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メスの流儀 オスの流儀 の商品レビュー

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2024/11/08

動物は当たり前にオスとメスがあるが、もちろん植物にも雄しべ雌しべや雄株雌株がある。 何億年もの間、生命の樹を枯らさずに生き延び、あるいは進化しながら動植物がこうして存在するることが出来ているのは、他のDNAとミックスさせることで多様性を確保し、子孫を残してきた結果だ。 人間の一...

動物は当たり前にオスとメスがあるが、もちろん植物にも雄しべ雌しべや雄株雌株がある。 何億年もの間、生命の樹を枯らさずに生き延び、あるいは進化しながら動植物がこうして存在するることが出来ているのは、他のDNAとミックスさせることで多様性を確保し、子孫を残してきた結果だ。 人間の一部を除いては、意思を持たず、本能のまま生殖行為を行っているわけだろうが、この本を読んでいると、何だか人間と同じように戦略を持って、異性(時には同性)にアタックしているよううに思える。 しかしよくこんなに多くの生き物の生殖行為を調査したのだと感心してしまう。 一方それとは別に、ヒトの性の決定について語られている特別講座にも興味をひいた。 ヒトにはX染色体とY染色体があり、XXだと女に、XYだと男になると言うことは、よく知られていることだが、実はそんなに簡単ではないようだ。 外見は女、遺伝学的には男であったりその逆も。これはある特定の遺伝子が影響していることが分かっているのだが、何が原因でその遺伝子が現れ活性化するのかは不明だ。 ただ一定の確率で起きてしまうのは事実。 だから性の多様性は、否定すべきではないのだろう。 勉強になった。

Posted byブクログ

2015/03/18

動物の世界はメスの天下 世の中には愛や恋が溢れている。 より、自分の理想に近い人と出会いたい…..一生愛し、愛される関係を作りたい…..愛する人の子供をもうけたい…… そのためにモテる方法を研究し、毎日を過ごしている。 それは決して悪いことではない。 しかし、時にはそれに外れるこ...

動物の世界はメスの天下 世の中には愛や恋が溢れている。 より、自分の理想に近い人と出会いたい…..一生愛し、愛される関係を作りたい…..愛する人の子供をもうけたい…… そのためにモテる方法を研究し、毎日を過ごしている。 それは決して悪いことではない。 しかし、時にはそれに外れることもあるだろう。 それにはオスとメスの華麗なる騙し合いがあるのだ。 といっても......自然界では圧倒的にメスの方が強い。 カマキリやセアカゴケグモ(「背赤後家蜘蛛」と書くらしい。自分で食べておいて、後家とは!)のように頭からばりばり食べられたり、アンコウのように最終的には生殖器だけとなったり。 ある場所のフナはほとんどメス、オスは自分の遺伝子がほぼ残らないのに、発生の刺激のためだけに存在するのだという。 また、タマシギは子供を産んで、その子供をオスに育てさせる。 しかも、口説き終わったあとはさっさと次へ。 などなど。 よんでいて、ヒトのメスに生まれたことを後悔した。 動物のメスはパラダイスだぜ!ひゃっほう! 非常に面白い。 動物に興味がある、あるいは恋愛に興味があるなら、読んでいて面白いと思うはずだ。 それにしても....人間のオスはどうしてこんなに家庭はメス任せ、仕事では差別をするんでしょうかね。 そこで私が立てた仮説は、遺伝子の中に食われる、殺されるという恐怖が潜んでいて、その恐怖からメスを抑えておきたいと思ったのではないか、というもの。 こんなことを夫に力説していると、大変に困った顔をされたのであった.......ごめんね。 上野千鶴子女史、如何お思いになられまするか?!

Posted byブクログ