神戯 DEBUG PROGRAM の商品レビュー
無駄にクッソ長いし、学園モノ?オカルト?ミステリ?薄いパロディ恋愛ライトノベルはこりごりなんて感想にはなり得ない。あーもうむかつく。奇書じゃねぇか紛れもなく。脱力と興奮。やってくれましたわ。くっだらないお遊びを除けば、この趣向は度肝抜かれた。完敗です。本を閉じた瞬間の…「ワたしは...
無駄にクッソ長いし、学園モノ?オカルト?ミステリ?薄いパロディ恋愛ライトノベルはこりごりなんて感想にはなり得ない。あーもうむかつく。奇書じゃねぇか紛れもなく。脱力と興奮。やってくれましたわ。くっだらないお遊びを除けば、この趣向は度肝抜かれた。完敗です。本を閉じた瞬間の…「ワたしは何がなんだカわからないもォ!!って謎がフキとんじゃッタ!!き・や・し・い~~~~~~~!!」2巻の最終頁は類を見ないほど超絶ネタバレなので開くな。 この試みは人類初なのでは…(ミステリの構造としてね
Posted by
神世希『神戯-DEBUG PROGRAM- Operation Phantom Proof』読了。 奇書だという噂を聞きつけ手を伸ばした作品。所謂「黒い水脈」の奇書とは趣は違うものの、衒学趣味と酩酊感、不気味な閉塞感など、奇書の要素は確実に含んでいる作品。 そしてそれを打ち消す...
神世希『神戯-DEBUG PROGRAM- Operation Phantom Proof』読了。 奇書だという噂を聞きつけ手を伸ばした作品。所謂「黒い水脈」の奇書とは趣は違うものの、衒学趣味と酩酊感、不気味な閉塞感など、奇書の要素は確実に含んでいる作品。 そしてそれを打ち消すかのような薄ら寒いギャグとフォント芸(笑) 良いところと悪いところが相殺されているが、それも含めた1000ページ越えの大作、ここまでやるならもう認めざるを得ないと思わせる気迫を感じる。長所と短所が混在して一つのジャンルと化している。『神戯』というジャンルとして強烈な個性になってしまっているのが魅力であり、一方で自己満足的なやりたい放題詰め込み放題の感もある。 ミステリファンとしてこの作品を手に取るならば、思いのほか楽しめるだろう。ミステリのガジェットはふんだんに使われているし、一時的に展開される論理も本格のそれを垣間見る仕上がり。そして何より、あの大仕掛けは大いに価値がある。 作者の思惑はおそらくミステリ好きにとって難易度の低い気づいて当然なレベルのものだが、少なくともその予想は大胆かつ飛躍した接続を以って裏切られるだろう。 この物語が「神戯」であり「DEBUG PROGRAM」であることは読み終えた時に本当に理解することになる。 前半や後半の一部(もうほぼ全部だけど)は読んでてきつい文体と内容なんだけれど、適当に読み飛ばすより、しっかりと理解しながら読むことを強く勧める。 ふざけたフォントと文体に目が滑るが、この作者、普通の文章書けるのは間違いない。随所に文章力の高さは垣間見える。作者に振り回されて終わるのではなく、食いついて、付いて行って、思いっきり楽しんで欲しい作品。 ・・・・・・いやまあでもキツイ。普通に書いてくれよ(笑)
Posted by
若い子向け。ルビの振り方やら何やら独特でキツイ。表紙買いで中を全く見ずに買ったのだが、ちょっとでも見ていたら買わなかった。10pぐらいまでしか読めなかった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前半は、サスペンスな要素とファンタジーな要素が絡み合ってて、先を楽しみにさせる内容だったのですが、後半は“個人的には”好みに合わなかったです。……というか、物語としては流れが見えなくなって読みづらいものでした。前半、結構な比重を占めている印象のヒロインが死んだ、ということも短く触れるだけだったので、インパクトに欠けた感じもしました。 後半、文字装飾が多すぎたのも、読みづらい原因だったかもしれないですね。たまにあるとインパクトがあって面白いと思うのですが、数ページにわたってずっと続くと、どこの女子メール!? かと思ってしまいました。 たぶん並行世界的な話なのだろうな、とは思ったのだけれど……。 量はあるのだけれど、読み手として、チョット私の感性とは合わない作品と感じました。 でも……書く側からすると、一つの方向性なのかもしれませんね。
Posted by
世界は断裂した。断裂した世界から言葉が溢れだす。宇宙の果てに神域の果てに文字の暴走、表現の氾濫!収斂していく終焉にルビの膨大さにおける血塗れ殺戮死の天使バラバラ殺人。遊び、単なる遊びなのだろう、この小説は。黒に染まる白に染まる赤に染まる青に染まる無に染まる放射能に染まる行間に染ま...
世界は断裂した。断裂した世界から言葉が溢れだす。宇宙の果てに神域の果てに文字の暴走、表現の氾濫!収斂していく終焉にルビの膨大さにおける血塗れ殺戮死の天使バラバラ殺人。遊び、単なる遊びなのだろう、この小説は。黒に染まる白に染まる赤に染まる青に染まる無に染まる放射能に染まる行間に染まる。斬り裂く切り刻むキリキリマイ。学園物で最高のグチャグチャミステリでありライトノベルであり講談社BOXである。独特の筆致と筆圧の向こう側は虚無に違いないがそのさらに向こう側はもうひとつの世界が並列に並んでいる。並行世界の現実化。バーチャルリアルではなく、リアルバーチャルである。初期の設定など凍らせ殺す。冷たく手放せばあとは地獄に昇る。昇天した先は灼熱なる天国。極楽なる煉獄。ダンテの概念など通じはしない。そこにあるのは唯一つ。神殺し。これだけだ。神さえ殺せば人も死ぬ。自由になるのだ。映画の世界が暗転し、実は現実であったという絶望感を味わえる。原始的な欲望と原始的な殺戮・染色体の改造と解剖。核兵器を思い出させる衝撃。地球の反転世界には安全地帯は存在しない。恋人や友人や家族を守れはしない。圧倒的な暴力と概念の増大。減少するは読者の脳細胞。シナプスの切断。感じ方の転換と変換。イカサマする神を殺せ。殺せ。殺せ。変装した世界の顔にかかるヴェールを破れば見えてくるだろう、骨と神経を剥き出しにした真実・真実・真実、残酷なる真実。人権無視、生存権廃棄、消し去れ、消滅せよ、崩壊せよ、全なる一。捧げよ生贄、生贄よ死ね。さようなら。ありがとう。確かに奇書でした。第5の奇書でした。終末。単なる終末の記述。精神の××。さらし首。ギロチン。処刑。無。「」「」「」
Posted by
浜松の一番上です。 ライトノベルを読むのは実に十数年ぶり。最近のって、マルチエンドになっているの? なんと言うか、今をときめく講談社、ひぐらしのなく頃にとか、化物語と並んで置かれていて、驚いた。 中身はてんこ盛り。ストーリーそのもの、ネタも。若干混乱する部分もあるけど、10...
浜松の一番上です。 ライトノベルを読むのは実に十数年ぶり。最近のって、マルチエンドになっているの? なんと言うか、今をときめく講談社、ひぐらしのなく頃にとか、化物語と並んで置かれていて、驚いた。 中身はてんこ盛り。ストーリーそのもの、ネタも。若干混乱する部分もあるけど、1000ページちょっともあるのに一気に読まされてしまったし、結果的に面白かったかな? 次回作が出たら読んでみようと思う。
Posted by
- 1