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楽園まで の商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2015/08/23

幸せになりたかった。 誰かに愛されたかった。 楽園を信じていた。 雪が降り続ける世界で、「悪魔」と呼ばれ狩人に追われる双子の姉弟が旅をする。楽園を探して…。 17歳の高校生が書いたとは思えない完成度。 少し泣いてしまいました。 表紙の絵もきれい。

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2013/01/25

17歳の方が書いたってのがすごい。語彙が豊富で、でも難解すぎず読みやすいです。 楽園はどこかにある、と一途なまでに信じるハルカに胸打たれます。周りが楽園はないと言おうと何度も挫けようと進み続ける姿が尊いです。

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2012/10/25

ハルカとユキジという双子の姉弟が「楽園」を探しに旅をするというお話。二人は人間ではなく、まあ姿は人間なんだけれど、左目が灰青色、右目が銀色の「オッド・アイ」と呼ばれる悪魔で、ハルカは電撃を操る、ユキジは物体の動きを止める能力をもつ。こう書くと、バトルシーンもあるのかなあと想像され...

ハルカとユキジという双子の姉弟が「楽園」を探しに旅をするというお話。二人は人間ではなく、まあ姿は人間なんだけれど、左目が灰青色、右目が銀色の「オッド・アイ」と呼ばれる悪魔で、ハルカは電撃を操る、ユキジは物体の動きを止める能力をもつ。こう書くと、バトルシーンもあるのかなあと想像されるかもしれないが、それはほんの少ししかなくて、なんか中途半端なファンタジーという印象を受けた。全体的に物悲しく、単調なため、あまりお薦めはしない。小学生位までならこの世界観でいいのだろうけど。

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2012/03/11

楽園は存在するのか否か。凄くよかったと思う。一言で表すなら”楽園を探す”話。話の背景は中世末期のヨーロッパを思い浮かべればしっくりくるんじゃないかなと思う。 ”楽園”という存在しうるか分からないものに縋り、夢見て旅を続ける二人。平和な時代になぜその二人は楽園を求め続け、犠牲を払い...

楽園は存在するのか否か。凄くよかったと思う。一言で表すなら”楽園を探す”話。話の背景は中世末期のヨーロッパを思い浮かべればしっくりくるんじゃないかなと思う。 ”楽園”という存在しうるか分からないものに縋り、夢見て旅を続ける二人。平和な時代になぜその二人は楽園を求め続け、犠牲を払いながら町から町へと移り行くのか、それは本書を読んで確認してもらいたいことだ。 力の強いものが正義。弱いものが悪。 マジョリティが正義で。マイノリティが悪なのか――。 何が『正義』で何が『悪』なのかを考えさせられる作品である。そのような解釈しだいで正義にでも悪にでもなるような世界の中でつづられる物語。

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2012/01/15

 表紙に惹かれて購入。  雪の降る寒い寒い季節を待って読んでみました。  ほぼ100%、雰囲気で読ませる小説、というのが印象。  雪の降り止まない、白く閉ざされた世界。  その世界を渡り歩き、楽園を探し続ける異端の双子。  雪に希望を奪われ、悪魔を憎み、教会を拠り所とする人々な...

 表紙に惹かれて購入。  雪の降る寒い寒い季節を待って読んでみました。  ほぼ100%、雰囲気で読ませる小説、というのが印象。  雪の降り止まない、白く閉ざされた世界。  その世界を渡り歩き、楽園を探し続ける異端の双子。  雪に希望を奪われ、悪魔を憎み、教会を拠り所とする人々など、世界観は素晴らしく、読んでいてその世界の空気を感じられそうなほど描写が綺麗です。  その点は文句ないのですが、なにぶん、話が単調で単純。長さの割りに驚かされる展開もなく、終始、「こう展開したらつまらないな」という想像の通りに話が進んでいくのが残念でした。行き当たりばったりというか……。  登場人物の持つ背景も薄っぺらく、要所要所で下す重大な決断にももっと説得力を持たせてほしかったです。綺麗な世界の上なのに、登場人物が軽過ぎて上手く定着せず、上滑りしている感じ。  好きになれそうな要素をたくさん持っている作品だけに、読了後、惜しさが際立って感じられました。

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2011/10/06

静かに、深く雪が降り続ける世界(見事に表現されていると思います)で双子の姉弟・ハルカとユキジは「悪魔」と呼ばれ「狩人」に追われるというお話です。 ユキジはあるきっかけで言葉を失ってしまうのですがハルカがユキジの手をとり「楽園」を求め旅にでます。そこで偶然あった青年....そして...

静かに、深く雪が降り続ける世界(見事に表現されていると思います)で双子の姉弟・ハルカとユキジは「悪魔」と呼ばれ「狩人」に追われるというお話です。 ユキジはあるきっかけで言葉を失ってしまうのですがハルカがユキジの手をとり「楽園」を求め旅にでます。そこで偶然あった青年....そして楽園は本当にあるのか...

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2011/07/20

表紙のふんわりとした雰囲気からは想像のつかないほど、悲壮な物語。今を生きる意味を考えさせてくれた。未来に希望が持てないことを、生きるのをやめる理由にはしたくないと思った。

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2011/04/18

表紙がずっと気になっていて、ようやく買った。 展開はそこまでびっくりするものではなく、よくあるもののような感じがする。 ウォーケンや画家さんのつながり、登場がすこし唐突感もあった。 でもそんな欠点(?)をカバーしきれるくらい、小説の世界がうまく描かれていたように思う。雪で覆わ...

表紙がずっと気になっていて、ようやく買った。 展開はそこまでびっくりするものではなく、よくあるもののような感じがする。 ウォーケンや画家さんのつながり、登場がすこし唐突感もあった。 でもそんな欠点(?)をカバーしきれるくらい、小説の世界がうまく描かれていたように思う。雪で覆われた真っ白な世界が、脳裏に簡単に描けるくらいだった。 短編とかでいいので、後日談的なものが読みたくなる作品でした。

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2011/03/16

わたしにはハルカとユキジ、この幼い双子がたまらなくいとしい。二人にとっての楽園がみつかりますように。

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2011/01/23

表現のtoo much感があったりするけれど、 ぐいぐい読まされる。切なくも、力強い物語。 善悪ってなんなんだ? 正しいことはナンなんだ? 前にすすもうと愚直に進んでも進んでも、壁に阻まれる。 そんな現代の若い世代と重ねて見てしまう。 著者のこれからがとても楽しみ!!

Posted byブクログ