世界で生きる力 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
基本、翻訳本は致命的な誤字脱字があった時点で☆を1つ引きます。この本もその点でマイナスがあった、ということで。原注の番号を振り間違えてるのはマズいと思ったけど、文章の最後に意味不明の「ぴ」一文字が誤植されてるのは、ミスとしては笑えました。でも、この「ぴ」から続く大事な内容があったのかもしれないと思うと、あんまり笑えない。 内容はそれほど大きく珍しいものはなかったけど、最後に行動指針みたいなのがまとめてあるのは良いと思います。それと、「境界線はお互いを隔てるものではなく、単にお互いを繋ぐもの」という視点は、世界で求められていく考え方だと思います。
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・世界を見る際に通すレンズの存在を認識する。自分がレンズを持っていることを認識する。 ・地理的境界線、宗教的、国家的、民族的、経済的、文化的、思考的境界線。こうした数多くの境界線の存在を、認識することが大事。 ・自分の固定概念を変えたかったら、まず直接体験すること。 ・ありのまま...
・世界を見る際に通すレンズの存在を認識する。自分がレンズを持っていることを認識する。 ・地理的境界線、宗教的、国家的、民族的、経済的、文化的、思考的境界線。こうした数多くの境界線の存在を、認識することが大事。 ・自分の固定概念を変えたかったら、まず直接体験すること。 ・ありのままの自分を尊重する人間に、人はひきつけられる。 ・世界のリーダーは橋をかける能力が共通して備わっている。 ・世界に起こればいいと思う変化を、自分自身が起こしなさい。思いやりにあふれたやさしい世界を望むのならば、自分の身近な人に対して思いやりと優しさを示そう。 ・どのような違いがあろうとも、何が共通点なのかを見つける。何が普遍的なのかを見つける。 表面的な違いのさらに深い部分を見つけ、そこに隠された共通点を発見すべく努力する。 ・他者と同じである必要はないが、すべての人々が何を共有しているのかを知る必要はたる。
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本書は、Global Citizensとしてこれからの世の中でどうやって生きていかなければならないか、ということについて記した本である。 Globalizationに伴い、これまで境界と考えられていたものが曖昧となっている。今や問題は世界規模でまたがっている。それらを解決する...
本書は、Global Citizensとしてこれからの世の中でどうやって生きていかなければならないか、ということについて記した本である。 Globalizationに伴い、これまで境界と考えられていたものが曖昧となっている。今や問題は世界規模でまたがっている。それらを解決する為にも、各個人が世界市民になるように努力し、世界市民としての認識を持って活動していくことが重要であると改めて認識させられた。 本書は、その具体的に必要な能力やその為のアプローチ、全世界での具体的な例や学ぶ為の書籍やWebサイトの紹介と、非常に有用な内容になっている。“何故”世界市民になる必要があるのか、という点に対する主張に文面が裂かれている訳ではないが、既にその点に問題意識を持っている人には非常に有意義な本ではないだろうか。 世界で生きる力とは、Global Citizensとは何か。著者は、私たちは8つの点からグローバルであると指摘する。 『遺伝子、身体、社会、経済、環境、持ち物、市民生活、宗教』 このような点から、私たちは生来Global Citizensであるにも関わらず、国境のような様々な制約に縛られてもいる。それらを乗り越えて世界で生きる力を得る為に、グローバル人材として必要な4つの能力を本書では説明している。 ・直視する力: 世界史民には5段階あると言う。シティズン1.0から5.0までだ。自己利益を求めるシティズン1.0から集団利益の2.0、国家という枠組みである3.0、それを超えた文化の枠組みである4.0、そして人間に留まらず全ての生命について考える5.0である。 これらの状況において、各段階で現実を直視することがまず重要であると著者は主張する。特に、ITが発達した現代においては、全ての人が情報の“消費者”ではなく“目撃者”になることが出来る。また、更に著者が主張し大きく同調するものは、それに“反応する力”が必要だと言うことだ。 だが、グローバル・マインドは私たち一人ひとりに対し、そうしたニュースに「突き動かされ」、世界に対して「責任(responsibility)」ならぬ「反応する力(response ability)」を身につけるよう求めている。この能力がなければ、「世界のニュース」は鎮静剤に過ぎず、「グローバル・マインド」もただの精神的な抽象概念に過ぎない。 ・学ぶ力: 世界市民となるためには、学び続けて“固定観念を捨てる”ことに努めなければならない。私たちは従来、文化的境界線の内側で教育を受けてきたが、そこで得られた“お互いを隔てる”半分を捨て去り、境を超える真に深い学びを得なければならない。 知識には消費期限があり(3年とも言う)、また25歳までに得られた文化的背景によってその後に大きく影響を受けてしまうと著者は主張する。であることを認識し、学び続けることで多くの側面から物事を見る必要がある。 ・連帯する力: 連帯するということは、信頼の橋を架けることである。それは単なるコミュニケーションに留まらず、お互いの共通点を見出すことからスタートする。国連外交官のピッコ大佐がテロリストの交渉を行った際に始めに行ったことは、相手との共通点を見出すことであったという。 文化的背景も、抱える問題も、利害関係も異なる人たちを超えて、共通点をもって信頼の橋を架けること、連帯することは、世界市民として必要な能力であるという。 ・助けあう力: 世界的な問題:貧困の削減、環境の保全、平和の構築・紛争の抑止・テロとの闘い、水不足の解決、国際機関の強化、投資機会の拡大、世界的伝染病の撲滅、自然災害の防止と緩和の解決は、ジオ・パートナーシップ(地球規模の連携)無しには不可能である。ジオ・パートナーシップを構築する為には、お互いに依存することがその一つであると著者は主張する。 ジオ・パートナーシップとは - ある決定によって影響を受ける者すべての利益を尊重すること - 顧客、特に貧しい顧客をただの「消費者」ではなく人間として、コミュニティの一員として認識し、対応すること - 富裕層と貧困層の資源を再評価し、両者にとって何がいちばんうまくいくかを見出すこと http://tsaromeo.blogspot.com/
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これからの人には必読の内容。 そして、一度海外で滞在した経験があるなら、より理解度が増す。目の色が、肌色が、宗教が、住んでる土地が違おうが、本質的には、内側は誰もが同じ人間なのだ。世界で生きる力とはつまり、あらゆる事を受け入れる勇気を持つことだ。如何なる人の意見にも耳を傾ける人で...
