昭和青春読書私史 の商品レビュー
読書と世相がクロスする。 著者はそこに自身の体験を差し込む。 私は主に映像でその現場に近づいていく。 『雪国』も『西部戦線異常なし』も『モンテ・クリスト伯』も。
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戦争体験を色濃く反映した、読書についての随筆。取り上げられている本は、当時軟弱とされたり発禁になったりしていた本中心。川端康成を「一心に、只管に、執拗に」少女を描いた作家と論じたあと、自らが『雪国』を読んだ時の状況がさらりと記されます。それは昭和20年(1945年)8月19日清津...
戦争体験を色濃く反映した、読書についての随筆。取り上げられている本は、当時軟弱とされたり発禁になったりしていた本中心。川端康成を「一心に、只管に、執拗に」少女を描いた作家と論じたあと、自らが『雪国』を読んだ時の状況がさらりと記されます。それは昭和20年(1945年)8月19日清津近くで敗走中にソ連軍戦車隊に包囲され、玉砕命令が出された日。太陽が照るなか轟音を聴きながら、自らの死を待ちながらの読書。
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[ 内容 ] 時代は戦争に向かって走っていた。 昭和十二年春、中学一年生のとき手にした『モンテ・クリスト伯』の復讐奇譚が著者を本の世界の魅力に引きずり込む。 言葉も交わせぬ異性の心をフランス文学のなかに探り、紅灯の巷を荷風の小説とともにさまよう。 ――軍靴の足音近づく昭和十年代の...
[ 内容 ] 時代は戦争に向かって走っていた。 昭和十二年春、中学一年生のとき手にした『モンテ・クリスト伯』の復讐奇譚が著者を本の世界の魅力に引きずり込む。 言葉も交わせぬ異性の心をフランス文学のなかに探り、紅灯の巷を荷風の小説とともにさまよう。 ――軍靴の足音近づく昭和十年代の青春体験を、万感あふれる思いをこめて語り綴る。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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