アネットと秘密の指輪 の商品レビュー

雨川恵【著】

2011/02/11

執事とお嬢様の物語も完結。
ユージンが『遅い』と言うのも無理もない。
リチャードがモタついていた1冊なんだろう……

2人が両思いなのは確かなこと。当人たちが気付いていないだけで周囲はみんなわかっている。そんな両片思い。
それを遮るのは主と執事という身分差の壁。
そして、秘密を守るための関係。
下町育ちのお嬢様アネットと貴族オーラ漂う執事リチャード。

とにかくリチャードの敬語がときめく。
本当は高貴な立場なのに美形顔で敬語炸裂させたら、悔しいけどときめいてしまう。

そして、ユージン。
アネットの秘密を守るためなら何でもできそうな彼。結局のところ本当の気持ちについては、あやふやなユージンとの結末も見てみたかった。作品全体にしても、ユージンのお陰で救われた部分も多いだけに。

2010/12/25

※結構重大なネタばれ有松
そもそも、ひとさまのブログで、表紙が美しいと絶賛しているのをみて興味を持ち、

たまたま図書館に蔵書があったから借りたものが

こんなにハマるとは。

しかも、とうとう、一巻未読のままラストまで突っ走っちゃった。
それくらい面白かった。

それにしても

いやーーーーーーー

終わるのはやすぎっしょーーーーーーーーー

もっとリチャードとアネットのラブラブっぷりをみたかったよーーーー

新大陸編とかやっても全然良いのにね！

てか、むしろやるべきでしょ！！ヽ(`Д´)ﾉ

最後もね。。。ちょっと納得いかないのよ。。。

だってさ、リチャさんあんなに我慢してたのに、

最後略奪しに教会いっちゃう！？

それまでの超☆常識人のリチャからは考えられない！！

しかも、アネットが自分をLOVEって意味で好きじゃないと思っているんだよ？？

でもまあそこはそれだけ好きだったで落としどころをつけるとしてもだ。

最終的に２人がくっついてくれればどういった経緯であれそこは不満はない。

が。

最後までリチャはアニーに敬語だし、

新大陸に行っても絶対２人はもめ事に巻き込まれて

ばたばたしつつもイチャイチャするでしょうよ

しかも今までより２人の距離感近い状態で！！

それが見たいのよ！！

「僕たちお付き合いしましたなう」

てゆう初々しい状態じゃなく、

だいぶ２人の距離感も自然体になって来た状態で

どういったドタバタを繰り広げてくれるかがみたいなりーーー

続編☆超希望！！

あ、好きなシーンは、

最後の「それって私の気持ち全否定！？」です。

思わずわろたーーーーー

2010/12/04

ユージンへの返事を決めたアニーの様子が切ない切ない…。
いつまで秘めてるつもりだよ、バカ！ とリチャードを張り飛ばしたくなること必然でした。

あーでもだったら神が間違ってるな台詞は格好よかったから帳消しにしてもいいか…。

３人…いや＋シャーリーもだから４人か、それぞれの気持ちが色々切なくて、だからこそアーカートの亡霊を置き去りにしてアニーとリチャードが結ばれる結末でホッとしました

2019/01/16

アネットとリチャードの心の擦れ違いというか、言葉足らずなために、どんどん追い込まれていく様子に、はらはらしながらページを進めていく前半。シャーリーに思わず「そうだ！そうだ！もっと言ってあげて！」と声援を送ってしまいました。
遂に心を決めて臨んだ結婚式が終わろうとする頃にやっとリチャードが本心を言葉と態度で表して、ハッピーエンドに向かって話が進んでいきますが、最後の落ち着く先は、身分違いと旧王家の秘密を丸く収めるための「飛び道具」でした。
ユージンが実は貴族の悪しき慣習をすんなり受け入れていたようなことを言うくだりには、驚くやら少し失望するやらでしたが、それが本心だったかどうかはわかりません。
改めて全巻読み返してみると、無駄の少ない佳作であったことがわかります。短編集と主人公および彼らの友人達の後日談が読みたいな、と思う程、読後感は良かったです。

2010/12/03

話を書くときよく「肉付けをする」というけれど、読み始めてすぐに、最後は新大陸に行くことになるだろうな、と思った。
が、最終的に新大陸に行くとしてもどこをどうやって新大陸の「し」の字も意識していないような主人公達がそんな発想の転換をするのか見当もつかなかった。
そしたら「結婚式で花嫁の略奪」！
こんな伝家の宝刀的なお約束を今更見られるとは思ってもみなかった。しかもそれがユージンの一言でこの上なく狙った舞台なんだとう逆の爽快感があり、オチとして「結婚式なんてやるよりやめる方が面倒なんだから」もっと早く大事なことに気づけ！とお説教まで貰っている。
もう２・３回陰謀や事件に巻き込まれながら収まるところに収まっていくのかと思っていたけれど、恋愛でまとめると決めたらそこに突っ走るためための布石を打つことに専念した話のつくりが、読後に思わず笑ってしまうような爽快感を呼んだ。

2010/12/02

あの展開からどういうハッピー・エンドにするんだろう、と思っていたら、こう来たかー!!

いや、王道展開ではありますが、だからこそにやにやと……vv　二人で新大陸、というのもいいですね。ラストのリチャードのやきもち焼きっぷりに、かなりにやにやしました。
自分のものになった途端に、心狭いな、おい!!
とても楽しめる話だったと思います。読後感もいい。まあ、ラストの下りはあっさり解決しすぎのような気もするが、ビーンズなので許容範囲。ビーンズであれ以上のことをやられたら、逆に興醒めだ。

楽しかったです。乙女系好きなら楽しめるんじゃないかな。

2010/11/29

リチャードが自分の気持ちに気付いてからの展開が些か早かったような気はしますが、２人が幸せになって良かった！！

後日談が読みたい〜。

2010/11/29

残り4分の1になっても状況が悪化する一方でどうしようかと思った。まさかあのヘタレリチャードがやってくれるとは。
ところで短編集はいつですか？ザ・ビーンズに載った鉄壁ガード短編や、書き下ろし新婚ラブラブ短編が読みたいんですけど。