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廃院のミカエル の商品レビュー

3.4

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2013/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ギリシャもの。 小説すばるに2008/10から2009/8に連載したもの。 平安女学院 横川典古「ヘシュカズムとその美術についての覚書」「キリスト変容図とヘシュカズムの思想」の2論文を参考にしたとのこと。 蜂蜜と芸術を求めて彷徨う。 宗教と病気とが交錯する。 ギリシャに興味がないと面白くないかも。

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2012/11/23

グイグイ読めて、 異国や異文化の世界にトリップできて、 寝る前に読み進めると、一日の気持ちをリセットするのにとても良い小説でした。 ギリシャの田舎の風景や、修道院の暮らしなど、知らなくて魅力的なアイテムが多くてとても楽しかった。

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2012/11/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これはホラーなのか、オカルトなのかと夜中に読んでいてぞわっとした所もあったけれど、結局そのどちらでもない結末にほっとした。修道士たちの究極の信仰心など自分の知らぬ世界の事にも触れられて興味深かった。

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2012/09/18

物語の設定のスケールが大きな篠田節子らしい作品。作品の長さとしては他の作品と比べて短い方か。 長編の割りに最終段階でなんとなくハショリ感がある作品も多いが、この作品はわりとまとまっていたと思う。ついつい走って読んでしまったので、細部への理解に自信がないが、かと言ってもう一度読み返...

物語の設定のスケールが大きな篠田節子らしい作品。作品の長さとしては他の作品と比べて短い方か。 長編の割りに最終段階でなんとなくハショリ感がある作品も多いが、この作品はわりとまとまっていたと思う。ついつい走って読んでしまったので、細部への理解に自信がないが、かと言ってもう一度読み返す程には感動はなかったような。話としては面白かったけど。 結構走って読んでしまったので、細部への理解が今ひとつ自信がない。

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2012/07/16

ホラー?でいいのかジャンル分けに迷う作品。 でも、夜中に読んでるとゾーッと涼を感じる瞬間がいくつか。 夏にお勧めの一冊。

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2012/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【要旨】商社現地社員の美貴は、ギリシャで口にした蜂蜜にビジネスチャンスを見出し、通訳の綾子や偶然知り合った壁画修復士の吉園とともに産地の村を目指す。 だが途中、廃院となった修道院に迷い込んでしまう。 独居室の壁に描かれた大天使ミカエルの絵。無人の聖堂に響く祈りの声。 逃げるように街に戻った後も次々と奇妙な事件が。 綾子の異様なふるまい、相次ぐ村人の死、積み重なる家畜の死骸…。 かつて、あの修道院で何が起こったのか。 次々に怒る奇妙な出来事、相次ぐ人の死、不可思議な現象・・・これは悪魔の仕業か、怨霊か?!神の力も及ばぬのか?!という恐怖から一転・・・。 このあたりが篠田さんらしいなぁと。 そっちかと思わせておいて、実はこっちだった、という。 恐ろしい悪魔は何も霊的なものじゃなく、結局は人が、文明がもたらしたものだったのだと。 恐怖の目で見れば、すべてがそう見えてしまう、「柳も幽霊に見える」ってやつですね。 こういう終わり方好きです。 ただ、途中もっともっとのめりこめるほど怖がらせてくれた方が、最後面白かったかな?という中途半端さが無きにしも非ず。 結論から言えば、西洋のオカルトは何でもかんでも「悪魔」になってしまうから、キリスト教が浸透していない日本人にとっては、それほど恐怖を感じないってことですよね。悪魔より幽霊の方が怖いもの。

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2012/01/26

東方正教が扱われてて珍しいなと手に取ってみた。会社を不当に追われた女性が起死回生を目指して行動していくが、姿を消したり表したりする僧院、壁から現れる未知の壁画、次々に死んでいく人、ミカエルを描いて回る謎の人物…周りに不可思議な事が増えていき…オカルトかと思いきや、最後は科学で解決...

東方正教が扱われてて珍しいなと手に取ってみた。会社を不当に追われた女性が起死回生を目指して行動していくが、姿を消したり表したりする僧院、壁から現れる未知の壁画、次々に死んでいく人、ミカエルを描いて回る謎の人物…周りに不可思議な事が増えていき…オカルトかと思いきや、最後は科学で解決はすっきりしてよかった。けどメイン登場人物三人の誰にも感情移入は難しかった。あと、そんなに修行がいいのかね。

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2011/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

商社をリストラされて一発逆転を狙う美貴と通訳の綾子さんと修復士の吉園がギリシャの修道院で奇怪な目に遭うホラー・サスペンス。 ギリシャの歴史と絵の話は難しかったけど、内容はめちゃくちゃ面白かった。 心霊的な出来事が一つ一つ解明されていくのが気持ちよかった。 あと、白いバターみたいな蜜がおいしそう。

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2011/02/21

やたらと読むのに時間がかかってしまった。 主人公の美貴は、自立した女性なのだろうけど、自立しすぎてイッちゃってる感じで全く好きになれなかった。 綾子と吉園の2人にも、あまり魅力を感じず。 主人公クラスが3人もいれば、誰か1人位は気に入るキャラがいそうなものだが、今回は全く無かっ...

やたらと読むのに時間がかかってしまった。 主人公の美貴は、自立した女性なのだろうけど、自立しすぎてイッちゃってる感じで全く好きになれなかった。 綾子と吉園の2人にも、あまり魅力を感じず。 主人公クラスが3人もいれば、誰か1人位は気に入るキャラがいそうなものだが、今回は全く無かった。 さらに言うと、ギリシャの文化や宗教に全く馴染みが無いので、悪魔だなんだと言われてもいまいちピンとこないし、吉園や綾子の夫がイコンや宗教にハマる(それこそ家族や仕事を捨ててまで)理由が一読しただけでは全くわからない。 ちょっと自分には合わない1冊でした。

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2011/03/14

ギリシャ、キリスト教が出てくるとホーラを連想させる。 こちらの方が濃い。なおかつ、決着も納得。 いかにも篠田作品。

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