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スティーヴ・フィーヴァー の商品レビュー

3.5

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

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2023/12/19

《目次》 ・「死がふたりをわかつまで」 ジェフリー・A・ランディス ・「技術の結晶」 ロバート・チャールズ・ウィルスン ・「グリーンのクリーム」 マイクル・G・コーニイ ・「キャサリン・ホイール(タルシスの聖女)」イアン・マクドナルド ・「ローグ・ファーム」チャールズ・ストロス ...

《目次》 ・「死がふたりをわかつまで」 ジェフリー・A・ランディス ・「技術の結晶」 ロバート・チャールズ・ウィルスン ・「グリーンのクリーム」 マイクル・G・コーニイ ・「キャサリン・ホイール(タルシスの聖女)」イアン・マクドナルド ・「ローグ・ファーム」チャールズ・ストロス ・「引き潮」 メアリ・スーン・リー ・「脱ぎ捨てられた男」 ロバート・J・ソウヤー ・「ひまわり」 キャスリン・アン・グーナン ・「スティーヴ・フィーバー」 グレッグ・イーガン ・「ウェディング・アルバム」 デイヴィッド・マルセク ・「有意水準の石」 デイヴィッド・ブリン ・「見せかけの生命」 ブライアン・W・オールディス ・ 編者あとがき――ラヴ・メタモルフォス・プラス

Posted byブクログ

2021/12/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

お気に入りがあまり見当たらず、イマイチなアンソロジー。 「死がふたりを分かつまで」★☆☆☆☆ - 超短編。なんでもない。 「技術の結晶」★★☆☆☆ - ショートな人体改造もの。義眼に始まり、体の改造を止められなくなる男。 「グリーンのクリーム」★★★☆☆ - ある時から人類はリモーターというロボットを通じて外界を旅し、自身の肉体はその場にとどまる、という暮らしをするようになった。リモーターの観光旅行先として人気の古い村で土産屋を営むグリーン夫婦。リモーター - なんとも奇妙な雰囲気の流れる短編。 「キャサリン・ホイール(タルシスの聖女)」★☆☆☆☆ - ほぼ意味がわからなかった。没入だなんだとややスチームパンク感もあったのだが。 ローグ・ファーム ★★★☆☆ - 人同士が一体化した集合体というグロテスクな生命体に対抗する(普通の)人類。設定は悪くないけど物語としては見せ場がイマイチ。自分の妻もあっち側だったというオチ。 引き潮 ★★★★☆ - ディストピア的であり、かつ母娘の重い物語。娘は徐々に知能が退化する病を患っている。多くの同じ病気の患者は〈改良〉することで脳を機械に置き換え、人間ロボットとして売却されていた。母親は最後まで - 売却することを拒み、安楽死させることを選ぶ。 「脱ぎ捨てられた男」★★★★★ - ラスバーンは意識をロボットに転送し、不死を手に入れる。しかし、古い生身の肉体も意識も残っており、そちらも自分が本物だと主張をする。生身の元ラスバーンは人質を取り、新しい自分(ロボット)に自殺を求め、人格を取り戻そうとする。最後は狙撃手に狙撃され、人質も道連れにしてしまう。サスペンス的で面白かった。 「ひまわり」★★★★☆ - ナンというナノマシンの利用が普及する中、一部強力なナンは脳へ過度な影響を与える。数年前テロリストがバラまいたナンを吸い込んだアナイスとクレアは数年後に死亡した。 - ややリーダビリティに欠ける、かつ抽象的だが、面白かった。 「スティーヴ・フィーヴァー」★★★★★ - ナノマシンに侵されて思考をコントロールされてしまう病(スティーヴ熱)との戦い。かつて、科学者スティーヴ・ハズラックが自身の病を治癒するために開発したAIナノマシンのスティーヴレットだが、スティーヴ本人は事故死したあと、脱走し、世界に広まり、独自の荒唐無稽の目標のため暴走し、人類の体に住み着き(借体)し、支配している。そんな世界が数十年も続いていた。 - 主人公のリンカーンもなぜだか家を抜け出しアトランタへ行かなければいけない、という考えにとらわれ、それもスティーヴレットの仕業だと指摘されて気がつく。しかしそれを治癒することは難しく、祖母のアイデアで実際にアトランタへ行くことに。 - 物語として完結しきってないというか未解決のままなのが、読んでいてやや不完全燃焼感があったが、それでも設定が面白かった。 「ウェディング・アルバム」★★☆☆☆ - 読みにくくて長かった。オチがちょっとわからなかった。 - 人生の節目に記念撮影をするがごとく、複製人格(シム)を作るという世界。そしてそのシム自身も意識を持っている。 - そのシムが物語の主役として語られる。同時にオリジナルのアンとベンも現れ、その対比が描かれる。オリジナルはシムは削除することができ、削除されると場面が変わる。(シムが第一人称の小説なので) - だが、ある時突然、世界評議会によってシムの削除が禁止され、テストに受かったシムは個人として市民権が認められた。 - アンは鬱病を発症した通り欠陥があり、テストに不合格した。 [有意水準の石」★★★☆☆ - わたしは神で、どうやらここは天国と呼ばれている場所らしい。 - わたしはシミュラクラと呼ばれる過去に生きた誰かのシミュレーションを創っている。 「見せかけの生命」★★★☆☆ - 宇宙の果てにある惑星に人類が作った博物館。 - 映像を撮って送るように、ホログラムを撮って装置から投影できるように。博物館を見学しているわたしはこのホログラムの装置発見し、遠い昔、人類が撮影した男女のホログラムを見つける。

