アルカサルの恋物語 いつわりの寵姫とかさなる心 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前巻ではフェリシアの態度にイライラしましたが、この巻でもカシムに対して、カシムが好きな気持ち、いい加減自覚しろってイライラ。だいたい、カシムを助けるという気持ちで後宮にいたのなら、寵姫のふりをするっていう役目もちゃんと実行しろって感じです。 カシムも「好きな女ができた」なんて思わせぶりなことを言っても、フェリシアには通じません。エルベルトに対する態度と自分に対する態度が違いすぎて、落ち込むカシムがかわいそうです。 でも今回、また陰謀に巻き込まれて穴の中に落ちた二人が、真っ暗な中でやっとお互いにきちんと好きって気持ちを伝えることができました。真っ暗で相手の顔が見えない状態だからか、いつものようにけんかに発展するのではなく、カシムの「好きだ」って言葉を素直に受け止め、自分の気持ちに正直にカシムに好きと伝えたフェリシア。やっとです。 政務の間も、フェリシアから言われた言葉を何度も思い出してるカシムがかわいいです。そりゃ、脈なしと思っていたフェリシアが、実はエルベルトではなく自分を好きだって分かったら、めちゃくちゃうれしいですよねー。 やっと二人の気持ちが通じて、ラブ度が増すかと思ったら、カシムは危険な王宮にフェリシアを置いておきたくないから、山に帰すと決めちゃいます。フェリシアには嘘をついてまで山に帰そうとするカシムですが、きっとフェリシアにはその気持ちは通じてないでしょうね。。。 そろそろ終わりそうですが、カシムが報われる日がくるといいなと思いました。
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