超少年 の商品レビュー
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造語が多く、少し理解が難しかったけれど それ以上に文章の美しさが素敵でした。 三月生まれの御祝いに 青いスミレをおくろう 澄んだまなざしと、深いやすらぎが いつの日も きみのものであるように この言葉が特に好きです。 自分も三月に生まれたかったなぁ、なんて。 αの王子を想う優しさに感動しました。 この物語の登場人物全員が これからも幸せでありますように
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再読。環境汚染が激化して植物は変異し光合成で二酸化炭素を吐くようになり、地球上には住めなくなって移住した先のコロニーで植物を再生するのに「王子」と呼ばれる人体を使っている世界。人体と言いつつそれに特化した新人類みたいな感じだけど、長野さんのディストピア作品でした。 自覚ないまま植...
再読。環境汚染が激化して植物は変異し光合成で二酸化炭素を吐くようになり、地球上には住めなくなって移住した先のコロニーで植物を再生するのに「王子」と呼ばれる人体を使っている世界。人体と言いつつそれに特化した新人類みたいな感じだけど、長野さんのディストピア作品でした。 自覚ないまま植物を繁らせて3人の「ピエロ-α」を名乗る少年に「王子」だと付き纏われる少年だけど、そうきましたか…となりました。 繁らせる植物が作品オリジナルのものばかりで想像するしかないですが、引き抜いたら血液じゃなくて乳液が出るの、王子はほんと植物なんだなと思います。動いて思考して喋るけど。。 解説が千葉雅也さんでした。長野作品を愛好する男性のお話は興味深かったです。
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題名から“少年を超える存在”の登場を想像していた(それもある意味正解だった)けれど、「超少年」とは直接的には「時間移動<超(リープ)>を行う少年」を意味します。 長野作品セルフカバーのような小説でした。 解説が千葉雅也さん。
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男女という性の境を感じさせない長野先生ワールド全開の植物を擬人化させたような物語。 王子とピエロの関係、良いね。
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うーむ。多分、ストーリーのあらすじとしては難しくないのだろうけど、SFチックな言い回しや植物の学術的な解説などがふんだんで、理解がついて行けなかった。幻想的で超常的な雰囲気は堪能しました。
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中高生位に図書館で借りたときには、最初の方でなかなか世界に入り込めなくて挫折しましたが、10年以上経ってようやく全て読めました。 絶滅植物を培養する王子をめぐる3人のピエロの話なのですが、主人公スワンとα(アルファ)かなぁと思ったら兄カイトでしたね(ぼやかしていうと)。泣くのに...
中高生位に図書館で借りたときには、最初の方でなかなか世界に入り込めなくて挫折しましたが、10年以上経ってようやく全て読めました。 絶滅植物を培養する王子をめぐる3人のピエロの話なのですが、主人公スワンとα(アルファ)かなぁと思ったら兄カイトでしたね(ぼやかしていうと)。泣くのに理由なんて要らない…の行はじんときました。 長野さんの作品はアレだけど、言葉の表現が好きです。あのふわっとした感じが。だから、例外的に読めるのだと思います。 解説に出てきた稲垣足歩。まだ読んだことがないので気になりました。
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長野まゆみ先生の作品には読み始めるといつもその発想に驚かされて感動して、読み終わった後にはその全てに納得させられることが多いです。題名通りの「超少年」。長野先生ならではの少年たちが織り成す物語はその特殊性も相まって言葉にしがたい感覚があります。いってしまえばこのお話は覗き穴からそ...
長野まゆみ先生の作品には読み始めるといつもその発想に驚かされて感動して、読み終わった後にはその全てに納得させられることが多いです。題名通りの「超少年」。長野先生ならではの少年たちが織り成す物語はその特殊性も相まって言葉にしがたい感覚があります。いってしまえばこのお話は覗き穴からそっと覗いているような、そんな感覚でした。植物の仕組みを少年に組み込み少年は植物のような瑞々しさを持ちふわっとその花の香りが香ってくるような、そんな感覚を味わえる1冊です。
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近未来、地球外での話。 絶滅したとされる植物を育てたり、それを育てるために王子を探しているという3人のピエロ。 まずありえない体の変化を体験する少年。 少年同士の穏やかな愛を軸に、不思議な話が進む。 ラストは温かくハッピーエンドでよかったなあと思います。
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最初の方、何言ってるのか全く理解できなかったけど、三分の一過ぎたあたりからなんとなくもやっと理解し始めた感じ… 思ったより話の展開は無かったという印象。なんとなく、もっとスケールがでかいというか、舞台が2,3回変わるかと思ってた。 隠語というか、独特の言い回し、用語がよく使われて...
最初の方、何言ってるのか全く理解できなかったけど、三分の一過ぎたあたりからなんとなくもやっと理解し始めた感じ… 思ったより話の展開は無かったという印象。なんとなく、もっとスケールがでかいというか、舞台が2,3回変わるかと思ってた。 隠語というか、独特の言い回し、用語がよく使われてるけど、段々わかってくる感じが楽しかったな。この世界観。 αが悲しげでいいなあ。泣く泣かないの件(118ページあたりだっけか)でぐっときた。 珍しく、後味のいい話だったと思う。すっきり、幸せに、安心して終わった感じ。 最後の方は割とあからさまにアレだったけど、このぐらいのふわっとした感じ好きだ…同調ねハイ…
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長野先生の生態が人間のそれと違うヒト型のお話っての 好きです それによる力関係とかが生み出すドラマ 不思議だし官能的だしそしてちょっと切なく でも、今回は好みの男子が出てこなかった(笑)
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