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2020/08/22

コロナの時代だとSFが身にしみるってことで「ポストヒューマンSF傑作選」。好きなタイプは時間SFの方で、どちらかというとこのジャンルは小難しくて苦手なのだけど、読んでみるとどの作品もとても示唆的で、SFは現代社会を解くための優れたフレームワークだってことが良くわかる。後書きに本書...

コロナの時代だとSFが身にしみるってことで「ポストヒューマンSF傑作選」。好きなタイプは時間SFの方で、どちらかというとこのジャンルは小難しくて苦手なのだけど、読んでみるとどの作品もとても示唆的で、SFは現代社会を解くための優れたフレームワークだってことが良くわかる。後書きに本書のテーマが「テクノロジーによって変容した人類の姿、そしてそれにともなって倫理観や価値観、さらには人間性の意味や人間の定義までもが大きく変化した世界の物語」とあるが、実際にいま、世界は大きく変わりつつある。テクノロジーが変えるというより、テクノロジーは変わることを手助けする。例えばVRは去年まで必然性を感じなかったのに、今は突然、必要な技術のように感じる。VR技術が世界を変えるのではなく、世界が変わらざるを得ないときに、VR技術がそれを後押しするのだ。 以下、印象に残った作品。 メアリ・スーン・リー「引き潮」ラストシーンの眩さに泣ける。 デイヴィッド・マルセク「ウェディング・アルバム」意識までは記録にとどめたくないな。 ロバート・J・ソウヤー「脱ぎ捨てられた男」何と無くオチはそうなのかなと思いつつ、ジレンマに共感。 ブライアン・W・オールディス「見せかけの生命」ロマンチックなグロテスクのような。 デイヴィッド・ブリン「有意水準の石」こちらもオチはあ、そうかと思ったけど、設定がかなり魅力的だった。 そのほかの作品。 ジェフリー・A・ランディス「死がふたりをわかつまで」 ロバート・チャールズ・ウィルスン「技術の結晶」 マイクル・G・コーニイ「グリーンのクリーム」 イアン・マクドナルド「キャサリン・ホイール(タルシスの聖女)」 チャールズ・ストロス「ローグ・ファーム」 キャスリン・アン・グーナン「ひまわり」 グレッグ・イーガン「スティーヴ・フィーヴァー」

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2018/11/13

これだけ、何故かどのお店でも売ってなくて読むのが遅れた。 なんでだったんだろうか。 他の2冊と同様、傑作選の名に相応しい品揃えだった。 「SF」の世界は本当に奥が深いなあ・・・。

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2017/11/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表題作『スティーブ・フィーバー』 スティーブに作られたナノマシン群体が世界中の人々をまるで熱病(フィーバー)のように操り亡くなったスティーブを再現しようと手足として使う世界。より再現性を高めるためスティーブの過去を演じさせる人々。はるか遠い未来人が作ったナノマシン達が過去にすがり人々を操る皮肉。 ウェディングアルバム、グリーンのクリーム、見せかけの生命。他の話も人間という枠すら超えた技術や姿になる時代においても過去や思い出にすがる話が多かったように思う。 特に好きだった話は『タルシスの聖女』純粋な精神存在になろうとしついには火星の機械の女神になった女性。それにたすけられた老人(恐らく助けようとしたのは彼が乗っていた列車(機械))その孫の話。轟音をあげて火星を突っ走る列車、乾いた風、嵐。見たこともない景色なのにどこか頭に浮かぶような話。

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2017/03/11

SF。短編集。 初めての作家さんの作品を気軽に読めるのが、アンソロジーの良いところ。今作では、以前から気になっていたロバート・J・ソウヤー、何作か挑戦するも一度も読み切れなかったグレッグ・イーガンを読めたのが収穫。 イーガンの表題作は、著者としてはかなり読みやすい作品なのではない...

