利休と秀吉 の商品レビュー

邦光史郎【著】

2020/11/08

利休は茶道の師として秀吉との関係ははじまるが秀吉が位人臣を極めてゆくと二人の関係に微妙な波が立ち始める。それでも秀吉の弟秀長が生きている間は上手く協調出来ていたが秀長の死と共に二人の意地がぶつかりはじめる。官僚的な社会を目指す石田三成にとって決定権は無いが権力者である秀吉に深く入り込んでいる利休は邪魔な存在でしかなく利休排斥へと暗躍する。秀吉と利休の二人の関係を有楽斎の視点で描いた作品。

2013/05/04

利休と秀吉。茶道と覇道、それぞれの極致に到達した者同士のぶつかり合い。決して権力に屈せず、己が構築した美へ拘る
利休の生き様が壮絶の一言に尽きる。