これからの人には必読の内容。 そして、一度海外で滞在した経験があるなら、より理解度が増す。目の色が、肌色が、宗教が、住んでる土地が違おうが、本質的には、内側は誰もが同じ人間なのだ。世界で生きる力とはつまり、あらゆる事を受け入れる勇気を持つことだ。如何なる人の意見にも耳を傾ける人でぼくもありたい。
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どこにいても 何をしてても 考え方ひとつで globalになれる まずは視野を広げて あらゆることに関心をもつことからはじめようと思います
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世界中の人が顔も見たことがないどこか遠くの人々の影響を受け、影響を与えずにはいられない、という点で極めてグローバルな現在 もはや自分の檻の中に閉じこもっていることは不可能である そんな時代においてグローバル人材に求められる4つの能力 (日本語は正直わかりにくい) 1)Open...
世界中の人が顔も見たことがないどこか遠くの人々の影響を受け、影響を与えずにはいられない、という点で極めてグローバルな現在 もはや自分の檻の中に閉じこもっていることは不可能である そんな時代においてグローバル人材に求められる4つの能力 (日本語は正直わかりにくい) 1)Opening our eyes: 物事を既成概念に捉われず見つめる力 2)Opening our minds: 固定概念に捉われず、他者の真実を受け入れ、そこから自分の考えを再構築していく力 3)Opening our hearts: 他者に関心を持ち、尊敬する力 4)Opening our hands: 他者と協力しあう力 とても簡単に言うとこういうことだったと思う 目的に向かってボーダー(境界線)を自由自在に操り、他者と自己をボーダー線上に立たせ手を差し伸べあう存在とすることがグローバル時代においては重要 国、人種、宗教といった既存の枠組みで境界を引くのではなく、目の前の相手を多様性を持つ一人の人間として見つめ、自分との共通項を探すことで手を差し伸べあうことを可能にする 自分がプロテスタントクリスチャンでアメリカ人で女性だとして 相手がムスリムでアフガニスタン人で男性だとして お互いの共通項を見出すことで手を差し伸べあうことができるかもしれない 例えばお互い子どもを愛する一人の親という共通点で そしてその推進力となるのは他者への好奇心、井の中の蛙となる恐れの心 好奇心って大事だな
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久しぶりに熟読した本。 どうしたらGI(global intelligence)を持つことが出来るか、なぜそれが必要か分かりやすく書いてある。 文も構成も引用もよかった。 「世界」ってなんだろ? 「共同体」って? 分かんないけど、 global citizensの1人...
久しぶりに熟読した本。 どうしたらGI(global intelligence)を持つことが出来るか、なぜそれが必要か分かりやすく書いてある。 文も構成も引用もよかった。 「世界」ってなんだろ? 「共同体」って? 分かんないけど、 global citizensの1人になろうと思います。 高校生の頃のような気持ちに戻れた。 がんばろう♡
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[ユニバーサルな知識は境界線で生まれる] 国内外問わず、いかに自分を境界線に置けるかが、大事なんですね。
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偏見を脇にどけ、他人の声に耳を傾け、互いの共通点を見つけることで連帯し、全人類が一丸となって世界規模の問題解決に取り組むことの重要性を説く。 どんな人間も根底では繋がっている・・・真の多様性が学べる良書。
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グローバルな視線を持つには? ということについて語られた本。 数々の事例から、グローバルな視野を広く持つことの大切さを教えてくれます。 これを読むと 「国家」「宗教」「民族」で区切ることの愚かさが伝わってきます。 我々がいかにこういった言語で人間を「区切っ」ているのが分かり...
グローバルな視線を持つには? ということについて語られた本。 数々の事例から、グローバルな視野を広く持つことの大切さを教えてくれます。 これを読むと 「国家」「宗教」「民族」で区切ることの愚かさが伝わってきます。 我々がいかにこういった言語で人間を「区切っ」ているのが分かります。 印象に残ったフレーズ→ 自分の固定観念を変えたかったら、直接体験することだ。 私も何度か海外には行きましたが グローバルな視線をまだまだ持ち合わせていません。 さまざまな角度から物を見ないといけないですね!
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