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蒸発父さん の商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2015/09/29

うーむ複雑な読後感。文体はあまりにも粗雑で好きになれないが、現代の私小説ともいう感じで、一気読みさせられた。 いい仲間と、ラストの邂逅が作品に救いをもたらし、「アメリカングラフィティー」的、登場人物の後日談も面白い。 肝心の父親探しは消化不良だが、訳ありクセありな人間ドラマに...

うーむ複雑な読後感。文体はあまりにも粗雑で好きになれないが、現代の私小説ともいう感じで、一気読みさせられた。 いい仲間と、ラストの邂逅が作品に救いをもたらし、「アメリカングラフィティー」的、登場人物の後日談も面白い。 肝心の父親探しは消化不良だが、訳ありクセありな人間ドラマに仕上がっている。

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2013/06/08

ノンフィクション風のフィクション。いや、ノンフィクションかもしれない。蒸発したどうしようもない父を若者たちが探す話なのだが、探す過程が面白い。もしも自分が彼の立場だったなら。 それと、何でも人間には歴史とエピソードがるはず。特別じゃなくてもそんなエピソードを本にしていみるのも良い...

ノンフィクション風のフィクション。いや、ノンフィクションかもしれない。蒸発したどうしようもない父を若者たちが探す話なのだが、探す過程が面白い。もしも自分が彼の立場だったなら。 それと、何でも人間には歴史とエピソードがるはず。特別じゃなくてもそんなエピソードを本にしていみるのも良いかも。

Posted byブクログ

2013/03/31

「卒業制作の映画のため」という、やや曖昧な目的のために始まった父親探しを続けるうちに、多くの人の思いに触れ、意識が変わっていく主人公。多くの関係者に「話したくない」「忘れたい」「良い印象が無い」。そう言われる度に、かえって父親を探すことに躍起になっていくようにも見えます。それは自...

「卒業制作の映画のため」という、やや曖昧な目的のために始まった父親探しを続けるうちに、多くの人の思いに触れ、意識が変わっていく主人公。多くの関係者に「話したくない」「忘れたい」「良い印象が無い」。そう言われる度に、かえって父親を探すことに躍起になっていくようにも見えます。それは自身のルーツを探すことへの目覚めであり、父親を肯定することによる自己を肯定したいという渇望の表れでは、と感じた次第。 とはいえ物語自体は、快活に、テンポ良く読み進める仕上がりでした。夏休みに友達と行った、男三人自転車旅行を思い出すような、「いっちょやってみようぜ」というノリ。父親の姿に迫るに連れ、複雑な思いも描写されだすけれど、一貫して前進し続ける主人公のバイタリティに素直に脱帽。

Posted byブクログ

2013/01/31

面白かった。 森達也の解説、なんじゃこれ、解説って言えんのか?って少し不快になったけど、これも解説かー。 ドキュメンタリーとかノンフィクションとか、そういう視座の曖昧な定義に魅了されていた頃ならのめり込んでいたかもね。 でも、いいや、面白いだけでいいや。

Posted byブクログ

2011/01/07

おもしろそうなタイトルの本を探している時に、見つけた一冊。 実際の出来事を文字にしているので、当たり前といえばそうなのかもしれないけれど、読んでいると臨場感溢れる文章にどんどんと吸い込まれていきます。 お父さんに残念ながら会えないままに終わってしまいましたが、たった一人を探す...

おもしろそうなタイトルの本を探している時に、見つけた一冊。 実際の出来事を文字にしているので、当たり前といえばそうなのかもしれないけれど、読んでいると臨場感溢れる文章にどんどんと吸い込まれていきます。 お父さんに残念ながら会えないままに終わってしまいましたが、たった一人を探すことでこんなにもストーリーが広がっていくことが本当にすごい。 それと、学生時代っていいな~って思い返したくなる場面がたくさんあり。 なんやかんやで皆、すごいやさしい人たちばかりなような気がしました。 いつか、著者さんが蒸発父さんに会えるといいなと思います。

Posted byブクログ