SF。短編集。 初めての作家さんの作品を気軽に読めるのが、アンソロジーの良いところ。今作では、以前から気になっていたロバート・J・ソウヤー、何作か挑戦するも一度も読み切れなかったグレッグ・イーガンを読めたのが収穫。 イーガンの表題作は、著者としてはかなり読みやすい作品なのではないか? ベストは、ソウヤー「脱ぎ捨てられた男」。 世界観が気に入ったロバート・チャールズ・ウィルスン「技術の結晶」、ベタに感動するメアリ・スーン・リー「引き潮」も好き。

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2013/04/06

SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー第3段の収録作は、以下の通り。 死がふたりをわかつまで (ジェフリー・A.ランディス) 技術の結晶 (ロバート・チャールズ・ウィルスン) グリーンのクリーム (マイクル・G・コーニイ) キャサリン・ホイール(タルシスの聖女) (イアン・マ...

SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー第3段の収録作は、以下の通り。 死がふたりをわかつまで (ジェフリー・A.ランディス) 技術の結晶 (ロバート・チャールズ・ウィルスン) グリーンのクリーム (マイクル・G・コーニイ) キャサリン・ホイール(タルシスの聖女) (イアン・マクドナルド) ローグ・ファーム (チャールズ・ストロス) 引き潮 (メアリ・スーン・リー) 脱ぎ捨てられた男 (ロバート・J・ソウヤー) ひまわり (キャスリン・アン・グーナン) スティーヴ・フィーヴァー (グレッグ・イーガン) ウェディング・アルバム (デイヴィッド・マルセク) 有意水準の石 (デイヴィッド・ブリン) 見せかけの生命 (ブライアン・W・オールディス) 本書の副題にあるポストヒューマン。 「ポストヒューマンとは何ぞや」と脳裏に疑問符が浮かびますが、そこは編者があとがきにて説明してくれてます。 あとがき曰く、副題すなわち本書のテーマは「テクノロジーによって変容した人類の姿、そしてそれにともなって倫理観や価値観、さらには人間性の意味や人間の定義までもが大きく変化した世界の物語」とのこと。 割と興味のあるジャンルなんですが、正直いくつかの作品は難しかったです。というのも、意味の解らない単語が頻出するからなんですよね。まぁ意味を調べろよって話ですが、あまりにも多くて途中で辟易してしまいました。 そんななか、群を抜いて面白かったのが「ウェディング・アルバム」と「引き潮」。 「ウェディング・アルバム」:人間の意識や記憶をデジタル化し、仮想空間のなかで”アルバム化”する未来社会が舞台。生身の人間は、アルバムの閲覧とともに複製したその時の自分と向き合うことができる。技術の発展とともに、複製の機能は向上し、同時にこれらを取り巻く状況も変化していき… 「引き潮」:不治の病を患った人間に施される究極のテクノロジー。それは人間をサイボーク化することであった。倫理に反するこのテクノロジーが認められつつある社会で、主人公は、病に侵された娘と対面する。 人間のエゴイズムが、非倫理を超えた悲劇を生むという点でとても興味深い物語です。 その他面白かったのは、「脱ぎ捨てられた男」、「有意水準の石」、「見せかけの生命」。

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2013/01/28

SFマガジン50周年記念アンソロジー、第3作。ポストヒューマンSFという何やら馴染み薄いジャンルである。(単に私の守備範囲じゃないだけ)意味不明なものも数作、いいと思ったのは立方体に手足が生えた人格がバカンスを満喫する「グリーンのクリーム」、デジタルコピーした人格対生身の人間とい...

SFマガジン50周年記念アンソロジー、第3作。ポストヒューマンSFという何やら馴染み薄いジャンルである。(単に私の守備範囲じゃないだけ)意味不明なものも数作、いいと思ったのは立方体に手足が生えた人格がバカンスを満喫する「グリーンのクリーム」、デジタルコピーした人格対生身の人間という映像化したら面白そうな「脱ぎ捨てられた男」、出だしからノンストップで未来を見せる、落ちも含めて一番面白かった「ウェディングアルバム」、古典的味わいを感じる「見せかけの生命」ぐらい?表題作の「スティーブ・フィーバー」も勉強不足 で良く判りませんでした。「ウェディングアルバム」を含む数作にAIもしくはクローンもしくはコピーに人格を与えるという発想があり、精神をコピー出来るのなら人格とは?人間とは?生殖とは?と中々考えさせるとは思いましたが・・・。ちょっと不完全燃焼でした。

Posted byブクログ

2012/10/06

テクノロジー(SF作家の想像力)によって変容した人類の物語。 その中で、何が本質か?失くしてはいけない大切なものとは? という普遍的なテーマを提示し、訴えかけてくる短編集です。

Posted byブクログ

2012/05/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

スティーブフィーバーは,イーガンにしては読みやすかった. 祈りの海もいくつか俺に合ってたし,探せばちゃんと読めるかも

Posted byブクログ