僕たちは世界を変えることができない。 の商品レビュー
大学生がイベントを主催してお金を集め、カンボジアに小学校を建てるノンフィクション。 『おれたちってすごくいいことしてるでしょ?!』て優越感を感じてしまった。でもそんな気持ちも正直に書いてあって最後まで読んだ。 何より大学生に必ずある、『平凡な生活に納得いかないもやもや』のエネルギ...
大学生がイベントを主催してお金を集め、カンボジアに小学校を建てるノンフィクション。 『おれたちってすごくいいことしてるでしょ?!』て優越感を感じてしまった。でもそんな気持ちも正直に書いてあって最後まで読んだ。 何より大学生に必ずある、『平凡な生活に納得いかないもやもや』のエネルギー行動に変えたのは事実。なかなか真似できない。すばらしいと思った。
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普通の大学生、著者が、郵便局の順番待ちで手に取ったパンフレットから「カンボジアに小学校を建てる」というボランティアに参加。150万円の資金を集めようと仲間4人で始める。クラブでイベントを行ったり、カンボジアに行って状況を見てきたり・・・もともとボランティアや国際協力に関心があった...
普通の大学生、著者が、郵便局の順番待ちで手に取ったパンフレットから「カンボジアに小学校を建てる」というボランティアに参加。150万円の資金を集めようと仲間4人で始める。クラブでイベントを行ったり、カンボジアに行って状況を見てきたり・・・もともとボランティアや国際協力に関心があったわけではなく、面白そうというだけで始めた。 ボランティアは、ボランティアをしている人のほうがたくさんのことを学び、成長できるのかもしれない。 カンボジアの写真と文章。読む価値あり。
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館長に奨められて読んだ。 読み終わったときに、なにかしなくてはという気持ちにさせられた。 声を上げるだけでも、行動に移すでも、なんでもいいから、なにかしなくては!と。
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「なんかおもしろいものがないかなあ」 郵便局の順番待ちで、暇をもてあましていた医大生が、たまたま「ボランティア基金」のラックから気まぐれに手に取ったパンフレットでした。 「カンボジアの子供たちに屋根のある学校を。あなたの150万円の寄付で教室が5つもある学校が建ちます」 「...
「なんかおもしろいものがないかなあ」 郵便局の順番待ちで、暇をもてあましていた医大生が、たまたま「ボランティア基金」のラックから気まぐれに手に取ったパンフレットでした。 「カンボジアの子供たちに屋根のある学校を。あなたの150万円の寄付で教室が5つもある学校が建ちます」 「150万円で学校が建つ」のコピーに、一気に楽しくなってしまった葉田甲太くんは、サークル活動のノリでボランティア活動をはじめます。 携帯に入っているアドレスに、片っ端から、「チャリティーイベントでカンボジアに小学校を建てよう!」とメールを送ります。 そのメールに乗ってきたのが、甲田くんと同じく医大生の3人。 4人で、クラブイベント、チャリティーコンサート、ワールドカップの観戦イベント。 大学生で考えられる限りの、あの手この手の募金活動をはじめます。 全然大上段に構えていないところが、甲太くんのカッコよさです。 社会貢献とか、国際支援とか、そんなのはどうでもよくて、ただただ、学校が建ったときを想像してうれしくなってしまう。 少しずつ資金が溜まっていき、次のイベントを考える様子は、シュミレーションゲームで、だんだんレベルが上がっていき、ゲームクリアが少しずつ近づいてくるときの高揚感に似ているのかもしれません。 とはいうものの、人はボランティアだけでは生きられません。 実のところ、医大生ですから授業もある。試験もある。研修もある。 悩み多き二十歳でもあります。 いつからか、面倒くさい仕事は全部メンバーに押しつけて、肩書きだけの「代表」になっていた自分。 「ボランティアしているなんて、偉いね!」と女の子に言われるたびにいい気になっている自分。 自己嫌悪にも襲われます。 そんな甲田くんの活動にリアリティを与えてくれたのは、実際にカンボジアで出会った人たちの笑顔でした。 プロジェクトが進んで、何回かカンボジアへ行くようになると、現地の子供たちが喜ぶ笑顔が、彼の最大のゴホウビになりました。 150万円でカンボジアに学校が建つことを知ってから、1年。 甲田くんは、開校式で、こうスピーチしました。 僕は学校ができてうれしいです。 でも、僕にはもっとうれしいことがあります。 それは、君たちが勉強して立派な大人になることです。 これは、終わりじゃなくて始まりです。 約3年のポルポト政権以降、カンボジアのいくつもの政権が争い、 フランス、ベトナム、アメリカなど、様々な国が介入し、 まだまだ真の独立を果たしているとは言えません。 本当の自立とは、君たちが君たちの手で、君たちの国を良くしていくことです。 スピーチに、この本のタイトル、『僕たちは世界を変えることができない。』の、真の意味が込められていました。
