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死の哲学 の商品レビュー

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2016/06/08

何せ下の名前を〈げん〉と読んでいたほど本邦の哲学史に疎い浅学の身であり、偶々古書店で手に取ってパルメニデス、スピノザ、ライプニッツにマラルメと興味深い名前を文中に見つけ面白そうだと軽い気持ちで購入した自分にこの高邁なる〈死の弁証法〉を語る資格など固より無いのだが、数週前の『鉄鼠の...

何せ下の名前を〈げん〉と読んでいたほど本邦の哲学史に疎い浅学の身であり、偶々古書店で手に取ってパルメニデス、スピノザ、ライプニッツにマラルメと興味深い名前を文中に見つけ面白そうだと軽い気持ちで購入した自分にこの高邁なる〈死の弁証法〉を語る資格など固より無いのだが、数週前の『鉄鼠の檻』の再読が無ければ禅に関する箇所は珍紛漢だったろうし、読書のタイミングとしては悪くなかったと今では思う。後期マラルメに対する深い洞察もさることながら、禅や微積分学をパルメニデスの根本命題に結びつける慧眼には驚嘆を禁じ得ない。

Posted byブクログ