人生相談始めました の商品レビュー
小さなショットバー、モーさんの隠れ家を舞台に様々な人間模様が描かれる。お客さん達が持ち寄る人生相談にモーさんが父の古い日記を元に解決していくのだが…必ず、一筋縄では終わらない。 初読みの作家さんだが、まったりしているんだけど、どこか辛口で楽しく読めた。
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あんまり好みでなかった。 何か読んだような、とブクログ調べるとミステリ・フロンティアか。 あれも余りピンと来て無かったようで。なるほど。
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モーさんの店は小さなショットバーで、繁華街から少し外れた雑居ビルの2階にある。バーテンダーという職業柄、常連客の身の上話の相手になることが多いモーさん。いつしかなしくずし的に「人生相談業」を始めるはめになったのだが、そのアドバイスがおかしな波紋を巻き起こしていくことに…。持ち込ま...
モーさんの店は小さなショットバーで、繁華街から少し外れた雑居ビルの2階にある。バーテンダーという職業柄、常連客の身の上話の相手になることが多いモーさん。いつしかなしくずし的に「人生相談業」を始めるはめになったのだが、そのアドバイスがおかしな波紋を巻き起こしていくことに…。持ち込まれた相談の数々に、バーのマスターが出す答えとは?ちょっぴり苦い読後感が後を引く、連作ユーモア・ミステリー。 直前に読んだ最新作『バツリスト』が、あまりに面白くなかったので、実はヒヤヒヤしながら読み始めた。 蒼井氏独特のユーモア加減は結構ツボで、 ほぼどの作品も「面白い」という感想を抱くことはないながらも、 なんだか追いかけずにはいられない魅力があり、 そもそも著者の作品には甘い評価をくだしてしまうわたし。 本作も、ユーモアと肩透かしのハザマを行き来する作風ながら、 連作短編ということで、各編での布石を後の編で少しずつ回収していく。 主役であるバーのマスター・モーさんよりも、 お客やアルバイトバーテンダーなどのキャラの方が 濃かったりする。 ゆる~い感じでストーリーは進み、 人生相談への回答は、意図した結果とは別の、 しかも、マイナスの結果をもたらすことがほとんどの、 すっとぼけたものなれど、 最終章でのこれまでのキャラを吹っ飛ばす言動と 推理力へつなげるための、 これもひとつの伏線だろうか? あまり一般ウケはしないであろうが、 蒼井ファンであるならば及第点かな・・・ 《2010年12月21日 読了》
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一見ほのぼのした日常の謎っぽい連作ミステリ風 な作品ですが、全編を通して読むと、蒼井作品っぽい やや毒のあるブラックなユーモアミステリに仕上がって おります。 小さなショットバーのマスターがお客から相談を なし崩し的に受けるハメになり、更にはタウン誌の 人生相談まで引き受ける事...
一見ほのぼのした日常の謎っぽい連作ミステリ風 な作品ですが、全編を通して読むと、蒼井作品っぽい やや毒のあるブラックなユーモアミステリに仕上がって おります。 小さなショットバーのマスターがお客から相談を なし崩し的に受けるハメになり、更にはタウン誌の 人生相談まで引き受ける事になるのですが...その 解答が廻りまわって色んな事を引き起こす事に なってしまう。更には自分にまで降り掛かってくる 事になろうとは...。という連鎖系のミステリで なかなか面白く読めます。 関わってくる人達も決して善良な人達ではなく、 普通に小市民感覚でちょっとした悪意やイヤー な部分、ダメな部分を持ち合わせているのが なんか妙にリアルw。 それは主人公のマスター「モーさん」も然りw。 ちょっと小骨が引っかかるような後味の なんともトボけた作品です。
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