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南海の翼 の商品レビュー

3.8

16件のお客様レビュー

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2018/05/02

改めて、人の死によって歴史は成り立っていることを実感した。 身内同士で憎しみあい、殺しあっていくことで日本の歴史は成り立っている。 今まで読んできた天野純希の作品の中では、少し疾走感に欠けたかもしれない。 400ページが少し長く感じられた。

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2014/08/30

ちょっとした歴史物 長宗我部元親親子と家臣団の話。信長、秀吉ら中央に翻弄され、兄妹、息子たちと亡くし、最後は盛親が大阪の陣で家もろとも果てる。本能寺の変の裏はともかく、手取川の背景?秀吉と官兵衛の謀略? その前に内部崩壊が問題か?

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2013/09/10

長宗我部関連の資料では必ずと言っていいほど佞臣扱いされる久武内蔵助親直。 その久武が大坂の陣直前に盛親を訪ね長宗我部家の来し方を語る。 家中の内紛、父子の葛藤。 元親、親直、親和、親忠らが苦悩する姿を描く。 これまでの長宗我部ものと一線を画す。

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2012/07/17

土佐の名門、長宗我部一族の栄光と挫折が描かれている。 タイトルから明るいイメージを持っていたが予想に反して重め。読み応えはあります。

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2014/05/04

長曽我部四兄弟(元親の代も信親の代も)の話は救われないのがわかっちゃいるんだが。あぁ、もう冒頭から不幸のニオイがぷんぷんする。元親は姫若子時代が…。 作家が名古屋出身だということで気にはなってたんですが、図書館ではずっと背表紙をながめているだけで。今回、思いきって借りたら、まー...

長曽我部四兄弟(元親の代も信親の代も)の話は救われないのがわかっちゃいるんだが。あぁ、もう冒頭から不幸のニオイがぷんぷんする。元親は姫若子時代が…。 作家が名古屋出身だということで気にはなってたんですが、図書館ではずっと背表紙をながめているだけで。今回、思いきって借りたら、まーおもしろいじゃないか。寝食忘れて読みふけりそうだけど、最近どーも体調悪いし今日はここまで、と。 ◆ 読了。元親が最期まで自分の世界に逃避しているのかと思いきや、この書き方は好きかも。まーしかし、元親も気付くのが遅すぎた、家中の血で血を洗う争いがなんとも救いようがない…。でも、こーゆー心ここにあらずでただ生きているだけ、息しているだけ、な状態の元親も好きなんで困った。 夏草の賦とはいろいろ違って、これはこれで読み応えあり。小少将とか。

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2011/09/27

天野純希さんの作品は現代的で明るめな語り口で戦乱の世を描く作品が多いけど、今作は重厚感のある本格的な歴史小説になっていると思う。 長宗我部家と言われても歴史シミュレーションゲームの中の人物として印象しかないけど、それでも感情を込めて読み進めていけたのは登場人物の書き分けの上手さだ...

天野純希さんの作品は現代的で明るめな語り口で戦乱の世を描く作品が多いけど、今作は重厚感のある本格的な歴史小説になっていると思う。 長宗我部家と言われても歴史シミュレーションゲームの中の人物として印象しかないけど、それでも感情を込めて読み進めていけたのは登場人物の書き分けの上手さだったり、合戦のシーンから伝わる臨場感が魅力的だったからだと思う。 重苦しい作品ではあるけど、天野さんの作品にはいつも生きることへの希望、渇望が描かれていて、今作も読んでいて胸が熱くなりました。

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2011/07/13

土佐の出来人・長宗我部元親のお話。 やっぱり高知県民としては長宗我部のこと知っておかないと、と読んでみた。 登場人物多くて、しかも名前が似てるもんだから大変だった。 信親が死んでからの元親の変わり様が悲しかった。 長宗我部家のことあんまり知らなかったから勉強になった。

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2011/02/18

四国の雄!!長宗我部元親のお話。 単なる英雄単でなく、語り部に隠密を取り仕切った久武親直を起用することで、えげつない裏の顔をあぶりだしたことが新鮮!! 敵の城の井戸に毒を仕掛け、弟を謀殺し、目指した土佐統一と四国統一の夢。その先に描いたもの。 そして、織田信長・豊臣秀吉と強大な力...

四国の雄!!長宗我部元親のお話。 単なる英雄単でなく、語り部に隠密を取り仕切った久武親直を起用することで、えげつない裏の顔をあぶりだしたことが新鮮!! 敵の城の井戸に毒を仕掛け、弟を謀殺し、目指した土佐統一と四国統一の夢。その先に描いたもの。 そして、織田信長・豊臣秀吉と強大な力の前に散った夢と未来。 それでも、死の間際まで最後の一勝負に賭けようとした元親の生き様。 教科書では解らない戦国武将の真実を垣間見る。

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2011/02/15

妙に現代的なノリの時代小説「桃山ビート・トライブ」で小説すばる新人賞を受賞してデビューされた方の3作目。土佐の戦国大名、長宗我部元親を主人公にした歴史小説です。 1・2作目に比べるとオリジナリティが抑え目で、良くも悪くもわりあい正統な歴史小説な印象でした。堅実ではありますが、デ...

妙に現代的なノリの時代小説「桃山ビート・トライブ」で小説すばる新人賞を受賞してデビューされた方の3作目。土佐の戦国大名、長宗我部元親を主人公にした歴史小説です。 1・2作目に比べるとオリジナリティが抑え目で、良くも悪くもわりあい正統な歴史小説な印象でした。堅実ではありますが、デビュー作に感じた斬新さや破天荒さの方が好みだったように思います。若い方(といっても自分よりは年上ですが)ですし、まだまだとんがった作品を期待しています。

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2011/02/11

主人公は殆どの人が知らないであろう、長宗我部元親です。 栄光と挫折を味わった戦国武将・元親の戦いの日々を描いたもので、家族とは?戦うことの意味は?など考えさせられます。 人の上に立つ人間の葛藤。。。

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