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同い年の著者葉田甲太さん。 これといった不満は無いが、なんとなく流れていく日々が退屈で仕方ない。 自分の人生、このままでいいのだろうか。 そんなとき、一枚のパンフレットが目に付いた。 『あなたの150万円の寄付でカンボジアに学校が建ちます』 当時学生だった彼にとって、150万円という金額を作ることは容易ではない。 しかし、彼はワクワクしていた。 カンボジアのポル・ポト政権、キリングツリー、ゴミ山、エイズ問題、1日1ドルで生活している人たちが居るついてなど、リアルなカンボジアの現状について自分の目で確かめに行った。 その時は何とかしたいと考えるが、日本で日常生活に戻ると、そのことを忘れて女の子との合コンなどに夢中になる。 ワクワクしたいって気持ちではじめた学校建設だが、ほんとに自分は善人なのだろうか。 別に自分は善人でなくてもよい。自分のダメな部分も認めてあげようと思う。著者の正直な想いだろう。 そして、仲間とチャリティイベントを行い、カンボジアに学校を創設。 すべてはこれからである。 物やお金を寄付することは簡単であるが、結局はその国の人たちががんばって自立しなくてはならない。 その第一歩が踏み出せた。 この本の売り上げの一部は、学校の維持・運営資金に回されるらしい。 何気なく過す日々では、味わうことができない感動があるだろう。 誰かのために何かする喜びは、ときとして、自分のために何かする喜びを大きく上回る。 今の自分は世の中でどれだけ役にたっているのだろうか。
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著者が大学時代にカンボジアに学校を建てるお話。 なんて後ろ向きな題名なんだ! と思って読んだ。 著者は私と同じ年だと判明。彼は大学生の時にカンボジアに小学校を立てた。 その頃私は・・・・・・? 世界の平和は、思っているだけでは叶わない。
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俺と同じ年の葉田甲太の本。 150万円でカンボジアに小学校がたてられるという貼り紙をみて、 今までの楽しいけど平凡な大学生活から一変、色んな迷いや葛藤や下ネタをおりまぜて 決してうまい文章とはいえないけど、心に届いてくる言葉が印象的で あっという間に読み終えてしまう本。 この...
俺と同じ年の葉田甲太の本。 150万円でカンボジアに小学校がたてられるという貼り紙をみて、 今までの楽しいけど平凡な大学生活から一変、色んな迷いや葛藤や下ネタをおりまぜて 決してうまい文章とはいえないけど、心に届いてくる言葉が印象的で あっという間に読み終えてしまう本。 この人のすごいところは、 自分の弱さや嫌いな部分をしっかりと認めてあげているところ。 向井理が初主演としてこの本は映画化されます。 葉田甲太。是非、あって飲んでみたい人間です☆
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学生が150万でカンボジアに学校建設。とはいえ、肩肘張ったボランティアではなくて、その活動スタイルはかなり等身大の大学生。ナンパもあれば、風俗もあり、観光旅行気分もある。 常にカンボジアのことを考えているわけじゃないけど、厳しい現実を目の前にすると、本気で何とか手伝えることはない...
学生が150万でカンボジアに学校建設。とはいえ、肩肘張ったボランティアではなくて、その活動スタイルはかなり等身大の大学生。ナンパもあれば、風俗もあり、観光旅行気分もある。 常にカンボジアのことを考えているわけじゃないけど、厳しい現実を目の前にすると、本気で何とか手伝えることはないものかと考える。 一見無責任な感じもするけれど、ほとんどの人間は危機感や使命感を維持できるわけじゃない。 「僕たちは世界を変えることができない」という題名だったことを思い出す。圧倒的な世界の渦。その中で足掻いてもどうにもならないかもしれない。 でも、著者含め、その足掻きが本気で何の意味もないと思っている人はいない。少なくとも、活動した当人たちは新たな喜びを知ったし、現地では、学校に通える可能性のある子供が増えた。世界は変わらなくても、自分の回りは少しだけ幸せになる。それが一番大事っていうことを、体を張って教えられた。
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大学生だった筆者が、カンボジアに150万円で小学校を建てるという話。 よい刺激をもらえた。 行動を起こして、どう突っ走るか。それにつきる。 思いつきでも、最後までやりきること。 著者はお金を集めるためにいろいろイベントをして資金を集めていたが、本気でやればなんとかできるのであ...
大学生だった筆者が、カンボジアに150万円で小学校を建てるという話。 よい刺激をもらえた。 行動を起こして、どう突っ走るか。それにつきる。 思いつきでも、最後までやりきること。 著者はお金を集めるためにいろいろイベントをして資金を集めていたが、本気でやればなんとかできるのである。 見習うべき。 サブタイトル But,we wanna build a school in Cambodia
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心嬉しくさせていただいたノンフィクション物語でした。誰もが大学生時代に感じる『なんだかな~』というモヤモヤした気持ちを ”志” に変え、飾らず、欺瞞に陥らず、文体は今時の若者の口語体で、とても素直な心で在りのまま人間臭みタップリに語られていました。著者 葉田甲太氏はとても人間が好...
心嬉しくさせていただいたノンフィクション物語でした。誰もが大学生時代に感じる『なんだかな~』というモヤモヤした気持ちを ”志” に変え、飾らず、欺瞞に陥らず、文体は今時の若者の口語体で、とても素直な心で在りのまま人間臭みタップリに語られていました。著者 葉田甲太氏はとても人間が好きな方だと想います。そして人間好きの青年がお医者様を目指されていることも嬉しくなりました。カンボジアを正面から見つめた葉田氏の真摯な姿は心打たれると同時にベトナム戦争、安保条約問題でベトナム戦争往時(1965年~1970年)学生運動で暴れた学生たちを思い返すと『世界を変えれないと感じた僕たちは』人類として大きく成長していると想います。 読後感=志ある方の行いの積み重ねで世界は時間をかけて少しづつ変わると信じます。彼らは少し世界を変えた・・・確実に。
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