだと思う。 電子書籍との絡みでいうと、「AppleのiTunes Storeの慧眼であった点は、DRMによるコピー制限よりも、その手間を省いてできるだけ廉価にし、海賊版を入手するよりも合法的に入手できる方法の敷居を低くして簡便にする方がいいはずだ、と割り切った点にある」と喝破している。 「現在発生しているインターネット上における著作権侵害のほとんどは「金はないが時間はある」、要するに単なる貧困層によって起きていると考えた方が正しいのではないか」。こういう層を取り締まる方法などないのだから、そこに労力をかけるのはやめましょうというしごくまっとうな主張である。 個人的に面白かったのは、「大学のレポートをコピペで済ませようとする学生が出てくるのも当たり前といえば当たり前、コピペ程度で済ませられるレベルの問題だから」という指摘。調べればすむような問題しか出せない出題者側の力量不足を問題にしているのだ。 そもそも「画一的なテストで計測できない点が最も重要であるというのは、大人であれば誰でも知っていること」「なのになぜ学校ではその点だけをそこまで重視するのか?」「学校と一般社会との間でここまで評価軸が違うのはいくら何でもめちゃくちゃすぎ」。いちいちごもっともである。 では、どんな問題ならいいのか。「入試の時にパソコン持ち込み可、インターネット可であれば大学の教授はどういう問題を作るのか?」を基準に考えればいいというのが著者の主張である。検索されることを前提に、考えなければ答えが出ない問題。それは「パーソナル」なものであり「具体的」なものであるはずだ。
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本書は日本最大のニュースサイト「GIGAZINE」の編集長が書き下ろした、ウェブの未来についての提言書である。ポジティブなウェブを、世界をどう作っていくか。その一点のみを本書では分析していく。 提言書とは言え堅苦しい文書は一切無く、本のデザインもGIGAZINEの各ニュースエン...
本書は日本最大のニュースサイト「GIGAZINE」の編集長が書き下ろした、ウェブの未来についての提言書である。ポジティブなウェブを、世界をどう作っていくか。その一点のみを本書では分析していく。 提言書とは言え堅苦しい文書は一切無く、本のデザインもGIGAZINEの各ニュースエントリのような形式(なんと横書きである)を取っており、ブラウザでニュースサイトを普段から見ている人はあっという間に読み切れるだろう。 まず驚くのが「~というわけ。」でおなじみの編集長、山崎恵人が主張たっぷりの文章を書いているということ。普段GIGAZINEを見慣れている人なら、(一応)客観的なウェブ記事の文体そのままに主観を展開しているのは相当面食らうはずだ。 内容については ・専門バカ(自分の知りたい分野だけ詳しく、他の分野を無視や攻撃する人)から、オタク(特定分野に詳しく、それを人に広めようとする人)になれ。 ・ポジティブな人やネガティブな人はウェブの何処に行ってもポジティブ・ネガティブのままなので、その人たちが逆の反応を示すタイミング、そこにサービスのチャンスがある。 ・フリーミアム戦略(基本無料で良いオプションに対価を払う)仕組みは今後も続き、行き着く先として「無料である物に金を払う」時代になる。 などなど、全20章にわたって刺激的な話題が繰り広げられている。 ただ、それなりにニュースやインターネットの時事問題を追い掛けている人にとっては、特に新鮮な話題は無いのかもしれない。それでも日本一のモンスターサイトを日々運営している…という一点だけで、いやがおうにも説得力のある文章となっている。読後感はとてもよい。 (アクセス数日本一を稼ぐために、どれだけアンテナを広げ、どれだけ行動力があり、どれだけ多くの記事を書き、どれだけクレーム処理(コメント、トラックバック、メールetc)をすればいいのか。その努力は並大抵ではないだろう) 「問題をそもそも意識しない人」が「問題を意識するようになる」よりも、「問題を分かっている人」が「問題に対する自分の意見を後押しして貰う」本とも言える。諸々の問題にある程度自分の意見をもっていないと、面白いものではないかもしれない。 ある意味GIGAZINEのファンブック。 GIGAZINEの記事を楽しいと思える人なら買って損は無い。
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