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松下幸之助の遺言 の商品レビュー

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2013/02/25
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※このレビューにはネタバレを含みます

発行所の㈱PHP研究所という名前は知っていましたが、それが松下幸之助氏の設立したものだとは本書を読んで初めて知りました。(大変勉強不足でした。) ウィキペディアによると「PHP」とは、「Peace and Happiness through Prosperity(繁栄によって平和と幸福を)」の頭文字をとった語で、「物心両面の繁栄により、平和と幸福を実現していく」という松下幸之助の願いのもと、月刊誌『PHP』『Voice』などの雑誌や単行本の出版、民間シンクタンク・PHP総合研究所によるPHP理念や地域政策、安全保障などの研究及び政策提言、「PHPゼミナール」などによる啓発セミナー活動、「PHP友の会」実践活動への支援などを主な活動・事業として行なっている。数多くの国会議員を輩出している松下政経塾とは姉妹関係にあり、交流も盛んである。とあります。 説明するまでもありませんが、松下幸之助氏は今でも大変人気のある経営者ですが、人気の秘密は経営というものを自社の利益だけでなく、心の豊かさというものまでをプラスして早い時期から考えられているという点ではないでしょうか。 コンプライアンス問題が数多く報道されている現状を見たら、大変悲しい思いをされるのではないでしょうか。 また、今だけでなく先をみすえた考えも大変すばらしく、昭和40年代から非行・いじめ問題や、先の見えない社会情勢、国家の借金額の増加、政治家の資質の低下などの問題を大変危惧されていましたが、改善されるどころか更に悪化しているものまであります。 本当に心底日本という国の発展と心の豊かさを願っており、晩年には「松下政経塾」に続き“松下新党”の結成も決意されていたそうです。 もし、それが実現していたらもう少し日本のあり方も変わっていたのではないでしょうか。

Posted byブクログ