マンガ狂につける薬 二天一流篇 の商品レビュー
日本語は構造的にマンガに向いているという説もある/漫画文化は、コンビニ本や電子書籍で過去の名作が再販されたことでサブ→メインの地位を得た。旧アナログ文芸書と1,2桁違う実売力を誇るコミックは、将来の有権者納税者を感化し時代思潮を担う/ダ・ヴィンチ誌に06〜10年連載された頃には、...
日本語は構造的にマンガに向いているという説もある/漫画文化は、コンビニ本や電子書籍で過去の名作が再販されたことでサブ→メインの地位を得た。旧アナログ文芸書と1,2桁違う実売力を誇るコミックは、将来の有権者納税者を感化し時代思潮を担う/ダ・ヴィンチ誌に06〜10年連載された頃には、スマホやタブレットは普及いまだで電子書籍の割合は些少で、本書にも「名作だが入手しにくい」などの記述がある/電子ならば少数需要もカバーされ、品切れもない(回し読みもしにくい)創作状況好転しかし小学生の将来の希望の一位はユーチューバー
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ダヴィンチ掲載時の 中村うさぎ関係評読んだ私は、なにがしかの感動のやうなものを覚えた。次がジョージ秋山大先生だったんか(この辺はもはや記憶がない)。呉先生はどっかで『パットマンX』にも本著参照な人間の業を見てゐたのだが、へー。 呉智英先生の文章で「ガンダム」が出てきたり、綾瀬は...
ダヴィンチ掲載時の 中村うさぎ関係評読んだ私は、なにがしかの感動のやうなものを覚えた。次がジョージ秋山大先生だったんか(この辺はもはや記憶がない)。呉先生はどっかで『パットマンX』にも本著参照な人間の業を見てゐたのだが、へー。 呉智英先生の文章で「ガンダム」が出てきたり、綾瀬はるかが出てきたりすると、ちょっとびっくりする。 ガロにリスペクトする著者が、丸尾末広先生の作品を誉めても、個人的にはあまり違和感がない。 『ドグラマグラ』だー の次に寺門ジモンて何?あの人なんかアレな人なの?へー、で頭がいっぱい。
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マンガと活字のマッチング企画。例えば「時代の不安と不条理な返信」というテーマで「ライフ・イズ・デッド」とカフカの「変身」を論じている。読んだことのないマンガばかりで興味をそそる。
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取り上げる本(マンガ本)は、新旧には、関わりが無いようである。記事の中にも、古書店で高価という記載が時々見受けられる。 本とマンガの関連性が理解できないものもある(DMCとドグラマグラ)また、思想についていけないものもある。(オウムと連合赤軍) ガロを取り上げ、意識していると思わ...
取り上げる本(マンガ本)は、新旧には、関わりが無いようである。記事の中にも、古書店で高価という記載が時々見受けられる。 本とマンガの関連性が理解できないものもある(DMCとドグラマグラ)また、思想についていけないものもある。(オウムと連合赤軍) ガロを取り上げ、意識していると思われるふしがある。今から振り返れば偉才が多いと思うのだが、旧き良きマンガに焦点が当たることは良いことだと思うのだが、再販しないと読めないのが残念。
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目指す対象があるというのは幸せなことである。私の場合は、文体は呉智英のようでありたい。その性格とは裏腹に簡潔でわかりやすく、無駄な文章がまったくない。思想や哲学や主義を語らなければ、文章を書かせて彼の右に出る人はいないと断言できるほど正確な語彙と文法で文章を表現する。 それは、文...
目指す対象があるというのは幸せなことである。私の場合は、文体は呉智英のようでありたい。その性格とは裏腹に簡潔でわかりやすく、無駄な文章がまったくない。思想や哲学や主義を語らなければ、文章を書かせて彼の右に出る人はいないと断言できるほど正確な語彙と文法で文章を表現する。 それは、文を愛し、一つ一つ歴史や意味を追って学んだものにしかできない芸当であると言える。 ほぼ、彼のライフワークであると言っていい『マンガ』と『書籍』の対比集である。序文にあるように、「下手物どうしを組み合わせてそこにちょっと薬味を加えると、あくの強さが一変、深い滋味が現れてくることもある」ような『マンガ』と『書籍』を取り上げようと試みているが、そこには、失敗作も多々ある。 だが、こういう試みで日本人の趣向が文学からマンガへと移動する経緯を解説するということは、文化論的には大きな意味がある。全ての芸術は時代性を無視しては生きていけないが、普遍的な何かを感じることができれば、『本好き』と『マンガ好き』の間には壁がないのである。 本を読むようにマンガを読み、マンガを読むように本を読む。そういう人は必ず抑えて置くべき一冊だろう。
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読んだことのある作品の評論になるほど、と肯き、読んだことのない作品は読みたくなります。入手が難しそうな作品も多いけど…。
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