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HIV マリコの場合 の商品レビュー

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2022/11/10

大人になっても初めて図書館に行って、 ふと目に止まってたまたま手に取った本だったけど こんなに内容の詰まった本だったとは、、 マリコとの長い年月の話。これを書いたのは単純にすごいと思った。 そして、驚いた。何にかはうまく書けないけど驚いた。 HIVに感染した部分も、ハワイでの...

大人になっても初めて図書館に行って、 ふと目に止まってたまたま手に取った本だったけど こんなに内容の詰まった本だったとは、、 マリコとの長い年月の話。これを書いたのは単純にすごいと思った。 そして、驚いた。何にかはうまく書けないけど驚いた。 HIVに感染した部分も、ハワイでのパーティーの部分も、誰にでもありえそうな話で怖かった。若い女の子に読んで欲しい一冊。

Posted byブクログ

2012/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は、主に、性交渉によって感染するが、特に、同性愛者が行う、不自然なアナルセックスによって感染の度合いを高めるということで、メディアが大々的に取り上げ、ー 303ページ」 という表記は同性愛者への差別を助長するのではないでしょうか。「不自然」という言葉には「正しくない」という価値評価が含まれるように思います。 また 「女性の場合は、母子感染の危険が大きく、出産をためらわざるを得ない。ー 306ページ」 という表記も気になります。母子感染の危険は1%(石井光太さんは0.5%と書いていたと思いました)に満たない現況、出産をためらう人も多いでしょうが、「ためらう人が多い」じゃなく「ためらわざるを得ない」と言い切るのはどうなんでしょうか。 確かにマリコは可哀そうでした。犯罪被害によってHIVキャリアになってしまったのだから。しかし、その薄幸さが強調されることで、犯罪のないところでHIV感染した人が不利益を被らないように祈ります。 マリコという女性の運命にそくして読めば、不運に翻弄されながらも悪に染まり切らず、最後には大切なものを見つけた物語(ドキュメント)であり、縁あってマリコを見守り続けた著者の、友愛とその限界のドキュメントでもあります。とても貴重なドキュメントだと思います。

Posted byブクログ